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旅行記:中国西南部(世界自然旅)

20.山容のバリエーション (2004/9/14:晴

 団体客と個人客の違い

 一夜明け、今日もまた快晴に恵まれたので、今度は双橋溝に赴くことにする。入口までは、日隆から小金方面に移動する必要があるが、地図ではそれほど遠くないし、あまり早く行くと混んでいる可能性が高いので、とりあえず歩いていくことにした。

 ところが、いざ歩いてみると結構遠く、なかなか目指す集落が見えない…中国の略地図を当てにしたのがバカだったが、これにはちょっと困った。すると、ここで小金行のミニバスが停まり、乗っていかないかと声をかけてきた。これは渡りに船と、値段交渉して無事入口まで乗せてもらうことができた。

 双橋溝も他の観光地同様有料で、バス代と合わせて160元もする。渋々払って出発を待つが、なかなか他に観光客が現れず、結局30分待ってようやくスタート。私を含めて3人しかいない状態だが、帰ってくる車は超満員で、団体客と個人客の違いは歴然。やはり遅めに出かけて正解であった。

 狭い陰陽谷を抜けると、まもなく正面に五色山と日月宝鏡(4800m)が見えるが、ここはそのまま通過し、さらに奥へと走っていく(1人だったら写真を撮っているというのに…)。なおも進み、次なる展望地をも通過して、ようやく人参果坪まで来て停車。ここで休憩となった。

Shuangqiao Gully
人参果坪より

 が、先ほどの展開には納得いかなかったので、ここで私は引き返し、近くの展望地まで戻ってみる。いざたどり着くと、そこからの展望は大したことなかったが、それでも歪曲した五色山と日月宝鏡を望むことができる。見ないよりは良いだろうと自分に言い聞かせ、写真に収めたらすぐに戻っていった。

Mirror of the sun and moon
日月宝鏡と五色山を望む

 様々な山々

 ところが、人参果坪に戻ると、ガイドと同行者が慌てて私を呼んでいた。どうやらここでは、バスに乗って移動するよう決められていて、個人で勝手に動いてはいけないらしい。急いで車に乗り込むと、バスは北上して盆景灘へ。ここは枯れ木が立ち尽くした独特の景観で、奥には阿妣山(5033m)の姿も見える。なかなか味のある眺めだ。

Potted valley
盆景灘

Budala Peak
岩峰が連なる

 一息入れたら再び北上していくが、この辺りから視界が一層開けて、周囲に様々な岩峰が見えるようになる。大草坪に来たところでまた休憩となるが、ここは展望抜群で、前方には牛心山(4900m)をはじめとした山々、背後には尖子山(5472m)と狩人峰(5362m)が聳え、右手を見上げれば老鷹岩や布達拉峰、野人峰が迫っている。それぞれは、迫力こそ四姑娘山に負けるが、山容のバリエーションという意味では上だろう。

View to Abi Mountain
牛心山をはじめとした山々

View of Hunter Peak
振り返れば狩人峰

Laoying Rock
老鷹岩

 ここには露店もあるので、少し腹ごしらえをしたら、いよいよ最奥の紅杉林に向かう。近づくにつれ、屏風のような景色が迫り、それが目の前に近づいたところで終点に到着。見上げる山並みは美しく、右手には玉兔峰も見ることができる。阿妣山直下には小さな氷河も見られ、なかなかの景観だ。

View of Abi Mountain
紅杉林より

Rabbit Peak
玉兔峰

 ここからは元来た道を引き返すので、先ほどまでの展開を巻き戻すように進んでいく。四姑娘山ほどの大感動ではないものの、変化に富んだ景色を楽しめ、人もそれほど多くないので、悪くないところだ。ただ、費用はちょっと高い気がするが…

 ともかく、こうして双橋溝の観光は終了し、そこから首尾よくミニバスを捕まえて、2時過ぎには日隆に戻ることができた。

 美人より洗濯

 これでもう観光を終わりにしても良かったが、今日はまだ快晴が続いていたので、最後に今一度四姑娘山の展望を堪能しようと、猫鼻梁という展望台を目指すことにした。そこまでやや距離があるので、暇そうなバスの運転手に値段を聞いてみるが、思いのほか高いので断念。時間もあることだし、歩いていくことにした。

 しかし、これもまた予想より距離があり、しかも道は迂回するように作られているので、このままでは夕焼けに間に合いそうにない…すると、ここでバイクに乗ったチベタンが現れ、安い値段で展望台に連れていってくれることになった。

 展望台からは、予想通り美しい四姑娘山の姿があった。しかし、東西に尾根が延びているせいで、どうも夕焼け時に赤く染まりそうにない。一縷の望みで待っていると、ほどなくして団体客が大挙して押し寄せ、たちまち大騒ぎになってしまった(しかも口喧嘩が始まった)。これには参ったので、陽が沈むのを確認したら、バイクでさっさと戻り、ここでの滞在は幕を閉じた。

Siguniang Overlook
猫鼻梁からの四姑娘山

 さて、四姑娘山を予想より早く抜けたので、次は海螺溝に足を延ばそうと思うが、それには丹巴経由でゆくのと、成都経由で向かうルートがある。丹巴は美人谷として知られているが、この先のことを考えると、個人的にはいったん成都に出て、洗濯やメール・チェックなどを済ませておく方が重要に思えた。しばらく都市とはおさらばになるので、その前にやるべきことをやっておきたいのだ。時間にしても、バスの便の関係で、成都経由の方が早いか、もしくは同じだ。

 こうなるともう、美人に出番はない。翌朝には成都行のバスに乗り、途中工事中のためえらく辛い思いをしながらも、昼下がりにはまた大都市に戻ることができた。そして龍堂国際青年旅舎(YHA)にチェックインしたら、洗濯、バスのチケット購入、買い出し、シャワー、ネットのチェックと慌しくこなし、明日の出立に備えた。

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