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旅行記:カナディアン・ロッキー(世界自然旅)

38.美のグラデーション (2003/7/3:晴時々曇

 ウォータートンのベストコース

 本日、2日目にして早くもウォータートン最終日なので、満を持してカースー=アルダーソン・トレイル(Carthew-Alderson Trail)に向かう。このコース、日本では全くと言っていいほど知られていないが、欧米ではウォータートンのベストコースとして有名である。ビジターセンターで見た写真も綺麗だったので、とても楽しみだ。

 まずは昨日予約しておいたシャトルバス(バン)に乗ってアカミナ・パークウェイ(Akamina Parkway)を西に走り、キャメロン・レイク(Cameron Lake)に赴く。車内には私を含め、10人弱の人が乗り込んでいたが、皆同じようにこのコースを歩くらしい(当然だが、私以外は欧米から来た人ばかり)。やがて終点にたどり着くと、岩壁迫るキャメロン・レイクが登場。この手の景色はもう食傷気味だが、まずまずの眺めである(ここも、湖の奥はアメリカだ)。まだ朝早いので他に人はおらず、じっくりと鑑賞させてもらった。

Cameron Lake
キャメロン・レイク

 しばらくこの景観を眺めたら、いざハイキング開始…と言いたいところだが、他の人たちとぞろぞろ歩くのは嫌なので、いったん近くのアカミナ・レイク(Akamina Lake)に寄り道してみる。平坦な道を散歩気分で歩くとすぐに着くが、そこでミュールジカが登場。結構至近距離だったのであせったが、向こうは動揺することなく、平然と去ったので一安心であった。

  この湖自体は特筆すべきものがないので、ちょっと佇んだらキャメロン・レイクに戻る。そして、いよいよ始動となった。

 奥座敷の湖群

 コースは最初からジグザグの登りとなるが、驚くほど傾斜が緩く設定されているので、それほど苦にはならない。淡々と歩いていくと、40分ほどで急登は終わり、視界が開けた。ほぼ平坦に1kmほど歩けば、小さなサミット・レイク(Summit Lake)が現れる。湖越しにはチャップマン・ピーク(Chapman Peak:2866m)が望め、思いのほか悪くない。

Summit Lake
サミット・レイク

 と、ここで先行していた人たちに追いついてしまった。分岐を左に入り、ぞろぞろと歩くが、想像以上に遅いペースだったので痺れを切らせ、先に行かせてもらう。道は森を抜け、やがて草木の生えないガレ場を登るようになる。そして、そこからはジグザグの急登となり、尾根を目指して高度を一気に上げていった。

  登るにつれて景色は良くなり、南にはグレイシャー北部の山並みが見えるようになる。特にクスター山(Mt Custer:2707m)からチャップマン・ピークにかけては、その懐にヌーニー湖(Lake Nooney)やワーデマン湖(Lake Wurdeman)などの湖群が遠望でき、このエリアの奥座敷に来た気分だ。尾根に取りついたら、その先、南に張り出したカースー・サミット(Carthew Summit:2310m)まで足を延ばすが、ここは強風が吹き荒れていて非常に寒い。しかしここからがベストな眺めなので、岩の陰に隠れながら、この絶景を存分に眺め、写真に収めた。

View from Carthew Summit
カースー・サミットからの眺望

 サミット上で佇んでいると、後続の集団は登りで苦戦し、尾根に登ったところで小休止。こちらには向かわず、そのまま下りてしまった。もったいない気はするが、人のことをとやかく言うのは止めておこう。

  本コースに戻ったら下りとなるが、前方にはカースー・レイク(Carthew Lakes)が眼下に望め、このコースのハイライトと言うべき景色が見られる。赤茶けた大地に浮かぶ湖群が印象的だ。ここを一気に下っていくと、やがて湖畔を歩くようになり、先のグループに追いついた。彼らはここで昼食を取るようなので、もう少し先まで歩くことにする。

Carthew Lakes
カースー・レイクを望む

 神秘的な色合い

 下の湖を過ぎるとまもなく、急な下りとなった。気をつけながら歩を進めると、前方にアルダーソン山(Mt Alderson:2692m)が聳え、その懐に神秘的な色合いの湖が見えてきた。なんて美しい…深い蒼が、見事なまでのグラデーションとなっている。これこそもう1つの見所、アルダーソン・レイク(Alderson Lake)なのだが、これほど美しいとは思っていなかった。

  が、トレイル上からでは綺麗に全景が撮れないので、できるだけ崖の端に出てみる。残雪が多い上に崩れやすいので危険極まりないが、どうにか良き場所まで行くことができたので、ここで撮影に興じることができた(しかし、危ないので腰を下ろすことはできない)。

Alderson Lake
アルダーソン・レイク

Alderson Lake from the lakeshoe
湖畔から見るアルダーソン・レイク

 そろそろお腹も空いてきたので、この美しい湖を十分に見下ろしたら、湖畔へと下っていく。逆側から登ってきたのか、湖には数人の先客がいたが、ゆっくり昼食を取るには良いところだ。上からの眺めと比べると見劣りしてしまうが、ここで休憩とした。

 1時間以上のんびりと過ごしたら、ついに歩行を再開する。この先からは、基本的にカースー・クリーク(Carthew Creek)沿いに下っていくのだが、森の中に入ってしまうため、眺望はあまりきかず面白くない。左下に沢を見ながら淡々と歩いていくと、やがて道路が並行して走り、前方にはウォータートン・レイクとタウンサイトが望めるようになった。

View of Waterton
ウォータートンの眺め

  ここまで来ればもう少し、後は少々味気ない道をゆくと、街の手前でキャメロン滝(Cameron Falls)の上部に出た。人が急に増える中、さらに下ると滝の下に出て終了。一気に文明の世界に引き戻されてしまう。この滝はいちおう街の名物になっていて、大勢の観光客で賑わっていたが、奥座敷に比べると大したものではない。後は歩いて宿に戻り、この日の活動を終えるのであった。

Cameron Falls
キャメロン滝

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