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旅行記:カナディアン・ロッキー(世界自然旅)

59.縦走を達成して (2003/7/30-31:晴時々曇

 走らぬ下り

 今日もまた好天に恵まれた。カナディアン・ロッキーでは、序盤こそぐずついていたものの、この10日あまりはすこぶる天気が良い。これはもう異常なほどだが、残りの日々も晴天になることを祈ろう。

 今日からはジャスパーに向けて下っていくので楽々…と思っていたが、5kmほど走ったところで登りとなり、いきなり出鼻をくじかれる。ここを乗り越えると再び下りとなるが、思うように自転車が走ってくれない…風が強いわけでもないのに、なぜだ?

near Beauty Creek
下りが多くなる

  しばらくすると、後続のサイクリストがあっさり追い抜いていった。こちらは素人なので仕方ないにしても、これは明らかに走りが違う。下りでもスピードが出ないということは、きっと余った自転車をあてがわれたからだろう。今まで思うように進めなかった理由も、だんだんとわかってきた。

 それでも我慢して走ると、左手にサンワプタ滝(Sunwapta Falls)が現れたので、ちょっと立ち寄ってみる。数分歩いて橋の上にやって来ると、岩盤の間を勢い良く落ちる滝が見えるが、まぁこんなものだろう。期待していなかっただけに、それほど落胆することもなかった。

Sunwapta Falls
サンワプタ滝

 先取り寄り道

 Sunwapta Falls Resortで早めの昼食を取ったら、北上再開。アサバスカ・バレー(Athabasca Valley)を悠々と下っていくが、左手にはクリスティ山(Mt Christie:3103m)やフライヤット山(Mt Fryatt:3361m)、そしてエディス・キャベル山(Mt Edith Cavell:3367m)などが次々と現れ、振り返ればレプリカ・ピーク(Replica Peak:2794m)が空に突き出している。実に飽きさせない展開だ。

view of Mt Edith Cavell
エディス・キャベル山を遠望

Replica Peak
レプリカ・ピーク

Athabasca Falls
アサバスカ滝

 すると、まもなく今日の宿泊地、Athabasca Falls Hostelに着いてしまう。今日は55kmほどの下りだったが、まだまだ余裕があるし、この少し先にはアサバスカ滝(Athabasca Falls)とホースシュー・レイク(Horseshoe Lake)があるので、先取りで寄り道するとしよう。

 少し登ると分岐となり、ここを左に入ってアサバスカ滝に向かう。駐車場に数多くの車が止まっていたので嫌な予感がしたが、ここは観光客の集積場らしく、滝の周りに多くの人が並んでいた。滝は、サンワプタ滝を大きくしたような感じで、特に背後のカーケスリン山(Mt Kerkeslin:2955m)が良いアクセントになっているが、いかんせん人が多い。確かに滝の流れは迫力があるが、ここまで集まらなくても…

  それでもいちおう一通り観光したら、北上してホースシュー・レイクを目指す。一気に下ると駐車場が現れ、さらに1kmほど歩く必要があるが、ここも大勢の観光客で賑わっていた。幸い、夕方近くになって人が減り始めていたが、湖畔に出るとまだ結構人がいて、湖で泳いだりしてはしゃいでいる。ここもまずまず綺麗なところだが、喧騒の世界には巻き込まれたくなかったので、人のいない岩の上でしばし鑑賞し、おとなしく引き返したのであった。

Hoeseshoe Lake
ホースシュー・レイク

 山火事発生!

 ボロ宿(カナダにしては)で一夜を過ごし、ついに最終日となった。今日もまた晴天であったが、なんだか空が霞んでいる…ちょっと不思議に思いながらも、残り30kmあまりを完走しようと、何はともあれジャスパーに向かった。

 道は部分的に登りがあるものの、総じて下りなので楽々走ることができる。次第に住居が現れ、交通も多くなってきて、ゴールが近づいてきたことを実感。そしてイエローヘッド・ハイウェイ(Yellowhead Highway)を横断し、10時過ぎに無事ジャスパーにたどり着くことができた。

Dusty sky
空が霞んでいる…

 何だかんだで結構疲れていたが、ともあれ自転車を返しにいく。すると従業員は、平然と(バンフへの)返却料を請求してきた。これにはさすがに堪忍袋の緒が切れてしまい、社長を呼びつける。現れたところで怒りをぶちまけ、おたくらのせいで散々苦労したんだぞ、と(つたない英語で)訴え続けた。すると観念したのか、返却料はいらないと言い出し、その場は丸く収まった(でも、後から見たらクレジットカードからちゃんと引き落とされていた!)。

  一息ついたところで、Jasper International Hostelに向かう前に情報収集。インフォメーションセンターで資料を集めるとともに、今後のキャンプの予約を済ます。外に出て宿に行こうとすると、先ほど対応してくれたレンジャーのおじさんが現れ、声をかけてきた。「これからどこに行くんだ?」

  この後はミエテ温泉(Miette Hot Springs)にでも行って、余力があれば近くのサルファー・スカイライン(Sulphur Skyline)を歩こうかと思っていたので、その通り伝えると「そこは山火事で閉鎖されている。行けないよ」と言い出した。なに、山火事?

  聞けば昨日から山火事が発生し、周辺は通行止めになっているらしい。そういえばジャスパーの空は霞んでいるし、時々ヘリコプターが飛んでいる。昼食に誘われたので、付いていって話を聞くが、山火事はジャスパー東部の広範囲にわたっているらしい。また、マリーン・レイク(Maligne Lake)近くのオパール・ヒル(Opal Hill)のトレイルも、グリズリーが現れたので閉鎖されているとのこと。いきなり予定変更を余儀なくされてしまった。

  この後も夕食に誘ったりと妙に親切なので、逆に疑いを抱いてしまうが、山火事は事実のようなので礼を言ってお別れ。レンタカーで宿に向かうと、今度はまだ荷物が届いていないとかで、またまた驚かされる。ここにはしばらく泊まるので、数日は問題ないものの、幸先悪い展開になってしまった。

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