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旅行記:カナディアン・ロッキー(世界自然旅)

50.スコーキーへのアプローチ (2003/7/20:曇時々晴

 霊にお願い

 今日からは2日かけて、レイク・ルイーズの東側にあるスコーキー・バレーを探索する。ここも数々の美しい氷河湖が見られるというので、楽しみなところだ。

 レイク・ルイーズのビレッジからトレイルヘッドまでは、3.5kmの登り。テントや食料を担いで無駄な労力を使いたくなかったので、タクシーを呼んでみる。するとすぐに「日本人の方ですか?」とばれてしまった。でも、ドライバーは日本人の人だし、念のため料金を聞くとリーズナブルな値段を言ってくれたので、まずは一安心であった(この前ボられたので…)。

 8時過ぎの迎えで宿を発ち、適当な話をしながら数分でフィッシュ・クリーク駐車場(Fish Creek Parking Lot)に到着。お礼に若干のチップを渡して帰ってもらったら、さっそく歩き始める。最初の4kmは車も通れる林道歩きなので、お気楽なもの。ウォーミング・アップのつもりで、1時間ほど歩いた(Skoki Lodge泊まりの人は、ここまで送迎があるらしい)。

Skoki Walk
のどかな道をゆく

  スキー場を過ぎると林道は終わり、樹林帯の中を緩やかに登っていく。まもなく草原に出ると、背後にテンプル山が見え始め、コーラル・クリーク(Coral Creek)に沿って歩くようになった。クリークを2度渡り、1時間足らずでHalfway Hutに到着。ここは休憩に最適な場所なのだが、現地で購入したガイドブックによれば、この小屋には幽霊が出るらしい(昔、スキーで遭難した4人の霊が住み着き、時々奇怪な現象が現れるとのこと)。中を覗いてみると、確かに薄気味悪い感じだが、ここからヒドゥン・レイク(Hidden Lake)への脇道が延びているので、霊にお願いして荷物を置かせてもらい、寄り道することにした。

  ヒドゥン・レイクへは緩やかに登り、30分あまりで訪れることができる。湖は普通だが、リチャードソン山(Mt Richardson:3086m)とピカ・ピーク(Pika Peak:3033m)に囲まれた岩壁が迫り、まずまずの迫力だ。誰もいない中をのんびり過ごし、おずおずと引き返すと、荷物はちゃんと小屋に中に残されていた。霊の皆さん、ありがとう。

Hidden Lake
ヒドゥン・レイク

 天候激変

 寄り道の間に人が増えてきたが、構わず先に進む。ほどなくしてボルダー・パス(Boulder Pass)に登りつくと、正面にターミガン・レイク(Ptarmigan Lake)が望めるようになった。ここもまあまあだが、ちょっと人が多いので、そのまま湖岸を歩いていった。

  この先はめっきり人が少なくなり、快適な湖畔歩きとなる。東端近くで少し登ると分岐になるが、まだ時間的には十分に余裕があるので、ここに荷物を置いて、またしても道草を食らうことにした。

 緩やかなメドウを進み、ベーカー・レイク(Baker Lake)へ下っていくが、この辺りで急に天候が悪くなり、たちまち暗くなって雨も降り出してきた。引き返そうかとも思ったが、そのままジグザグに下って、意地で湖畔に下り立つ。ところがもう周囲は雨雲に覆われ、景色を楽しむ状況ではない…撤退だ。

Baker Lake
ベーカー・レイク

Ptarmigan Lake
ターミガン・ピーク

 ターミガン・ピーク(Ptarmigan Peak:3059m)を見上げながら登り返し、分岐まで戻ったら、北に進路を変えてデセプション・パス(Deception Pass)への登りにかかる。振り返ればターミガン・レイクにリダウト・マウンテン(Redoubt Mountain:2902m)が望めるが、雲に覆われているのが残念だ。

  なんなく峠にたどり着き、そのまま下っていくと、左手にターミガン・ピークとウォール・オブ・ジェリコ(Wall of Jericho)と呼ばれる岩壁が聳え立ち、その懐にはスコーキー・レイクス(Skoki Lakes)も見えている。前方にはスコーキー・マウンテン(Skoki Mountain:2696m)の姿もある。この頃から再び晴れ間も覗き始め、ようやくロッキーのハイキングらしい感じになってきた。

Skoki Lakes
スコーキー・レイクスを遠望する

 明日こそ

 道はさらに下っていくが、この辺りは意外に花も多く、特にホワイト・マウンテン・ヘザー(White Mountain Heather)が驚くほどたくさん咲いている。綿毛になったウエスタン・アネモネも見られ、展望も良いので、飽きない展開が続く。

White Mountain Heather
ホワイト・マウンテン・ヘザー

 やがて傾斜は緩やかになり、スコーキー・バレーを進んでいくと、ほどなくしてSkoki Lodgeが登場。こじんまりして小奇麗なロッジだが、ここには泊まれないので通過。さらに1kmほど歩けば、本日の宿泊地、Merlin Meadows Campgroundが現れた。

 結構遅めの到着だったが、キャンプ場には数人しかおらず、とても静かであった。広々とした渓谷の林の中にあり、マーリン・バレー(Merlin Valley)越しにリチャードソン山も望めて、とても居心地が良い(ただし、トイレは綺麗ではない)のだが、蚊が多いのが辛い…

  このコースはアプローチが長いものの、それほど高低差があるわけではないので、今日は思ったより楽に歩くことができた。しかし正念場は明日。明日こそハイライトで、氷河湖の数々に迫れるのだが、道も楽ではない。明日は晴れてくれ、と願って眠りについた。

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