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香港の旗 中国の国旗

旅行記:中国西南部(世界自然旅)

1.いざ出陣! (2004/8/17-19:晴時々曇

 光臨香港

 今回の旅は、8月16日の出発となった。本当はもう少し早く出かけたかったが、お盆期間中は航空運賃が異常に高いので、やむなくお盆明けになってしまったのだ。

 まず目指すは、中国南部の玄関口、香港。ここで中国の長期ビザを取得し、速やかに本土に入る予定である。既に旅行会社を通じて、香港から広州、そして広州から桂林への列車を予約しているので、出だしは心配ない。ただ数日滞在するのみである。

 成田を発って香港に降り立ったのは、16日の夜であった。そこでバスに乗り換え、市街の佐敦に到着したのは夜11時過ぎのこと。予約していたゴダイゴ・ゲストハウス(日本人宿の1つ)に入ると、ちょうど滞在していた人が出ていったところで、ドミトリーには誰もいなかった。

 香港は南にあるだけあって、部屋の中までものすごく蒸し暑かった。40日連続真夏日を記録した東京で「高暑トレーニング」を積んでいたつもりだったが、それも意味がないほど蒸し暑く、閉口してしまう…たまらず冷房をかけたが、これは予想以上の暑さである。

 寝支度を整えていると、1人、また1人と宿泊者がやって来て、結局3人が同室に泊まることになった。彼らは2人とも中国本土から来たところで、一様に疲れているように見える。彼らが言うには、香港や台湾は、物価が高いものの居心地は良いのに対し、中国本土は物価が安いけれど、マナーが悪いし、どこも人だらけで混んでいるし、とにかく疲れるらしい。これから本土に入る者にとっては、幸先の悪い情報だ。

 こうして、夜2時過ぎまで話をして眠りについた。

 唯一の観光

 そして翌日、相変わらずの猛暑の中を尖沙咀まで歩き、旅行会社でビザの申請を行なう。中国のビザは、日本では10日ほどかかって通常1ヵ月のものしか取れないが、香港では当日または翌日に、3~6ヵ月有効のビザが取れてしまう。今回は初めてなので3ヵ月のビザになるが、それでも翌日には取得できるのだから不思議だ。

 次いで中環まで出向き、帰国便の変更を行なう(4ヵ月半後の帰国では、入国時に疑われる可能性があると言われていたのでそうしたが、結果的には何も問題なかった)と、差し当たりの用事は完了。フェリーで対岸に戻り、後は冷房の効く部屋に戻って、のんびり過ごしたのであった(外は蒸し暑くて、とても出歩く気にはなれない…)。

 明けて18日、無事ビザを取得し、切符も確保したので、もう香港に居る理由はなくなった。ただ、香港は「世界三大夜景」の1つに数えられるので、これを見ないで通り過ぎるのはもったいない…ということで、唯一の観光として、有名なビクトリア・ピーク(太平山:554m)を訪れることにする。

 あまり直前だと混み合うと思い、昼過ぎに1人で飲茶を楽しんだら、ピークトラム(山頂纜車) に乗って頂上に向かった。急勾配を上がって終点に到達すると、そこからは大展望が広がっている…はずだったが、天気は良くてもスモッグがひどくて、対岸の街が霞んで良く見えないほどだ。これにはガッカリだが、まだ明るいので、暗くなるのを待つことにしよう。

 山頂周辺には散策路があるので、そこをのんびりと散歩し、一周して戻ったが、まだ時間があるのでショッピング・モールに入り、時間を潰す(暑さしのぎでもある)。そして、暗くなり始めたところで、満を持して出陣となった。

 展望台は徐々に混み出していたが、まだ霞んでいることもあって、何とか最前列を確保することができた。やがて暗くなると、どんどん人が増えて大混雑になったが、相変わらず霞んで展望は宜しくない…それでも、ぼんやりと対岸の光が見えるようになり、いちおう夜景らしくなってきた(でも、これでは函館の夜景には及ばない気が…)。

 しかし、まもなく人で一杯になったので、ほどほどのところで退散。バスで下山し、足早に宿へと戻ったのであった。

View from Victoria Peak
ビクトリア・ピークから見る夜景

 ヒトゴミにもまれて

 こうして、翌19日に香港を発って中国本土に向かうことになった。九広鉄路(KCRKowloon-Canton Railway)のホンハム(紅磡)駅まで歩き、ここから広州東駅までの直通列車を利用するが、これが新幹線に匹敵するようなスピードと快適さで、とても中国の乗り物とは思えない。経済特区の深圳を過ぎると200km/h 近い速さで飛ばし、結局2時間弱で広州東駅に到着。入国審査も難なく済んで、あっという間に本土上陸を果たした。

 ただ、桂林行の寝台列車は広州駅発なので、1駅分移動しなければならない。広州は、中国の中でも治安の悪いところと言われているので、気をつけなければ…すると、駅構内の階段で「広州駅に行くのならこっちだ」と案内する者が現れた。身なりの良い男だったので、鉄道関係者かと思って付いていくと、彼はタクシーへと誘う。「バスを利用したい」と言うと、「広州駅行はないよ」との返事なので、しぶしぶ乗車。が、何だか不安になったので料金を聞くと、100元だとぬかしてきた。これは明らかなボッタクリだが、相手は3人だし、下手に抵抗すると何をされるかわからない。ちょうど出発してしまったことだし、ここは目をつぶることにしよう…

 幸い、車は渋滞の中を広州駅まで走り、無事送り届けてくれた。が、今度は駅前がものすごい人だかりで、早くも人酔いしそうな勢いだ。正規の切符に交換するように言われていたので、とりあえず切符売り場に行ってみるが、もうどこもかしこも大行列で、どこに行ったら良いのかわからない。仕方なく、汗だくになりながら列に並んでみるが、窓口の人は冷たく(中国語で)あしらって、何を言っているかわからない。散々歩き回ってみたが、それらしきものは見当たらないので、とりあえず駅構内に入ることにした。

 しかし、押しくら饅頭状態で構内に入っても、引き換え場所は見当たらない。どこも人だらけで、早くも疲労困憊気味だったが、もう時間も少なくなってきたので指定の待合所に移動。ところが、ここもひどい混雑で、待合所に入るだけでも一苦労だ。なぜ列車に乗るだけで、こんなにヒトゴミにもまれなければならないのか、訳がわからなかった。

 やっとのこと待合所に入ったら、しばらくは落ち着いたものの、今度は改札で押すな押すなの大混雑。もう席は決まっているのに、どうしてこんな目に遭うのだ…大いなる疑問を抱きつつ改札を突破すると、廊下を埋めた人波に流されて、そのままホームに上がった。指定の車両に向かうと、入口でカードを渡され、無事乗車。やっと一息つくことができたのである。

 ところが、発車間際になって同じ番号を持った人が現れ、ここをどけと言ってきた。何で? どうして同じ番号が2つもあるんだ? 訳わからないまま抵抗するも、中国語がしゃべれないので交渉はできず、とりあえず通路脇の補助席に避難。まもなく列車は発車し、寝床を確保できないまま過ごすことになった。

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