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旅行記:東アフリカ(世界自然旅)

35.大地溝帯との別れ (2005/3/16-17:晴時々曇

 陽が昇るまで

 こうして、やっとの思いで山頂に登りつくと、そこには奇怪な風景が広がっていた。溶岩が噴出した跡が生々しく残り、一部からはガスが出ている。クレーター内は今なお温かく、ここが火山であることを改めて思い知らされた。

  ところが、10分も経つと、ガイドは帰ろうと促してきた。そんな、これほど苦労して登ってきたのに、日の出も待たずに下るなんて考えられない! せめて陽が昇るまで、とお願いして、この奇観を眺め、周囲を散策した。

Lengai summit
頂上の奇観

 すると、日の出を過ぎてまもなく、遅れていた中高年男性が登ってきた。彼らはさっそくクレーターの奥に歩いていくが、こちらのガイドにその気はないらしい。結局30分あまり滞在したが、ガイドとアイスランド人が引き返していくので、後ろ髪を引かれる思いで去るしかなかった。

 そして、いざ下り始めると、大地溝帯が眼下に見えて美しいが、傾斜はかなり急で、一歩滑ったらそのまま転がり落ちそうだ。慎重に岩場を下り、ぐんぐん高度を落としていくが、よくこんなところを登っていたなと思ってしまう。もし昼間に登っていたら、途中で諦めていたかもしれない(実際、下れなくなる人もいるらしい)。

Rift Valley from Lengai
大地溝帯を見ながら下る

  岩場を越えると、今度は滑りやすい急下降になるが、個人的にはこちらの方が難関。慎重に歩を進めるも、やはり滑って何度も転んでしまう。他の人たちは一気に駆け下りていくが、この靴ではとても無理だ。我慢して、少しずつゆっくり下るしかなかった。

 暑さから涼へ

 かなり苦労したが、これでどうにか無事下山し、9時過ぎにはキャンプ地に戻ることができた。睡眠不足と体力消耗でフラフラだが、これでトレッキングは完全に終了。軽く食事を済ませ、テントをたたんだら、後は迎えの車を待つだけだ。

 しかし、時間になっても車は現れず、またも炎天下で待たされる羽目になる。そして、2時間待ってようやく現れた、と思ったら、途中で止まってしまった。慌てて確認すると、バッテリーが上がったのでキャンプ地まで上がれないという。まったく…仕方ないので、全ての荷物を担いで下り、やっとこの場を去ることができた。

Ngaro Sero Falls
ンガロ・セロ滝

 今日はナトロン湖(Lake Natron)近くに泊まるので、車はそのまま北上してWaterfalls Campに入る。あまりに眠くてウトウトしたが、振り返ればレンガイ山が美しい。暑さはさらに増したが、キャンプ場には木陰も飲み物も川もある。これで一安心だ。

  昼食を取ったら、しばらくは休憩ということで、テントに入って仮眠を取る。そして、3時を過ぎたところでお呼びがかかり、ンガロ・セロ川(Ngaro Sero River)に沿って滝まで歩くことになった。

  滝までは何度も渡渉するというので、サンダルを履いて出陣。文字通り、2度3度と川を渡って遡上すると、やがて目的の滝が見えてきた。ちょうど良い具合に滝壺もあり、さっそくガイドとアイスランド人が滝浴びを始めるが、私は水着を持っていなかったので自粛。はしゃぐ様子をただ眺め、気分的に涼を楽しんだ。

 夢のような湖

 再びキャンプ場に戻ると、少し経って、今度はナトロン湖を訪れることになった。さっそく車に乗って湖畔を目指すが、途中からは土が軟らかいので、車を置いて歩いていく。ここはフラミンゴの繁殖地として有名なだけあって、周囲には数多くのフラミンゴや鳥たちが見られ、振り返ればレンガイ山が裾野を広げて鎮座している。観光客も少なく、のどかで良い。

Lengai overlook
レンガイ山を遠望

 そして、湖畔近くの小丘に立つと、いよいよナトロン湖の眺めが良くなり、たくさんのフラミンゴや周囲の景観を望めるようになった。湖面は空を反射して美しく、その中をフラミンゴがあちこち移動している。まるで夢の世界にいるようだ…ここはあまり期待していなかっただけに、最後に大きな掘り出し物を見つけた気分であった。

Lake Natron
ナトロン湖

 そして翌日、ナトロン湖を去り、アルーシャへの帰途につく。この辺りは現在でも狩猟が行なわれているのか、動物たちは敏感に逃げていくが、車は構わず南下。その途中、エンガルカ遺跡(Engaruka Ruins)と市に立ち寄り、さらにレンガイ山噴火の痕跡も訪ねるが、正直それほど大したものではない。これらは軽く見て回り、足早に去っていった。

  さらに南下してムト・ワ・ンブまで走ったら、大地溝帯とは別れて、後は舗装路をアルーシャに戻っていくが、ここでまたも大雨に見舞われてしまった。これはもう、完全に雨季が始まったということだ。この辺りは一通り巡ったので、思い残すことはない。明日には海辺に向かうとしよう。

  ともあれ、こうして夕方前にはアルーシャに戻ることができた。最後、アイスランド人との意思疎通が不十分で、ガイドに余計にチップをあげてしまった(私が2人分を払ったのに、さらに彼女が自分の分を払ってしまった)ものの、これにてツアーは終了。明朝のバスも首尾よく確保し、これで心置きなくダルエスサラーム(Dar es Salaam)に行けることになった。

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