検索 Google
五輪館
Back|Next
旅巧館旅行記北米>カナディアン・ロッキー
カナダの国旗

旅行記:カナディアン・ロッキー(世界自然旅)

57.サイクリング始まる (2003/7/27-28:晴時々曇

 まさかの出発

 今日からいよいよ、自転車を借りてアイスフィールド・パークウェイを縦走する。自転車通学・通勤歴が長いとはいえ、本格的なサイクリングは初めて。約300kmの道のりを5日かけて、1日30~95kmを走れるのか、楽しみとともに不安も一杯だ。

  実はもともと、レイク・ルイーズからジャスパーまでの230kmを走破しようと思っていたのだが、ジャスパーの自転車屋がレイク・ルイーズに提携店を持っていない(そもそも、レイク・ルイーズに店がほとんどない)ので、バンフ発になってしまった。そのため、今日はいきなり最長の95kmを走ることになる。アップダウンがほとんどないとはいえ、いきなりの試練だ。

 さて、不要な荷物はYHA専用のシャトルバス(バンフ~ジャスパー間のユースを結ぶバス)で先に送ってもらい、こちらは普通のバスに乗ってバンフに向かう。バンフには昼前に到着し、指定されたお店(以前、バンフ観光の際に利用していた)に出向き、自信満々にオーダー。ところがお店の人は、そんなこと全然聞いていないという。そんなバカな…

  こちらは確かに、だいぶ前からコンタクトし、数日前、手配が済んだから当日指定の店に行くように、と電話で確認しているのだ。事情を話しても、先方は聞いていないの一点張り。やむなく電話を借りて、ジャスパーの店を問いただすが、今度は手のひら返しで、そんなこと承っていないと言い出し、冷たく電話を切られた。こちらは既に予約金を払っているというのに、何という仕打ちか!

  すっかり打ちひしがれてしまい、これからどうしたものか、わからなくなってしまった。周到に準備してきたはずなのに…すると、しばらくして見かねた店員が、余りの自転車で行くことは可能だ、と助け舟を出してくれた。これには藁にもすがる思いで便乗し、なんとか出発にこぎつけた。

 ひたすら漕ぐ

 あてがわれた自転車はボロ目の品だったが、この際贅沢は言えないので受諾。高さなどをチェックし、荷物入れも借りて、ようやく出発の準備が整ったのは午後3時前であった(もちろん、レンタル料もここで払わされる)。

 すっかり遅くなってしまったので、何はともあれ北に向けて漕ぎ始める。始めはハイウェイを走るが、まもなく旧道のボウ・バレー・パークウェイ(Bow Valley Parkway)に入り、やや狭い道を進んでいく。喧騒のジョンストン・キャニオン(Johnston Canyon)を過ぎ、キャッスル・マウンテンを望む場所で小休止。その後もひたすら漕いでいくが、この道は意外にアップダウンがあって疲れる。やはり自動車で通過するのとは大違いだ。

Castle Mountain
キャッスル・マウンテンを見上げる

 こうしてレイク・ルイーズにやって来たのは6時過ぎ。余裕があればここで軽食を取っても良かったが、夕暮れが近づいていたので先を急ぐ。トランス・カナダ・ハイウェイ(Trans Canada Highway)を左に分けると、ついにアイスフィールド・パークウェイに入るが、そんな感慨に浸っている暇はない。とにかく進む。

View near Hector
早くしないと陽が暮れる…

  ここから道は緩やかに登っているので、疲労の蓄積も相まって、なかなか思うように進まない。それにしてもこの遅さは何だろう…たまの下りすらスピードに乗れず、楽に進めない。それでも頑張って、ヘクター・レイクを通過し、ボウ・ピーク(Bow Peak:2868m)を左に見ながら進むと、やがて本日のお宿、Mosquito Creek Hostelに到着した。既に陽は暮れかかって暗くなり、宿泊客はほぼ皆眠りについていたが、どうにか1日目を終えることができた。

 氷河湖再訪

 2日目も、昨日同様の好天に恵まれた。心地よい風を感じながら走り始めると、ほどなくしてクロウフット氷河、ボウ・レイクと見えてくる。せっかくなので、ボウ・レイクではNum-Ti-Jah Lodgeに立ち寄り、湖畔を散歩する。湖の美しさはもちろん、谷奥にはボウ氷河(Bow Glacier)が見え、休憩には最適であった。

Bow Lake
ボウ・レイク再び

Bow Glacier
ボウ氷河を望む

 ここからボウ・パスへは上り坂となり、登りついたらまたも寄り道して、ペイト・レイクを眺め直す。先日とは湖の色が異なっていて、季節や時間帯によって色合いが変化するのを実感できた(かなり混雑していて参ったが)。

Peyto Lake
ペイト・レイク再び

 峠からは高度を落とすので、久々に楽な展開となる。この時間になると反対側からも自転車で登ってくる人が現れるようになり、気軽に挨拶を交わしていく。前方には先を行っていた親子づれも現れるが、こちらは何と、親2人が、小さい子供2人を乗せて漕いでいる。日本では考えられない光景だが、たくましい限りである。

  ウォーターフォール・レイクスを過ぎ、行く手の渓谷を眼下に見ながらクロッシングへ一気に下っていく。下りきったら小休止とし、お店で食料調達などを済ますが、ここまでくればもう、今日泊まるRampart Creek Hostelはすぐだ。

  やや雲が多くなってきたものの、この先はほぼ平坦な道を十数km走り、昼過ぎには無事走り終えることができた。今日は65kmほどだったので、意外に楽だった。しばらくして先ほどの家族連れが宿にやってきたが、宿泊者はこれだけ。宿も思ったより綺麗で、とてものんびり過ごすことができた。

Page Top
Copyright © gorinkan.org All Rights Reserved.