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旅行記:カナディアン・ロッキー(世界自然旅)

51.山上秘湖三昧 (2003/7/21:晴

 朝から絶景に遊ぶ

 願いが通じたのか、夜明けとともに目を覚ますと、外は雲一つない快晴であった。リチャードソン山が事のほか美しい…これは絶好の展開なので、手早く朝食を済ませたら、まだ他の人たちが眠りにつく中、さっさと歩き始めた。

Mt Richardson
リチャードソン山

Merlin Valley
マーリン・バレーの景観

 草原を突っ切って南側の斜面に迫ると、そこから徐々に高度を稼いでいく。岩がちの道が多くなり、所々でナキウサギが動き回る姿も見られる。キャスティリア・レイク(Castilleja Lake)に出たら一息入れ、さらに奥を目指す。

Castilleja Lake
キャスティリア・レイク

View of Castilleja Lake
道中からキャスティリア・レイクを見下ろす

 ここからはさらに急な登りとなり、ケルンを頼りに岩場を登る。黙々と歩を進めるが、ふと振り返ればキャスティリア・レイクは既に眼下にあり、美しい色彩を見せてくれる。さらに歩いて一段上の台地に出ると、リチャードソン山がいよいよ迫り、奥にはマーリン湖(Lake Merlin)も見えてきた。湖岸まで歩けば、マーリン湖越しにリチャードソン山を望めて素晴らしい限り。この景観を独り占めしながら、ここでしばしのんびりと寛いだ。

Lake Merlin
マーリン湖とリチャードソン山

  朝から絶景を満喫したところで、キャンプ場に戻る。帰りはマーリン・バレーの北側の道を下っていくが、こちらは樹林帯の道が続くので、全くと言っていいほど展望がないうえ、結構な急坂が続く。下りきったら沢を渡るが、橋が見当たらない…仕方ないので沢に架けられた丸太の上を渡るが、さすがに限界があって靴が浸水。しかもその先は湿地帯になっていて、抜け出すのが大変であった。

  ともあれ、こうしてキャンプ場に戻ったらすぐにテントをたたみ、早々に帰路についた(他の人たちは、ようやく起床して食事をしているところだった)。

 懐の奥へ

 Skoki Lodgeまで来たら沢を渡り、西岸を歩いてスコーキー・レイクスに向かう。このコースはあまり歩かれていないらしく、不明瞭で草の生えたところが多い。注意しながら、踏み跡を頼りに進むと、やがて広大な草原帯をゆくようになった。ターミガン・ピークの大岩壁を正面に眺め、飛び石伝いに沢を渡ったりしながら、お気楽に歩を進める。が、前方からはだんだんと滝が迫ってきた。どうなるのかと思ったら、滝の目の前で踏み跡は終わり、ここから滝横に登る道が付けられていた。

Ptarmigan Wall
ターミガン・ピークの岩壁に迫っていく

  見事に階段状にできているので、ここを上がっていくと、滝のすぐ上にはマヨソテス・レイク(Myosotis Lake)が見えた。思ったより小さいが、美しい色をした湖だ。これぞスコーキーの懐に抱かれた山上湖。ここは岩の上に腰を下ろし、じっくりと眺めさせていただいた。

Myosotis Lake
マヨソテス・レイク

 ここからは湖岸に沿ってしばらく歩き、南岸に周り込んだところで緩やかに登る。振り返ればマヨソテス・レイクが一層輝かしい姿を見せているが、行く手にもまもなくジグディナス・レイク(Zigdenus Lake)が登場。これはもう懐の奥にあり過ぎて、周囲の岩壁が覆いかぶさりそうだ。ここも良いところなので、しばらくの間独り占めさせてもらった。

View of Myosotis Lake
振り返ればマヨソテス・レイク

 だいぶのんびり過ごしたところで、満を持して峠に登っていく。傾斜がややきつく、滑りやすいので体力を使うが、途中で顧みれば、ジグディナス・レイクとウォール・オブ・ジェリコが素晴らしい眺めを提供してくれる。これで秘湖巡りが終わりになるのは悲しいが、十分に楽しむことができた。

Zigadenus Lake
ジガディナス・レイクとウォール・オブ・ジェリコ

 俗世に戻りて

 パッカーズ・パス(Packer's Pass)にやって来ると、眼前にターミガン・レイクとリダウト・マウンテンが再登場し、こちらも絵になる眺めである。ここをぐんぐん下り、湖畔に下りると結構な人で驚いたが、昨日よりもずっと天気が良いので、湖の輝きが違う。氷河湖の色彩とは異なるが、これはこれで美しい湖だ。

Redoubt Mountain
ターミガン・レイクとリダウト・マウンテン

Ptarmigan Lake
ターミガン・レイクの湖畔より

 ボルダー・パスを越えてさらに下っていくと、ハイカーがますます増えて驚かされた。昨日はそれほど多くなかったのだが…1日ずれただけでこれほど違うとは思わなかった。

 その後は淡々と歩を進めて、無事駐車場に戻ることができた。しかし、ここでタクシーを呼ぶことは(携帯電話を持っておらず)不可能なので、残りもそのまま歩いていく。惰性の歩きなので、最後はさすがに疲れたが、なんとか宿に戻ることができた。

  こうして俗世に戻ってきたので、2日ぶりにシャワーを浴び、荷物を片付けたら、ご褒美に宿内のレストランで夕食をいただく。ユースにしては立派で、なかなか美味しい料理に舌鼓を打ったら清算。すると突然、背後から「あのぉ、日本人の方ですか?」と声をかけられた。何かと思いきや、日本人の女性が1人、ぽつんと立っていた。

  一瞬逆ナンパされたのかと思ったが、そんなわけはなく、既にレイク・ルイーズとモレイン・レイクに行ったので、他に良いところはないかと尋ねてきたのだ。この2つは定番だが、実は他の場所に行こうとした場合、移動手段がないと結構困る。しかし待てよ…私は明日から車を借りてヨーホー国立公園(Yoho National Park)に向かう予定である。明日は状況によって、レイク・オハラ(Lake O'Hara)かエメラルド・レイク(Emerald Lake)を訪れる予定なので、そのまま正直に伝えると、是非にとの返事だったので、急遽明日だけ2人旅となった。

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