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旅行記:中国西南部(世界自然旅)

2.猛暑の観光 (2004/8/20:晴時々曇

 桂林に着いて

 桂林駅に到着したのは、20日の朝6時半過ぎであった。車内では、しばらく補助席に甘んじたものの、車掌が仲裁に入り、皆が寝静まる頃になってようやく横になることができた(寝心地は良くなかったけれど)。まぁ、少し眠れただけでも良しとしよう。

 乗客のほとんどは桂林で降りるようで、すぐさまホームは人でごった返し、出口までは数珠繋ぎの渋滞となった(さすがに13億の人口を誇るだけはある)。改札を出ると、今度は客引きのおばちゃんたちがしつこく言い寄ってくる。仕方ないので全く違う方向に歩くが、それでも構わず付いてくる始末…朝から気苦労は絶えない。

 散々付きまとわれたが、最後はどうにか蹴散らすことに成功したので、(気づかれないように)引き返して隠山飯店にチェックイン。あまりに疲れていたので、少々横になって仮眠を取らざるを得なかった。

 さて、桂林と言えば、カルスト地形が織り成す奇観で有名である。「桂林の山水天下に甲たり」と言われるほどで、山水画の世界が広がる、まさに中国を代表する景勝地である。特に日本人には人気で、中国の原風景と言っても過言ではないところであり、中国旅行の先陣にはふさわしい地である。

 そこで、起床したらさっそく桂林観光に向かう。今日は天気が良いので、早いところ桂林周辺の観光を済ませ、明日には漓江下りをして陽朔に抜けようという魂胆だ。街は意外に開けており、いくつものビルが建ち並んでいて驚いたが、そんな中を北上していった。

 桃花江を渡ったところで右折し、川に沿って歩いていくと、まもなく象山公園が見えてきた。そのまま進むと、右手に象鼻山が現れるが、川原は非常に賑わっている。入場料が高かったので悩んだが、いちおうメジャーな観光スポットも押さえておこうと思い直し、中に入って桂林のシンボルを見届けた(とても混雑していたので、雰囲気も何もなかったが)。

Elephant Hill
象鼻山

 ド派手な演出

 とりあえずのウォーミング・アップを終えたところで、再び北上して旅行会社に立ち寄り、明日の漓江下りクルーズを予約(先方が英語を話せたので、首尾よく成功)。これで後顧の憂いなく観光に専念できるようになった。

 しかし、この頃から暑さが身に染みるようになり、ただ歩くだけでも辛くなってきてしまった。しばらく漓江沿いに歩くが、橋の下に来たところで休まずにはいられない。この先が思いやられる展開だ。

 本当はここからさらに北上する予定だったが、靴磨きの輩に追い立てられた(無理やり仕事をされそうになった)ので、急遽橋を渡って東岸に逃げ込み、そのまま歩いて七星公園に入る。ここも観光バスが多いが、花橋を渡って中に入ると、それほど混雑している印象ではない。とりあえず、ここには七星岩という鍾乳洞があるので、坂を上がって入口に向かった。

 登りついたところにはゲートがあり、さらに別料金を請求されたうえ、個人で勝手に動くことは許されず、指定の時間まで待機…20分ほど待ってようやくツアーが動き出し、十数人の中国人観光客と中に入っていったが、なんて照明がケバケバしいこと!赤・青・黄・緑など、実に彩り豊かに表現されている。こんな派手にしない方が、鍾乳洞本来の美しさが際立つ気がするのだが…おまけに、途中の見所、九龍戯水、江山多嬌などでは記念撮影でごった返し、興ざめしてしまった。

Dragons gambolling in water (Seven Star Cave)
九龍戯水 (七星岩)

Misty Mountains (Seven Star Cave)
江山多嬌 (七星岩)

 結局、不完全燃焼のまま外界に脱出し、後は駱駝山を経由して公園を去った。外は相変わらず暑く、昼時だというのに食欲がわかない。すっかりバテ気味であった。

Camel Mountain
駱駝山

 皆ダウン

 橋を渡り返して北上すると、まもなく伏波山が眼前に迫ってきた。が、炎天下を歩くのは正直しんどく、入口に到達したところで、腰を下ろして水分補給せずにはいられない。しかも、ここは想像していたほどの大きさではない…どうせ登るなら、この先にある畳彩山の方がずっと良さそうなので、予定を変更してそのまま進むことにした。

 ヨタヨタと歩いていくと、やがて土産店が並ぶ通りに入ってきたが、あまりの暑さのために、店員の多くはぐったりと休んでいる。そこを漫然と通過し、お金を払って中に入ると、しばらくで蝶の展示をしている桂林堂に到着(冷房があって少しだけ涼しい)。そして、ここから階段状の登りが始まるのだった。

 とにかく暑いので、体力を消耗しないように登っていくと、しばらくで風洞の前にやって来る。この辺りでもいくつか出店が開いているが、店員は皆ダウンしてぐったりしており、全くやる気が感じられない。観光客はたくさんいるというのに…

 漢詩や仏像の掘り込まれた洞窟を抜けると、いよいよ本格的な登りとなり、階段を一歩一歩踏みしめていく。たちまち汗だらけになったが、10分ほどで視界が広がり、まもなく名月峰の山頂に到達した。ここからの展望はなかなかのもので、漓江や桂林市街はもちろん、周囲の奇峰群を見渡すことができる。苦労して登ってきた甲斐があった。

View from Folded Brocade Hill
畳彩山からの眺め

Guilin view
漓江と桂林市街を望む

 ここでしばらくのんびりと過ごしたら、ゆっくりと下っていく。途中の桂林堂で涼み、さらに出店で清涼飲料水を買って体力の回復を図るが、さすがにもう蘆笛岩(桂林最大の鍾乳洞)まで足を延ばす体力も気力もなくなってしまった…しかも、近くの独秀峰の入口がわからず、入場を断念。後は街道をすごすごと歩いて、やっとの思いで宿に戻ったのであった。

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