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旅行記:中国西南部(世界自然旅)

5.田園と奇峰 (2004/8/25:晴後曇

 さらば興坪

 そして翌朝、いつも通り起床すると、体調はほぼ元に戻っていた。まだ完全ではないものの、これなら旅を続けられそうだ。既に老寨山旅館に3泊し、もうお世話になり過ぎているので、この辺りが潮時だろう。朝食をいただいたら、今までのお礼を言って別れた。

 再びミニバスに乗って陽朔に戻ると、さすがに喧騒を感じずにはいられなかったが、まずは宿探し。この街には安宿がいくつかあるけれど、まだ体調が万全ではない以上、ドミトリーには泊まりたくなかったので、宝泉飯店でシングルを値切って確保した。

 続いて、次の訪問予定地である張家界への切符を購入する(実は、陽朔行を急いだ理由はこれだ)。幸い、桂林から寝台列車が2日に1便出ているとのことだったので、明後日の便を取ってもらい、次の予定は固まった。さらに、同じ日に龍勝へのツアーを利用すれば、有名な棚田が見られるし、帰りに桂林で降ろしてもらうと交通費も浮いて一石二鳥!ということで、あわせてツアーも申込んだのであった。

 これで一件落着だが、この日は天気がイマイチ冴えず、陽朔観光は気乗りしなかったので、明日に変更。後は街中をぶらぶらと歩き、漓江を眺めたり、カフェで寛いだり、買い物をしたりして過ごした(この街は欧米人がよく訪れるだけあって、街の人はたいてい英語を話せるので楽)。夕方には偶然、桂林から戻ってきた林さんと再会して驚いたが。

Lijiang at Yangshuo
陽朔から漓江を望む

 高田郷へサイクリング

 翌25日は朝から好天に恵まれたので、さっそく自転車を借りて郊外に走り出した。「陽朔の山水桂林に甲たり」と言われるほど、陽朔周辺は奇峰・奇岩に取り囲まれており、絶好の観光スポットになっている。中でも高田郷一帯は田園風景に奇峰が連なり、人気のサイクリング・コースであるという。私も、さっそくそちらに赴くことにした。

 8時過ぎに出発すると、ちょうど出勤ラッシュ(?)で車が混み合っており、最初は思うように進めなかったが、街中を抜けると一気に交通量が減って、快適なサイクリングになった。それにしても、周囲にサイクリングをしている人が見当たらないのだが…

 道を間違えてないかと不安に思いつつ、そのまま漕ぎ進むと、やがて田園地帯に入り、周囲に奇岩・奇峰を戴く絵葉書のような風景になった。ほどなくして遇龍河を渡るが、ここも「小漓江」と呼ばれるだけあって、なかなか風光明媚なところである。観光用のイカダもあるので、きっとここで遊覧できるのだろうが、とりあえずは通過してしまおう。

View near Yangshuo
田園と奇峰群

Yangshuo river
遇龍河

 右手に穿岩古榕(ガジュマルの大木)を見送って先を急ぐと、しばらくで聚龍潭という鍾乳洞が登場。なおも漕いでゆくと、今度は月亮山の入口が見えてきた。いずれも観光名所だが、とりあえずは高田郷まで行ってみようと思い、無視して進む。

 まもなく月亮山の特異な姿が見えてきたので、ここで一服してから運行再開。緩やかな坂を上ると、ついに下りとなり、目の前には高田郷の集落が現れた。この先にも山水画の世界が広がっていそうだが、既に8kmほど漕いできたし、どこまで行ったら良いかもわからない。ここが撤収にふさわしいと思い、少し周囲を眺めたら、あっけなく引き返していった。

Yangshuo mountain
月亮山

Yangshuo town
高田郷

 どこも金…

 無事月亮山まで戻ってくると、既に気づいていたことではあったが、入口には多数の物売りがたむろしていた。ここも有料なので、入ろうかどうか迷っていると、タイミングよく(?)中国人の団体がバスで乗りつけ、大量に入場していった。こうなると、正直行く気がなくなってしまう…ガイドブックによると、1時間半ほど登れば山の麓まで行けるらしいが、あの大集団の中は歩きたくないので、あっさりと引き返すことにした。

 それにしても、中国の観光地はどこもかしこもお金を取ろうとする。桂林周辺はもちろん、この辺りでも月亮山、聚龍潭、穿岩古榕、遇龍河と、いずれも金がかかるのだ。しかも、ここに来て「国内旅行ブーム」の影響か、入場料がかなり高くなっている(物価は安いが、それに比べて観光費用はべらぼうに高い)。これでは、よほどの見所でない限り、貧乏旅行者は中に入らないだろう。現に私も、この後どこにも入らず、周囲の風景を楽しむことに専念したのであった。

 そして、聚龍潭前の出店で休んでいると、ようやく反対側からサイクリングでやって来る旅行者を何人も見かけるようになった。どうやら私の出立が早過ぎたようだが、これは混雑を避けるためのいつもの鉄則。お陰で喧騒に巻き込まれる前に、陽朔らしい景観を楽しむことができた。

 こうして、後はのんびりと陽朔に戻り、昼前にはサイクリングを終えることができた。今回はまだ体調が万全ではないので、無理のない観光で無難にまとめたが、とりあえずはこれで良しとしよう。

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