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旅行記:パンタナール&アルティプラーノ(世界自然旅)

31.バックパックが燃えた (2003/12/18:晴時々曇

 南米の中の日本

 マナウスからの飛行機は予定より大幅に遅れ、17日未明の出発となった。ろくに眠れぬまま、ブラジリア(Brasília)経由でサンパウロに着いたのは朝の9時過ぎ。もうお腹ペコペコだったので、朝食を取ってから空港バスに乗り、一路チエテ(Tietê)へ。その後地下鉄に乗り換えて、バハ・フンダ(Barra Funda)のバス・ターミナルにやって来た。

 次はパンタナールに向かう予定だったので、起点となるカンポ・グランジ(Campo Grande)までのチケットを購入する。ところが、窓口の人はポルトガル語しか話せないので、全然話が通じない。どこかのガイドブックに、スペイン語とポルトガル語は兄弟のような言葉だと書いてあったが、全くわからないぞ…かなり泣きそうな状況に追い込まれたが、どうにか筆談とジェスチャーで乗り切り、夕方のバスを確保することができた。

 ともかく、これで半日の余裕ができたので、荷物をロッカーに預けて、街に繰り出すことにする。向かった先は、世界有数の東洋人街(Bairro Oriental)であるリベルダージ(Liberdade)。どんなところかと興味津々だったが、いざやって来ると、通りには提灯型の街灯が並び、赤い鳥居まで立てられている。看板は漢字ばかりで、書店を覗くと、日本の単行本や週刊誌が陳列されていた。ブラジルには約130万人の日系人が暮らしており、その多くがサンパウロ周辺に住んでいるというだけあって、期待を裏切らない街並みであった。

  しかし、本当の目的は電器店に赴き、失われたデジカメデータ保存用のメディアを購入することにあったが、この辺りには店がないので、中心部のセー()へと歩いていく。広場を過ぎてしばらくで店を見つけたので、尋ねてみると、さらに北の電器街にあるかも知れないという。さらに歩くと、そこは確かに電器店の集積地帯であったが、どれも小規模なものばかりで、肝心のメディアを見つけることはできなかった。この南米最大の都市で購入できないなら、もう諦めるしかない…ということで、その後バス・ターミナルに戻り、夜行バスに乗り込んだのであった。

 火の手!

 サンパウロから16時間かけてカンポ・グランジに到着すると、すぐ向かいにCampo Grande Youth Hostelがあったので、そこに併設された旅行会社のオフィスに出向く。さすがに2夜連続の移動で疲れたので、明日から3日間ぐらいのツアーで行きたいと伝えると、これから1時間後にツアーが出るので、それで4日間のツアーにしたらどうかと言ってきた。唐突な提案に戸惑っていると、あなたは日本人だから安くするよ、と訳わからないことを言う。話によれば、明日ツアーが出るかわからないし、次に目指すボニート(Bonito)の宿も予約できるし、出発前にシャワーも浴びさせてくれるというので、渋々了承した。

 大慌てでシャワーを浴び、遅い朝食を取ったところで出発となる。ミニバンに10人ほどの客を乗せて発車すると、すぐに停まり、専用のTシャツが無料で配られた。別に期待していなかったが、まぁ良い。そして、車は西へと走り出した。

 パンタナールは、アンデス山脈とブラジル高原の間に形成された世界最大の淡水湿地で、ブラジル、パラグアイ(Paraguay)、ボリビアの3国にまたがり、その面積は23万km2と、日本の本州に匹敵する。雨季には川が氾濫して7割が水に沈み、乾季には大小無数の湖沼群や湿原が出現。動植物の種類の豊富さでは世界一と言われ、動物を見るなら、アマゾンよりパンタナールの方が断然良いと聞いていたので、楽しみなところだ。

  さて、車はミランダ(Miranda)で小休止を取り、結局5時間近くかかってMorro de Azeiteに到着。ここで車を乗り換え、トラックの荷台に荷物を移し変えると、まもなく、不意に火の手が上がった。気づいた人がすぐに火を消したので、大事には至らなかったが、なんと私のバックパックが燃えてしまった!

  全焼ではないものの、背中が半燃し、担ぐ部分も切れている。どうも荷台にあったバッテリーから引火したらしいが、パタゴニアをはじめ、これから本格的なトレッキングがあるというのに…

 さっそく動物王国

 こうなると背中に担げず、荷台に放置するのも危険なので、膝に置いて出発することになる。南米では様々なことが起こると予想していたが、これはさすがに想定していなかった(金属製のpacsafeをバックパックに括り付けていたのがいけなかったようだ)。

 しばらくは未舗装路をガタガタ揺れながら進むが、小さな沼地に差しかかると、そこにはカピバラとワニがウジョウジョしていた。特に驚いたのがカピバラで、ペルーで見たものよりもはるかに大きく、まるでイノシシのようだ。さすがに、伊達に世界最大のげっ歯類(ネズミの仲間)ではない!

Capivara
カピバラ

  さらに進むと、行く手をカピバラが歩いていたり、すぐ近くの木にタカや鳥が止まっていたりと、動物王国に入っていることを実感する。パンタナールのベスト・シーズンは乾季の6~9月で、雨季始めの今はあまり動物が見られないかもと思っていたが、意外に見られるものだ。

Falcon
木に止まるタカ

 なおも走り、Curva do Lequeに来たら右折。ここからは一層の悪路となるが、キャンプ地目指してひたすら東に進んでいく。次第に陽が傾き、ついには暗くなってしまったが、どうにか無事キャンプ地に着くことができた。

  暗闇の中、荷物を運び、食事にありつく。暗くて周りがどうなっているかわからないが、観光客は30人程度と結構混んでいて、いくつかのブロックに分かれて、それぞれハンモックで寝るようだ。カナイマ周辺でもそうだったが、このハンモックがまた気持ち良い。移動続きでたいそう疲れていたので、食後まもなく眠りについたのは言うまでもない。

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