検索 Google
五輪館
Back|Next
旅巧館旅行記南米>パンタナール&アルティプラーノ
アルゼンチンの国旗

旅行記:パンタナール&アルティプラーノ(世界自然旅)

38.飲み込まれそうな勢い (2003/12/29:曇時々晴

 移動の確保

 アルゼンチンでは、年末年始のバスが非常に混み合い、なかなか席が取れないと聞いていたので、バス・ターミナルに着いたらさっそく窓口を探し、次に向かうサルタ(Salta)方面の状況を伺う。すると、既に明日、明後日は満員で、大晦日にならないと空きがないという。わざわざ年越しをバスの中で迎えたくはなかったが、そうでもしないと移動がままならないし、できるだけ早く動く必要があったので、やむなく大晦日の便を確保。後顧の憂いをなくしたところで、近くのResidencial Unoにチェックインして、この日はおとなしく過ごした。

 ところで、アルゼンチンは物価が高いと聞いていたが、2002年に経済危機を招き、通貨価値が一時1/4まで下がっただけあって、思ったよりも安いようだ。今は1/3程度まで回復しているものの、ブラジルよりも物価が安いようで、一安心である。

 明けて29日はまずまずの天候に恵まれたので、満を持してアルゼンチン側のイグアスの滝(Cataratas del Iguazú)に向かった。バスに乗って30分ほどで入口に到着し、ここで入園料を払って入場。ビジターセンターや売店、レストランなどが点在する中を歩いていくと、やがて観光列車(Tren de la Selva)のセントラル駅(Estación Central)が見えてきたが、これは左に見送って、緑の道(Sendero Verde)を歩き始めた。

  森の中を進み、カタラタス駅(Estación Cataratas)を過ぎてしばらくすると、滝の上コース(Circuito Superior)と滝の下コース(Circuito Inferior)の分岐に差しかかる。ここはひとまず後者を選択し、展望塔(Torre Mirador)を見送って淡々と歩いていくが、早立ちしてきた甲斐あって、まだ人がいなくて静かだ。森林浴を楽しみながら、気持ちよく歩を進めた。

 びしょ濡れ滝見物

 下った先の売店を通過し、時計回りに歩くと、しばらくでイグアス川(Río Iguazú)が眼下に現れた。ここから川に沿って進むと、突然右手にアルバ・ヌニェス滝(Salto Alver Nuñez)が出現。狭い渓谷を落ちる姿を見届け、さらに進めば、遠くに悪魔の喉笛を遠望できる。道が右に周り込むとともに、視界も開けてきて、ボセッティ滝からベルナベ・メンデス滝(Salto Bernabé Mendez)、ビグア滝(Salto Mbigua)、そしてサン・マルティン滝までが一望のもととなった。実に美しい滝の競演だ。

Vista of Iguazú
美しい滝の競演

  さらに足を延ばすと、ボセッティ滝の真下に展望台が設けられているが、これは明らかに近すぎて、水飛沫ですぐにびしょ濡れになってしまった。一見美しい滝なのだが…ここからは少し戻って下りにかかり、サン・マルティン島に渡ることにする。滝に突っ込むボートツアーも同時開催しているが、一眼レフカメラを抱えて行くわけにはいかないので、今日は無料の渡し舟で、対岸に渡るだけである。

Salto Bossetti
ボセッティ滝が近い

 島に上陸したら、急な斜面を這い上がり、サン・マルティン滝に迫る。登りきった後、展望台の近くまで来ると水飛沫が凄いが、滝の迫力は大したもので、爆音を響かせて暴れ落ちている。さすがはイグアス第2の大滝だ。一方、正面を見るとビグア滝とベルナベ・メンデス滝が美しい流れを見せている。この対極のような滝が同居しているのだから、何とも不思議な光景である。

Salto San Martín
豪快なサン・マルティン滝

Salto Mbigua and Bernabé Mendez
ビグア滝とベルナベ・メンデス滝

  長居すると危険なので、ほどほどにして撤退し、分岐を右に入って島を周回する。途中からは二銃士・三銃士滝越しにブラジル側の滝が遠望できたが、それ以外は大した見所はなかったので、後は淡々と歩いて対岸に戻ったのであった。

Looking at Brasilian side
ブラジル側を望む

 喉笛の迫力

 この頃になってだいぶ人が増えてきたが、構わず登っていき、せっかくなのでドス・エルマナス滝(Salto Dos Hermanas)経由で分岐まで戻る。そして、今度は滝の上コースに入っていくが、こちらは楽なだけあって、かなりの混み様だ。

  そんな中、ボセッティ、ベルナベ・メンデス、ビグアの各滝の上を歩く。展望台は当然混雑しているが、滝がぐるっと見渡せて、なかなかの眺望である。目の前を流れ落ちる滝も迫力があり、手軽な割には見応えがあった。

View from Circuito Superior
滝の上コースからの眺め

  そして、いよいよ最大の見せ場、悪魔の喉笛に向かう。カタラタス駅から観光列車に乗っていくが、この沿線にはやたらと蝶が多く、数多くの蝶が舞っているのが見える(ここには500種もの蝶がいるらしい)。この列車は20km/hほどで走るので、のどかそのもの。ゆっくりと旅情を味わった。

 しかし、終点のガルガンタ駅(Estación Garganta)に着くや否や、猛ダッシュを開始し、他の観光客を振り切って先を急ぐ。駅から展望台まではおよそ1km。川の上に橋が作られており、平坦な道のりが続くが、とにかく早く見たい一心で駆けていく。そして、数年前に洪水で破壊された橋の跡を見送って進むと、ついに展望台が現れ、目の前に大迫力の滝が姿を現した。

  何という迫力だろう…凄いとは聞いていたが、これほどとは思っていなかった。周囲は水煙でよく見えないが、目の前のユニオン滝(Salto Union)ははっきりわかる。このイグアス最大の滝は、轟音とともに滝壺に落ち込んでおり、じっと見ていると飲み込まれそうなほどの勢いだ。「悪魔」と名づけられたのも納得の、凄まじい滝である。

  しばらく見入っていると、後続の人たちが追いついて記念撮影に興じているが、そんなことはどうでも良いほど、この迫力には魅せられてしまった。結局、1時間も呆然と立ち尽くし、滝に見入っていたが、それでも飽き足らないほどであった。

Salto Union
悪魔の喉笛・ユニオン滝

Page Top
Copyright © gorinkan.org All Rights Reserved.