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旅行記:カナディアン・ロッキー(世界自然旅)

66.さらばロッキー (2003/8/9:曇時々晴

 最後の下り

 ロブソン・トレッキング5日目、いよいよロッキー最後の歩きとなった。この1ヵ月あまり、体が動く限り歩き回ってきたが、それももう終わりだ。

 今日はトレイルヘッドまでの11kmを、ただただ下るだけである。一度登ってきた道なので、もう大した感動も期待できないが、とにかく淡々と下っていく。キニー・レイクまで来ると、キャンプ場は結構賑やかであったが、それは無視して歩き続ける。湖越しの景色は往路より美しかったので、ここで少々休憩して、最後の別れを告げた。

Kinney Lake
朝方のキニー・レイク

 まだ朝早いだけあって人とすれ違うことはなかったが、この先はさすがに行き交う人が多くなり、家族連れが数多く登る中を1人下る。そして、トレイルヘッドに着いたらさらに2kmほど歩き、無事ビジターセンターに戻ることができた。

  まだバスの時間まで1時間ほどあったので、軽食を取ったら、後は時間までのんびり過ごす。ロブソン山は頂上が雲に隠れていたが、巨人の全容はよくわかる。トレイルも変化に富み、ロッキーの締めくくりにふさわしいところであった。

  そして、バスの到着予定10分前になったところで、重い腰を上げてハイウェイに向かう。すると、なにやら見覚えのあるバスが通過していくではないか。まさか…

 バスが失せて

 一瞬目を疑ったが、確かにグレイハウンドのバスが通過していった。でも、ちゃんとこの日のバスを予約しておいたし、まだ10分も前だ。何かの間違いだろう…そう信じて、路肩に出てバスの到着を待った。

 ところが、時間が過ぎてもバスは一向に現れない。1時間待ってみたが、結局バスは見当たらず…これでもう、確信した。時間前にもかかわらず、バスは通過していったのだ。いったい何のために事前に帰りの便を指定し、往復チケットまで購入したんだか…悔しくて仕方がないが、きっと運転手が忘れたのか、窓口の人が連絡し忘れたのだろう。しかし、次のバスは深夜になってしまうので、なんとしても早くジャスパーに戻らなければならない。

 こうなったらもうヒッチハイクしか手がない(ジャスパーまで80km以上ある)ので、心ならずも挑戦してみる。が、重そうなバックパックを従えた、見ず知らずの東洋人を乗せてくれる車はなかなかなく、簡単にはいかない。今日中に帰れるのだろうか…

  1時間あまり経って諦めかけたところで、不意に1台の車が止まってくれた。「ジャスパーまで」と言ったら、快く引き受けてくれて一安心。この人はジャスパー在住で、結構ハイキングをしたりするので気持ちがわかるらしい。良い人に拾ってもらうことができた。

  こうしてジャスパーに戻ったら、ご丁寧にも山の中腹にあるユースまで送ってくれた。ありがたやありがたや…これでようやく文明の世界に戻ることができ、久々のシャワーを浴びたりしてリフレッシュしたのであった。

 カナダを去る時

 そして翌日、ついにVIA鉄道のスキーナ(Skeena)号に乗ってジャスパーを、そしてロッキーを後にする。列車は昼過ぎに出発し、西へと走っていく。途中、ロブソン山は雲に隠れて見えなかったが、これでもう完全にロッキーとはお別れだ。良いことも悪いことも含めて、いろいろあったが、このカナディアン・ロッキーは印象深い地であった。またいつの日か再訪する時まで、さらば…

Skeena
スキーナ号

  なおも走って、この日はプリンス・ジョージ(Prince George)で1泊。安宿のNational Hotelに部屋を取るが、周辺は夕方以降閉まっているところばかりで、寒々しい感じであった。そして次の日も、ノーザンBCの山並みを眺めながら移動を続け、夜8時、港町のプリンス・ルパート(Prince Rupert)に到着。駅からバスを使って市街に出て、Pioneer Hostelにチェックインしたら早々に眠りについた。

 ここからアラスカ行のフェリーは、次が13日の早朝5時発なので、丸1日の暇があった。他の宿泊客から、近くのヘイズ山(Mt Hays)に行かないかと誘われたが、ロッキーのトレッキングを終えた後ではそんな気になれず、不要になった荷物を日本に送ったり、床屋に行ったり、寂しげな街並みを徘徊したりして時を過ごした。しょせん、ここは経由地に過ぎないのだ。

  そして翌朝2時過ぎ、雨が降る中を1人、港に歩いていく。まだ真っ暗なので心配だったが、誰かに襲われるようなことはなく、1時間以上前にフェリーターミナルにやってきた。待合室には多くの人がごろ寝していて、可愛そうであった(なぜこんな時間に出発するのだろう…)。

  受付開始とともにチェックインをすませたら、続いて出入国審査となる。実は、アメリカ入国から3ヶ月近く経っての再入国だったので、止められはしないかと不安だったが、意外にもあっさりと通過することができた。やはり陸路の国境越えはチェックが甘いようだ。

  ともかく、こうして無事フェリーに乗り込み、カナダを去ったのであった。

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