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旅行記:東アフリカ(世界自然旅)

27.冗長な下り (2005/3/6:晴後曇

 砂走りのごとく

 ギルマンズ・ポイントからの下りは、ジグザグに道が作られているが、ここは富士山の砂走りのようになっているので、直滑降で走り下っていく。これはとても快適なのだが、見習いガイドが先をゆくために、埃が舞って目が痛い…これでは駄目だと言って、以後は私が先を降りていった。

Mawenzi from Gillman's Point
ギルマンズ・ポイントからの眺め

 こうして一気にキボ・ハットまで下りると、登頂記念で軽食が用意されていたので、ここで一服する。まだ10時過ぎだから、時間的にはまだまだとはいえ、もう7時間以上歩いているのだ。さすがに疲れが出始めたが、今日はもう一下りあるので、英気を養ったらさっそく歩行を再開する。

 ここからは荒涼としたサドルを粛々と下るが、振り返ればキボ峰は遠くなり、逆にマウェンジ峰が迫って見えてくる。ここで分岐になるが、どうせなら往路と違う道を歩きたいと思い、左の道に潜入。こちらは歩く人が少ないので、踏み跡も明瞭ではないが、惰性で歩いていく。気がつくと雲が湧き始め、キボ峰を取り巻くようになっていたが、とにかくそのまま歩き続けた。

  マウェンジ峰がだいぶ迫ってくると、今度は一転してジリジリした登りが始まるが、もう下りばかりだと思っていたのでギアチェンジできず、思いのほか苦しめられる…今日はかなり歩いているので、もうガス欠気味だが、ここは我慢して進むしかなかった。

  それでもどうにか突破すると、後は緩やかな下りになるので、惰性のまま歩いていく。次第に大地が色づき、下界に近づいていることを実感するが、それにしても長い下りだ。ゼブラ・ロック(Zebra Rock)にしても大した見所ではなく、単調な景色が続くので飽きてしまったが、ともかく無事ホロンボ・ハットまで戻ることができた。

Zebra Rock
ゼブラ・ロック

 もう下るだけ

 長い1日を終え、小屋に入ると、3人はすっかり寛いでいた。結局、オランダ人の親子はやっとの思いで下山し、ようやく調子が落ち着いたところ。一方、オーストリア人は早く登り過ぎて、周囲の景色を望めなかったと悔やんでいた。やはりガイドの優劣は大きな問題だ。

 また、オーストラリア人のカップルはさらに数時間遅れ、夕方前になって戻ってきた。さすがに相当疲れ切っているが、登頂は果たせたので満足とのこと。そして、この日は女性の誕生日ということで、特別に2人だけの部屋が用意された。もっとも、他のメンバーにとっては、あのいびきに悩まされないのが幸運だったが。

View from Horombo Hut
ホロンボ・ハットからの眺め

 そして、最終日はもう下るだけなので、キボ峰に別れを告げて淡々と下る。今日も晴天に恵まれたのは救いだが、ここまで来ると面白みはなく、ただ冗長な下りにウンザリだ。同じ道を引き返し、大して美しくもない風景なので、仕方ないのだが…

  でも、こんなことなら、最も良いと評判のマチャメ・ルートを歩けば良かったと思ってしまう。今回は恩を大事にしたので選択の余地がなかったが、次に歩くとしたら、雨季の終わりの時期(まだ山頂に氷が多い頃)、マチャメ・ルートにしよう。

Moorland view
淡々と下っていく

  下りはカップル以外、結構ハイペースで、一方私は惰性で歩いていたので、それほど差はなく下っていく。マンダラ・ハットに近づくにつれ、登ってくる人の姿も多くなってきた(中には日本人の若者も見受けられる)が、適当に挨拶を交わしていき、昼前には小屋にやって来た。

 歩き終えて

 ここで昼食になるが、相変わらずオーストラリア人のカップルが遅いので、私は待ちぼうけをくらい、他3人はあっさり食事を済ませてしまう。そして、彼らはそそくさと先に下っていき、また一人ぼっちになってしまった。最後の最後まで、この組み合わせには泣かされっ放しだ。

  それから、さらに1時間ほど経ってようやくカップルが現れたので、遅ればせながら食事にありつく。その際、オージーたちと密談し、チップの額を示し合わせるのだが、昨日聞いた話では、もう1つのグループは多めに支払うようだ。しかし、こちらは一般的な額にすることで合意し、下山後渡すことにした。

 そして、食事を済ませたら樹林帯に入り、最後の下りに取りかかる。もう残りはわずかなので、早く終わらそうと勇んで下り、1時間足らずでゲートに到達。あいにく先のグループはもう出払っていたが、30分ほどでガイドとオージーも下りてきたので、3人で健闘を称え合い、登頂証明書をもらって帰途についた。

 ホテルに戻ったら、当然のようにシャワーを浴びてリフレッシュ。豪勢な夕食にもありつき、満足感は高かった。ただ、ツアー費用がUS$850と高い割には、道中のサービスは良くなかったし、不満に思うことも多かった。特に今回は、ガイドにはほとんど世話になっていなかった(オージーのカップルに付きっきりで、話もほとんどしていない)ので、その分だけでも安くして欲しい、と思ってしまう。キリマンジャロ登山は年々高くなっているようだが、これ以上高くなったら、もう登らないかもしれない。

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