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旅行記:ネパール・ヒマラヤ(世界自然旅)

55.内院へ駆け上がれ (2004/11/15:晴後曇

 日本人の足跡

 今日からはいよいよ、アンナプルナ内院(Annapurna Sanctuary)に向けて歩く。可能であれば、アンナプルナ山群を(2週間かけて)周回してから入り込みたかったが、チベットでてこずり時間がなくなったので断念。それでも、ここは周囲をアンナプルナ山群に囲まれた別天地と聞いているので、是が非でも訪れたいと思っていたところ。ここは思う存分楽しもうと思っている。

 あいにく今朝も曇りがちで、アンナプルナの朝焼けを見逃してしまった(どうも天気が安定しない…)が、朝食を終えたらさっそく歩き始める。チョムロン・コーラ(Chomrong Khola)に向かって集落を下っていくが、ガイドが昨日宿の主人から聞いた話では、この集落には昔、日本人が住み着いて電気を引いてくれたのだという。そう言えば、桂林近くで宿を営む林さんは以前、ネパールでボランティアをして教科書に載ったそうだが、ここのことだったのか…そう思うと、この最奥の村がますます感じの良いところに思えてきた。

  川まで下りきると、ここからは一転急登となり、グングン高度を上げていく。この辺りはほとんど石段が整備されているが、歩幅が合わないとかえって疲れてしまう…それでも頑張ってシヌワ(Sinuwa)まで登ると、段々畑の世界は終わりになって、ここから渓谷を巻くように登っていく。前方には「魚の尾」となったマチャプチャレを垣間見ることができ、なかなか快適な道のりだ。

 こうして1時間あまり歩き、クルディガル(Kuldighar)まで登ると、この先の渓谷が一気に開けてくる。なかなか展望の良いところだが、ここはガイドの馴染みの場所らしく、図らずも最初の休憩地点となった。

Macchapucchare from Sinuwa
マチャプチャレを見ながら登る

 渓谷を遡って

 チベット族の土産物を冷やかしたりしてゆっくりしたら、再び歩き始める。この先は樹林帯の中を下るようになり、長い階段を急下降するとバンブー(Banboo)に到着。この辺りから人が増えてきたが、まだ昼食には早いので先に進み、緩やかに登ってドバン(Dovan)にやって来た。

  ここでもまだ昼前だったが、休憩を取るには良い時間なので、合わせて昼食も取ることにする。ちょうど日本人ツアー客が出ていくところだが、彼らはガイドとポーターを多数抱えて、何とも贅沢な隊列だ(ほとんど荷物を持っていない)。それにしても、中高年のツアーは時々見かけるが、若者のトレッカーを見かけないのはなぜだろう。欧米人は非常に多いし、日本人もカトマンズやポカラには多数生息しているというのに…

  さて、この辺りからは食事のメニューもだんだんと高くなってくる。ガイドは気にするなと言うが、今回は費用を安く抑えているだけに、食費ぐらい自主的に削減しないと申し訳ない。そのため高価なダルバートはもってのほかで、できるだけリーズナブルな品を注文するよう努めた(欧米人は、高価な料理や飲み物を平気で注文しているが…)。

 食後、モディ・コーラを遡り、川が間近に迫ってきたところでヒマラヤ・ホテル(Himalaya Hotel)に到達。ここで日本人ツアー客をごぼう抜きし、その先ではポーターの渋滞も一気に突破して、どんどん登っていく。例によってガイドは後方に消え去り、周囲は霧に覆われて何も見えないが、ただ黙々と歩いていった。

  しばらくでヒンコ(Hinko)の岩穴まで進み、岩場を難なく越えると、前方にはデオラリが見えてきた。このまま突き進んでも良かったのだが、あまりにガイドが見当たらなくなったので、この集落の外れまで歩いたところで荷物を置いて小休止。ガイドの登場を待った。

 ガイドと口論

 15分ほどしてようやくガイドが現れたが、手前のロッジで止まってしまい、何やら宿の人と話している。個人的にはもっと先まで進みたいので、ガイドにその旨を伝えると、急に機嫌を損ねて「これ以上は登らせない!」と言い出した。なにぃ?!

  私としては、できるだけ内院に長く滞在したかったので、今日は行けるところまで行こうと思っていた。しかしガイドとしては、この先のマチャプチャレB.C.まで行ってしまうと、高山病のリスクが高まり危険だ、と言って聞かないのだ。

  確かに、チョムロンが標高1950mだから、標高3650mのマチャプチャレB.C.まで上がると、1日で1700mも高度を上げており、常人では極めて危険である。しかし、私はこの2ヵ月、標高3600~5600mの高所に滞在していたのだから、まず問題ないはず。そのことを粘り強く説くのだが、なかなか理解してもらえない…が、ここで折れては末代までの恥なので、こちらも意地になって説得。そしてついに「何か起きても責任持たないぞ」との捨て台詞を吐いて、ガイドも同意することになった。

 こんなことをしているうちに時間が経ってしまったので、またも急ぎ気味に登っていく。再びガイドを後方に置いて進むと、ほどなくしてバガール(Bagal)着。川原を歩き、そこから段丘を登ると、ついに霧の中からB.C.の建物が見えてきて、暗くなる前にたどり着くことができた。

 最後はさすがに疲れたが、これで一件落着、と思って宿を探すと、何と既に満室だ。ガイドに頼んで全ての宿を当たってもらうと、幸いにも1軒、Fish Tail Guest Houseに1部屋のみ空きがあったので、ここを確保。かなり際どかったが、何とか内院のすぐ近くまで進むことができた(後でわかったことだが、ツアーでは高山病を懸念して、アンナプルナB.C.よりマチャプチャレB.C.に泊まることが多いらしい)。

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