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旅行記:東アフリカ(世界自然旅)

32.休みなく秘境へ (2005/3/12:曇時々雨

 間髪入れず

 東アフリカにはまだまだ見所があり、もし乾季が長続きするようなら、これからビクトリア湖(Lake Victoria)を経由してアフリカの真珠・ウガンダ(Uganda)やルワンダ(Rwanda)を訪れ、ゴリラ(Gorilla)を見物したり、ルウェンゾリ山(Rwenzori Mountains:5109m)やエルゴン山に登るのも一興だ。しかし、もう雨季は間違いなく迫っているので、そこまでの遠出は諦めざるを得なかった。

 ならば近場になるが、その中で気になっていたのは、秘境・ンゴロンゴロ高地(Ngorongoro Highlands)だ。日本のガイドブックには全く紹介されていないが、ロンプラには"Crater Highlands"として穴場的に紹介されており、コニーデ型の美しいオルドイニョ・レンガイ山(Oldoinyo Lengai:2878m)やマサイ族の村々、そしていくつものクレーターを訪れる魅力的なトレッキング・コースがある。ただ、費用はキリマンジャロ登山以上に高いうえ、マイナーゆえツアーが出ているか不安であった。

 そこで、ンゴロンゴロから戻った夜、間髪入れず旅行会社を訪ねると、偶然にも明日、アイスランド人の女性が出かけるという。このツアー自体、滅多に出るものではないらしく、担当者も「これはチャンスだぞ」などと言うから、つい本気になってしまう…しかも、6日間でUS$1,000のところ、このツアーに便乗するなら値引きしてくれるとのこと。かなり高いが、ロンプラ情報では、4人グループでも1人当たり1日US$150~200とあるから、これは割安な方だ。

  少々迷ったが、こんな機会はもうないかも、と思うと後には退けず、結局承諾。現金の持ち合わせがなかったので、すぐさま車を用意してもらい、暗闇の街で金を下ろして参加が確定した。キリマンジャロ以降休みなく動き、かなりの疲労が蓄積しているが、これが最後だと思って頑張ろう。

 雨季の始まり?

 こうして翌12日、ドライバーとガイド、そしてアイスランド人の女性とともに出発する。彼女はハイキング・ガイドをしているというだけあって、私よりはるかに体格が良いが、非常に自信たっぷりで「キリマンジャロも楽だったわ」と豪語している。ドイツ代表のキーパー、カーンにも似た風貌で、なかなかの迫力だ。

 車は、いきなりスーパーに寄って買い出し(先に済ませておけ、と思うのは日本人だからか?)した後、ンゴロンゴロに向けて疾走する。今日は一転して重苦しい曇り空で、雨季の始まりを予感させる天候だが、移動日なのが幸い。明日以降再び晴れてくれることを祈ろう。

 ムト・ワ・ンブ(Muto wa Mbu)で燃料の炭を調達したら、大地溝帯を駆け上がり、そのままンゴロンゴロのゲートまでやって来る。ここで昼食を取って、クレーターの淵まで登っていくと、再びンゴロンゴロが現れた。あいにく雲が多くてイマイチだが、女性は初めてなので楽しんでいる模様だ。

  ここで写真休憩を取ったら右折し、淵に沿って北上していく。左手にはクレーターが広がるものの、木々が邪魔してあまり見えないのが残念…結局、ろくな展望もないまま過ぎていき、さらにゲートをくぐってナノカノカ(Nanokanoka)まで走っていった。

  ここで一般車は行き止まりなので、荷物を降ろし、ドライバーとはお別れ。今日はここでキャンプをするので、テントの設営を始めると、まもなく雨が降り出してしまった。慌てて組み立てて中に逃げ込んだが、何とも幸先の悪い展開である。

 クレーター登山

 しばらくで雨が止むと、明日から同行するというマサイ族が現れた。真偽のほどは定かでないが、明日から歩くエリアにはバッファローやライオンもいるらしいので、万が一の護衛も兼ねてのこと。願わくば間近で出合いたくないが、若者は礼儀正しく、頼もしい助っ人である。

  続いて、ここに駐在するレンジャーがやって来た。本来なら彼も同行するらしいが、明日は用事があるので無理とのこと。その代わり、これからオルモティ・クレーター(Olmoti Crater)に連れていってくれるというので、軽食を取ったらさっそく歩き始めた。

  いきなり草ボウボウの中を進むと、まもなく樹林帯に入り、クレーターに向かって登り出す。直登するので傾斜はやや急だが、この程度はまだウォーミングアップに過ぎない。でも、高度を上げるにつれて景色が良くなり、森もジャングルのようで悪くない。これで晴れていたら良かったのに…

Olmoti forest
樹林帯が広がる

 中ほどで小休止し、さらに登ると視界が開けて、結局30分足らずでクレーターの全貌を望めるようになった。さすがにンゴロンゴロと比較するとしょぼいが、眼下にはムンギ滝(Munge Falls)もあり、眺め自体はまずまず。ここは放牧地になっているのか、まもなく牛飼いが通り過ぎていったが、そんな素朴な生活が見られたのもまた良かった。

Olmoti Crater
オルモティ・クレーター

 こうしてクレーターの様子を拝見したら帰途につき、夕方前には無事戻ることができた。そして、夕食を取ろうとするとまた大雨になってしまい、この先が思いやられる…せっかく高い金を払ったのだから、もう少しどうにかして欲しいものだ。

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