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旅行記:中国西南部(世界自然旅)

6.棚田見学 (2004/8/26:晴時々曇

 龍勝への道のり

 張家界行の列車は夕方発なので、それまでの時間を利用して、今日は龍勝にある有名な棚田、龍脊梯田に向かう。こちらは桂林や陽朔の観光とセットで訪れる人が多く、ツアーも頻繁に出ている。今回は陽朔発だが、それでもミニバン2台に分乗しての出発だから、結構賑わいそうな予感がする(本当は個人で訪れた方が楽しめるだろうが、今回は時間の余裕がないので断念)。

 ツアーは朝の6時半に集合で、すぐさま出発となった。龍勝まで4時間ほどかかるので、しばらくは外をぼーっと眺めたりして過ごすが、やることがない…参加者は欧米人が主流で、ガイドも英語を話している。バイト稼ぎとみられる女子大生が3人、ガイドとして同行している(中国で英語を話せる層となると、これより若い人たちになるので仕方ない)が、さすがに多過ぎるような…

 桂林の街中を抜けてしばらくすると、車は次第に山道を登るようになった。減速することなくグングン進み、登りが終わるとまもなく、右に折れて狭い道に入る。そして、そのまま先を急ぐと、やや大きな建物の前で車は止まり、ここで休憩となった。どうやらここで入場料を支払い、奥に入る仕組みらしい。

 中国らしい(汚い)トイレで用を済ませて、再スタート。ここからは道も怪しくなってきて、危なっかしい未舗装路を進むようになるが、目指す棚田はもう遠くない。川に沿って走ると、やがて広大な駐車場に到着。さっそく物売りがしつこくまとわりついてくるが、幸いそれほど混み合ってはいないようだ。ここから棚田へは歩いていくしかないようなので、準備が整ったら歩き始めた。

 棚田の景観

 まずは平坦な道を歩いていくが、まもなく前方に棚田が見えるようになってきた。この辺りの集落にはチワン族(壮族)とヤオ族(瑶族)が住んでいるそうで、確かに一般の中国人(漢民族)とは趣が異なる。建物の様式も違うようで、これまでとは違う世界に迷い込んだようであった。

 最初の(最も大きな)集落を抜けて、少し登ると茶店があり、ここで昼食休憩となった。ご丁寧にもメニューは英語で書かれているが、値段は法外に高く、明らかに外国人向けの料金だ。しかし、ここで頼むより他にないので、仕方なく一番安かった炒飯を注文したのであった。

 ここでのんびりしたら、いよいよ棚田に向かって登り始める。高低差は500mもあるらしいが、ゆっくり登れば問題ないだろう。少し巻くようにして谷間を抜けると、じりじりとした登りが続くが、道はしっかりしているので大変ではない。

 しばらくで小さな集落を抜けるが、ここまで来るといよいよ展望が効くようになり、周囲が棚田で覆われているのがよくわかる。今日は絶好の天気で、暑さがボディーブローのように効いてくるが、それでも頑張って、列をなして登っていった。

Longsheng Terrace (1)
棚田を横目に登っていく

 そして、ついにほぼ棚田の頂上に登りついた。ここからは自由時間となり、下の茶店に集合する時間だけ指定されたので、さっそく展望を満喫する。何段もの田んぼが眼下に広がっており、先ほど歩いてきた集落はかなり下に見える。緑に覆われて、実に美しい眺めだ。

 ここは周回コースになっているので、私はまずぐるっと周って展望を俯瞰。そして、ひとしきり様子を伺うと、他の人が一周するのに対して、私は奥で引き返し、再び棚田の展望を楽しみつつ、適当なところに腰を下ろしてしばらく佇むことにした。

Longsheng Terrace (2)
棚田を俯瞰する

Longsheng Terrace (3)
眼下の集落が小さい

 良くも悪くも

 幸いにも喧騒から逃れることができ、何とも言えない心地よさだ。いかにもアジアらしい風景で、日本人としてはなにか郷愁を誘われる。やはり人と違う行動を取るのは良いことである。

 ただ、この景観は十分に想定内で、正直言うと、もっと凄いのかと思っていた。あえて辛口にコメントすれば、良くも悪くもない、といったところだろうか。おそらく、龍脊梯田自体はもっと広大なもので、このツアーでは一部を見ているに過ぎないのだろう。そう考えると余計残念でもあった。

Longsheng Terrace (4)
棚田がどこまでも続く

 そうこうするうちに時間が迫ってきたので、慌てて帰途についた。最後は駆け気味に歩いて茶店に戻ると、今度はおやつタイムになり、また何か食べさせようとする。この手には乗るまいと、私は断固として品物を注文せず、経費節減に努めた。

 そして、30分ほど経ってようやく重い腰を上げて、駐車場に戻ることになった。淡々と歩いて車に乗り込むと、車はすぐに出立。それから3時間かけて桂林に帰り、予定通り桂林駅の近くで降ろしてもらい、ツアーとはお別れになった。

 駅にやって来ると、相変わらず物売りがうるさいが、全て無視して構内に逃げ込んだ。張家界行の発車までは1時間以上あったので待たされたが、例によって出発間際になると押すな押すなの大混雑で、意味もなく疲れる…おまけに車内に冷房はなく、広州からの列車より待遇は悪い。やはり中国での移動は大変だ。

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