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旅行記:カナディアン・ロッキー(世界自然旅)

65.巨人の威容 (2003/8/8:晴後曇

 霧が晴れて

 ロブソン滞在も4日目となり、今日の午後には下り始めなければならない。この日がロブソンを望む最後のチャンスなのだが、朝起きてみると、一面霧がかかっていて何も見えなかった。今日も駄目なのか…

  やり切れない気持ちを抱きながら朝食を食べていると、しばらくして周囲の人たちが騒ぎ始めた。何事かと思って外を見ると、霧がいつの間にか晴れて、眼前にロブソン山が現れたではないか。なんて美しい姿だろう…湖越しの巨人の威容がこれほど素晴らしいとは思っていなかった。

Mt Robson from berg Lake
バーグ・レイクから眺めるロブソン山

 思わぬ形で興奮と感動に包まれたが、今日はロブソン山を眺める展望コースを歩くので、これはチャンスだ。さっそく支度を整えて、意気揚々と歩き始めた。

 しばらくはバーグ・レイクとロブソン山を眺めながら湖畔を歩き、Marmot Campground手前で右折して緩やかに登り始める。ほどなくして樹林帯は終わり、振り返ればロブソン山の北面が大きい。バーグ・レイクも眼下に広がり、実に素晴らしい眺めだ。

Robson near Hargreaves
登り途中から見たロブソン山

  さらに進むと、左手にはハーグレイブス氷河(Hargreaves Glacier)とモレーンが現れる。この先に氷河湖もあるはずだが…そう思うと行かずにはいられなくなって、モレーンの上に登っていった。

  しかし、そこから見られたのは後退した氷河と寂しげな湖の姿。苦労して登った割にはしょぼい景観に、ちょっとガッカリさせられてしまった。

Hargreaves Glacier
ハーグレイブス氷河と湖

 あっという間の雲

 こんな道草を食っている間に、気がつけば雲が増えてきていた。何としてもマム・ベイスンからもロブソンを眺めたいので、先を急ぐことにする。岩場を登ると林の中を歩くようになり、沢を渡ったところで右からトレイルが合流。ここはまっすぐ進み、斜面を登っていった。

 しばらくで岩がちの場所に出て、ケルンを頼りに歩くようになるが、振り返るとあっという間に雲が増えて、ロブソンの雄姿が翳ってきている。この辺りは絶好の展望地なのに、残念でならない。

Robson from Mumm
マム・ベイスン途上からのロブソン山

 時間が経つにつれて雲は増え、ついにはロブソンが隠れてしまった。現れてからわずか2時間足らず…あまりに短いが、この山は雲がかかることで有名なので、見られただけでも良かったと思おう。

  時々振り返りながら、岩の間をトラバースしていくと、やがて小さな沢が現れた。この辺りがマム・ベイスンと呼ばれるところ。一休みするのに絶好の場所なので、ロブソン氷河方面などを眺めながら一息入れた。

View of Robson Glacier
ロブソン氷河方面の眺め

Adolphus Lake
アドルフス・レイクを見下ろす

  この先、右下にアドルフス・レイク(Adolphus Lake)を見ながらの下りとなる。始めのうちは緩やかだったが、南に進路を変えると急斜面となり、一気に下っていく。樹林帯に入っても急下降が続くが、登っている人に比べればずっとマシだ。そしてRobson Pass Campgroundに下り立ったら、分岐を右に進み、バーグ・レイクに戻っていった。

 余裕の下り

 バーグ・レイクには昼下がりに到着したが、今日はこれから10km先のWhitehorn Campgroundまで戻らなければならない。昼食を終えたら身支度を整え、慌しく下山を開始した。

  しばらくはロブソン川に沿った平坦な道が続く。荷物が軽くなり、思ったよりも楽に感じるのは嬉しい限り。一方、この辺りでは登ってくる人が多いが、皆結構体力を消耗して辛そうであった。

Berg Glacier
バーグ氷河

  Emperor Falls Campgroundを過ぎると本格的な下りとなるが、やはり登りと比較すると格段に楽である。余裕で下っていくが、夕方にもなって登ってくる人たちは本当にしんどそう…まるで3日前の自分のようだ。

 滝を横目に急斜面を下ると、やがて今日宿泊予定のキャンプ場が望めるようになった。ここまで来ればもう一息。なおも下って、ちゃんと日暮れ前には到着することができた。

Valley of a Thousand Falls
キャンプ場へと下る

 一安心で食事を用意していると、しばらくしてレンジャーが現れ、パーミットのチェックを始めた。今までチェックされていかなったが、それはたまたまで、結構マメにやっているらしい。下手に痺れを切らして、ビジターセンターに寄らずに入山したりせず、本当に良かった。

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