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旅行記:東アフリカ(世界自然旅)

33.素朴なマサイ (2005/3/13-14:曇時々晴

 子供が付いてくる

 今日からがトレッキング(と言うよりウォーキング・サファリ)の始まりだが、昨日に引き続き、2日目もまた分厚い雲に覆われており、すっかり雨季に入ってしまったようである。まだ5日も残っているというのに…

  さて、食事を終えたらさっそく歩き始め、エンブルブル窪地(Embulbul Depression)を下っていくと、ところどころにガゼルやヌー、シマウマなどが遠望できる(幸い、肉食獣は見当たらない)。特にシマウマは群れで移動しており、幅広道に出ると、目の前を歩くようになった。こちらを警戒して時折振り返り、ついには横にそれていったが、随分身近になった気分だ。

Zebra at Embulbul
後ろを警戒するシマウマ

Zebra waiting
通り過ぎるのを待っているらしい

 窪地の底まで下りたところで、再び脇道に入って登り出す。そして、一通り登ったところで昼食休憩を取ると、まもなく牛の群れが怒涛のように攻め込んできた。かなりの迫力だが、彼らを操っているのはマサイの子供たちで、我々に気づくと、挨拶して近づいてくる。これが当地の風習のようで、ガイドは子供の頭をさすって歓待していた。

Cattle at Embulbul
牛の群れが迫ってきた

 この間、同行のマサイがロバを引き連れて追いつき、先に進んでいったが、我々はあくまでマイペースで歩いていく。すると、しばらくでマサイのボマ(集落)が見えてきた。質素な小屋にロバが草を食む風景は心地よいが、外国人が物珍しいのか、子供たちが続々と現れて、我々の後を付けるようになった。気がつけば、もう30人近くも引き連れているではないか! 彼らは面白がって付いてくるが、時折振り返ると驚いてリアクションを取り、でもまた付いてくる。何だか「ダルマさん転んだ」で遊んでいるようだが、とても素朴で無邪気な姿である。

Masai boma
マサイのボマ

  集落を抜けてしばらくすると、ようやく彼らも付いてこなくなり、再び静寂が取り戻された。しかし、ここからはやや急な登りで、尾根を乗っ越しながら高度を上げていく。そして、ここを越えると緩やかな下りになって、まもなくエンパカイ・クレーター(Empakaai Crater)の淵を歩くようになった。雲に隠れているが、前方にはレンガイ山やケリマシ山(Kerimasi:2300m)も望むことができる。今日はこの脇でキャンプするので、後は淡々と進んで歩き終えた。

 クレーターに下りて

 翌朝起床すると、またも霧に覆われた状態で、横のクレーターすら見えない状態であった。昨夜もにわか雨に降られたので、もう雨季に入ったのは間違いあるまい。今日はまずクレーターに下りるというのに、まったくもってついていない…

  しかし、食事を終えて歩き出そうとすると、にわかに霧が上がり始め、クレーターの様子を窺えるようになった。眼下にはエンパカイ湖(Lake Empakaai)が広がり、フラミンゴの群れが餌を啄ばんでいるのが見える。300m近い落差があるだけあって、なかなか絵になる光景だ。

Empakaai Crater
エンパカイ・クレーター

 クレーターへの道は、樹林帯の中に頼りなく続いており、部分的には急で滑りやすい。私の靴はもうかなり劣化しているので、一部危ないところもあったが、どうにか危険箇所は脱して30分足らずでクレーターの底に到達。目の前には湖が広がり、湖岸をフラミンゴが埋め尽くしていた。

Lake Empakaai
エンパカイ湖

 ここでしばらく自由時間になったので、湖岸に近づいてフラミンゴを鑑賞する。彼らは不思議なことに、一定距離以上近づくと突然羽ばたいてしまうが、その姿もまた優美だ。すぐ間近で見られないのは残念だとしても、他の湖のように観光客で賑わうこともないので、思う存分眺めることができた。

Flamingo running
羽ばたこうとするフラミンゴ

  十分にリラックスしたら頭上の淵まで登り、やはり30分ほどで戻る(見た目は辛そうだったが、案外そうでもなかった)。既にマサイたちはロバを連れて先に行ったので、我々もまもなくキャンプ地を後にした。

 下って暑くなる

 ここからはしばらく、左手にクレーターを見ながら歩き、やがてトラバースするようにして進んでいく。レンガイ山はまだ雲の中だが、徐々に快方に向かっているようで、ケリマシ山の姿が見えるようになってきた。眼下に広がるサバンナの景観がまた素晴らしい。

Kerimasi view
ケリマシ山

 クレーターから離れると徐々に下り出し、左手には小さな集落も見えるようになる。そして、尾根を周り込むと視界が開け、ナイヨビ(Naiyobi)の村とレンガイ山が現れた。まだ曇っているとはいえ、山の全貌が望めて美しい。この快適な下り道をのんびり進んでいった。

Naiyobi boma
ナイヨビ付近のボマ

Naiyobi and Lengai
ナイヨビの集落とレンガイ山

 こうしてナイヨビにやって来ると、周辺で最大の村だけあって、マサイの人たちでごった返している(ここまでは車が入れるので、食料などもある程度揃っている)。とりあえず喉が渇いたので飲み物を補給するが、皆我々を好奇の目で見ていて落ち着かないので、ほどなくして出立した。

  ここからも緩やかな下りが続き、次第に暑さも増してくる。やがてアカシアの森が見えてきたら小休止し、昼食。今日のキャンプ地は森を抜けたところにあるので、食事を終えたらなおも下って、灼熱の森に入っていった。

Acacia walk
アカシアの森に入る

  ここまで来ると暑い上に乾燥していて参ったが、だらだら進むと、しばらくで樹林帯を抜けて、テントとロバ、マサイの姿が見えてきた。これにて今日の歩きは終了だが、それにしても暑い…木陰などないからなおさらに、日が暮れるまではどう過ごしたものか困るほどであった。

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