検索 Google
五輪館
Back|Next
旅巧館旅行記アフリカ>東アフリカ
タンザニアの国旗

旅行記:東アフリカ(世界自然旅)

25.早く登りたい (2005/3/3-4:晴後曇

 単独登山?

 2日目は朝から晴天に恵まれたので、朝食を終えたらさっそく歩き始める…が、団体行動の常、皆の用意を待っているうちに、日本人ツアー客に先を越されてしまった。相変わらずの牛歩で、朝から困ったものだ。

  これもまた耐え難かったので、隙を見て少しずつ抜いていき、ついに先頭に踊り出る。と同時に森林限界に達し、草原帯が広がるようになってきた。後続を待っても仕方ないので、ここはそのまま独走。緩やかに登っていくと、眼前にはキボ峰が望めるようになり、右手にはマウェンジ峰が迫ってきた。

Kilimanjaro from moorland
キボ峰とマウェンジ峰が見えてきた

  至極平易な道が続くので、この先も淡々と進行する。緩やかに高度を上げていくと、やがて反対方面から下ってくる人たちが現れるが、私を個人登山者と思ったのか、1人で歩いてはいけないぞ、などと真顔で怒ったりする(キリマンジャロでは、ガイドを付けないと歩けない)。しかし、道は明瞭だし、個人的には何ら不都合はなかった。

 キボ峰が近づいてくると、徐々に傾斜がきつくなってくるが、それでもペースを落とすことなく歩き、結局3時間でホロンボ・ハット(Horombo Hut)に到着。ちょうど霧がかかってきて、すぐにキボ峰は望めなくなったが、ここにはジャイアントセネシオの群落もあって見応えがある。高度順応で連泊する人も多いせいか、小屋の周囲は結構賑やかだ。

Gaint Senecio at Horombo Hut
ジャイアントセネシオとホロンボ・ハット

 ここまで完全に1人で来てしまったので、どうしたものか途方に暮れていると、1時間ほどでポーターが現れ、泊まる小屋に案内してくれた。しかし、他の人たちは5~6時間かけて登ってくるものだから、食事は相当待たされるし、夜は夜で、いびきのうるさいオーストラリア人と一緒になったので、なかなか眠れない(他の人たちは「クマがいた」と言っていた)。やはり団体行動は、私の性に合わないようだ。

 荒涼たる最高峰

 翌日になると、また朝は快晴に恵まれ、キボ峰が顔を出している。今回は5日間のツアーなので、ホロンボで高度順応をすることなく、一気にキボ・ハット(Kibo Hut)まで登ってしまうが、個人的には早く登りたくてうずうずしていた。

 食事を済ませたら、さっそく歩き始め、分岐をまっすぐ登っていく。これまでの振る舞いで、ガイドはすっかり私を見捨てたようなので、今日もまた遅い人たちを置き去りにして進むが、まだ朝早いせいか、前方にはポーターが数名しか見当たらない。これは存分に楽しめそうだ。

 しばらくは淡々と登るが、最後の水場を過ぎて一登りすると、これまで見え隠れしていたキボ峰が、一気に全貌を露わにしてくれた。思ったより氷が少ないものの、目の前にはセネシオの群落もあり、なかなか絵になる光景である。

View of Kibo
キボ峰が迫る

 ここで小休止を取るが、それでも後続は見当たらないので、再び歩き始める。この辺りからはサドル(The Saddle)と呼ばれる鞍部で、荒涼とした砂漠が広がっているが、右手にはマウェンジ峰、左手にはキボ峰が望めて、眺めはまずまずだ。

  高台に上がると、行く手の道が良く見えるようになったが、まだ時間帯が早いせいか、ポーターが1人、歩いているのしか見えない。徐々に雲が湧き始めたものの、眺めといい静寂といい、ようやくアフリカ最高峰に迫っている気がしてくる。どうせ時間はたっぷりあるので、ここもまたのんびり過ごし、このパノラマを楽しんだ。

Kibo from the Saddle
サドルからのキボ峰

Mawenzi from the Saddle
マウェンジ峰

 続けて拍子抜け

 30分ほど休んだら、高台を下りて平坦な道を進んでいく(実際には緩やかに登っているが)。サドルの中心部を抜けると、行く手にはキボ・ハットが見えてくるが、ここからがジリジリとした登りだ。それほど辛くないとはいえ、既に標高4000mを越えているので、無理をしてはいけない。着実に歩を進めていった。

 やがて傾斜は急になってくるが、ここまで来れば小屋はもうすぐ。そして、結局また3時間ほどで小屋に着いてしまい、2日続けて拍子抜けだ。周囲ではポーターたちが談笑していて、後は高山病でダウンしているツーリストがいるぐらい(登った人を待っている模様)。またしても孤立してしまった。

Mawenzi view
マウェンジ峰を望む

 ここで1時間以上待ったら、ようやくポーターがやって来て、部屋をあてがってくれた。既に標高は4750mだが、個人的には何ら問題ない。この調子なら、キリマンジャロ登頂も当確だろう。

  他の人たちはさらに2時間ほど遅れてやって来たが、標高が上がっているせいか、やや辛そうである。そして、彼らは昼食にありつくが、私は待たなければならない…と言うのも、食事は2グループに分けられ、私はオーストラリア人カップルと一緒だったのだが、彼らは歩くのがとても遅いからだ。昨日も思ったことだが、なぜこんな組み合わせになったのだろう(結局、彼らは8時間かけて登ってきたので、私は5時間も待たされた)…

  午後にはすっかりガスってしまったので、小屋にこもって過ごすが、夕食時にガイドが言うには、明日は1時起きで歩き始めるとのこと。だが、それでは頂上に早く着き過ぎてしまうので、1人だけ2時半の出発に変更してもらった。そして、この日は皆早めに横になって、明日の登頂に備えたのであった(もっとも、例によってオージーのいびきが凄まじいので、なかなか眠れなかったが)。

Page Top
Copyright © gorinkan.org All Rights Reserved.