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旅行記:中国西南部(世界自然旅)

8.テーマパークのよう (2004/8/28:曇

 次は鍾乳洞

 さて、宝峰湖の次は黄龍洞に立ち寄るが、距離にして10kmほどあるので、またもバイクタクシーを利用しなければならない。少しでも節約しようと、まずは街中近くまで歩き、そこで交渉を試みる。ところが、観光客だとなめられているため、どう粘っても30元までしか下がらない。悔しいが、もう昼下がりになっていたので、そこで妥協することにした。

 後ろの席にしがみついたら、さっそく出発進行! 風を切って猛スピードで疾走し、10分ほどで入口に到着した(結構怖くて、とても前を向くことはできなかった)。そして、2時間後に迎えに来るよう指示して、洞窟に向かった。

 ここは中国有数の鍾乳洞として知られる(ただし発見されたのは1983年)だけあって、かなりの混み具合であったが、さすがにこの時間になると帰る人が大半で、チケット売り場はそれほど混雑していない。洞内にはおよそ3kmの遊歩道があり、途中1.5kmほど船で遊覧するらしい。果たしてどうなっているのやら…

 ここでは個人客でも集団で動くよう規制されているため、ある程度人数が集まった段階で一斉に中に入ることになる。が、私は1人で動きたいので、ガイドを振り切って先に進んでいくと、最初のうちは見所に乏しいものの、徐々に鍾乳洞らしい風景が見渡せるようになった。それにしても、この派手な色遣いはなんだろう…桂林でも思ったが、中国では悪い意味での観光開発が盛んで、わざとらしい演出に辟易してしまう。もう少しどうにかならないものだろうか。

Huanglongdong (1)
実に派手な色遣い…

 すると、しばらくで船着場に到着。ここは順番待ちの列が長く続いているので、せっかくガイドを無視して動いてきたのに、また元の喧騒に戻らなければならない…船でさらに奥へ入っていくと、そこはまるでテーマパークのように道が作られており、とても華やかかつ賑やかで、困ったものだ。

 意地の歩き

 下船後、ぞろぞろと道を歩いていくが、ずっと先まで人の列ができていて、静かに鍾乳洞を見物することなどできない。さすがは中国、恐るべし…それでも、どうせ中国語がわからないのだからと、隙を見て集団を抜け出し、比較的自由に見るよう心がけた。

Huanglongdong (2)
怪しげな色だ

Huanglongdong (3)
様々な造形が見られる

 できるだけ喧騒の渦に巻き込まれないよう歩いていくと、後半に来て美しい鍾乳洞の姿が見られるようになってきた。相変わらず派手な色で、騒々しさと言ったら半端ではないが、この造形はなかなかのもの。ここはペースを落として、大混雑の中でもじっくり眺めた。

Huanglongdong (4)
後半は見所が多い

 こうして、やっとの思いで鍾乳洞観光を終えて、帰途についた。ところが、約束の時間になっても、例の男は一向に現れない。向こうから希望してきたというのに…仕方なく、ミニバスに乗ろうと試みるが、通るのはどれも満員で、とても乗れそうにはない。このままでは日が暮れてしまうので、やむなく歩いて帰ることにした。

 猛スピードで飛ばす車におののきながら歩くと、1時間近く歩いたところで、例の男が戻ってきた。後ろに乗れと指図するが、ボッたうえに遅刻では、私のプライドが許さない。街までは10km以上あるが、こうなったら意地で歩こうと、申し出を拒否。見かねた男は10元で良いと言うが、私が頑なに断るもので、ついに諦めて帰っていった。

 やがて空は暗くなり、人通りもまるでなくなったが、ただ意地とプライドで歩いていく。そして、足下も見にくくなってきたところで、ようやく前方に街が見えてきた。これで一安心。後は街明りを頼りに歩いて、無事生還することができた。

 世界遺産とは思えない!

 そして翌日、またしても曇り空ではあったが、一部で青空が覗き始めていたので、思い切って出かけることにした。昨日はイントロに過ぎず、今日からが本番。いよいよ核心部に迫るので、楽しみなところだ。

 武陵源を観光する場合、一般的には(1)武陵源区から入場し、天子山などを周遊するか、(2)張家界国家森林公園から入り、黄石寨や金鞭渓を巡るのが定番である。入場券はちょうど2日分になるので、どちらの方法でも入場するつもりだが、「張家界に至りて黄石寨に至らざれば、未だに張家界にあらず」と言われるそうなので、まずは後者から攻めることにした。

 武陵源区から張家界国家森林公園に向かうバスはないので、いったん張家界市行のバスに乗り、途中の分岐で乗り換える必要がある。幸い、往路でその場所を確認しておいたので、乗り換えは首尾よく成功。難なくゲート前まで乗り入れることができた。

 終点で下車したら、そのまま歩いてチケット売り場に向かうが、さっそく何人かが付いてきて、ガイドを雇わないかと言い寄ってくる。こういう輩に関わってもろくなことはないので、無視を決め込んでいると、彼らは様々な写真を見せて勧誘してくる。そこで驚いたのは、岩盤に張り出すように作られたエレベーターだ。

 この「百龍エレベーター(百龍電梯)」という代物は、高さ300m以上もあり、一気に奇峰の上に持ち上げてくれるのだが、その景観の悪さといったらない。とても世界遺産とは思えない有様で、これではテーマパークである。一昔前の日本もそうだったのかもしれないが、これほど自然景観を無視した観光開発には恐れ入った。

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