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旅行記:アンデス&アマゾン(世界自然旅)

23.歩き始めの吉凶 (2003/12/3:曇時々晴

 初めての赤い滝

 ギアナ高地は悪天候で有名だが、もう乾季に入ったのか、朝から晴れ間が覗いていた。集合時間の7時に旅行会社に赴くと、昨日より2人参加者が増えて計4名になったので、一部返金してくれるという。これにより、6日間のツアーが13,000円で行けるのだから、かなりお得だ(闇レート様々…)。

 食料などを積み、準備が整ったらさっそく出発する。同行するのは現地のガイドと、イスラエル人、それにチェコ人の夫婦だ。検問を通過し、40kmあまり走ったところで脇の集落に入ると、ここから川原に向けて歩く。軽い気持ちで付いていくと、まもなくハスペの滝(Quebrada de Jaspe)が現れた。ここは赤い滝として有名だが、赤いのは水ではない。沢床が宝石の一種、碧玉の一枚岩でできているのである。

Quebrada de Jaspe
ハスペの滝

  赤い滝は初めて見たが、何とも美しい限りだ。まだ誰もいないのを良いことに、沢床を歩いて滝に近づくが、濡れたところは滑りやすくて危ない。所々気をつけながら歩き、その美しさを堪能する。本当は昼間の方が陽が当たって綺麗らしいが、その頃には観光客で混み合うとのこと。出だしとしては申し分ない展開であった。

Jasper Rock
沢床が赤い

 車に戻ったら、再び北上し、分岐を右に入って未舗装路をガタガタと進む。ガイドはイスラエル人と仲良く話しているが、その中で突然、このツアーは5日間だと言い出した。なんでも、チェコ人夫婦が5日しか割けないためらしいが、そんなことは聞いていない。旅行会社の人も6日間と認識していたので、もう大混乱だ。私もイスラエル人も納得せず、話はまとまりつかなくなってしまった。

 開始早々…

 そこで、登山口となるパライテプイ(Paraitepui)に着いたところで、旅行会社のトップとガイドが電話で直接交渉。どうやら2人は初めて一緒に仕事をするらしく、なかなか話がまとまらない。ヤキモキさせられたが、結局予定通り6日間の日程となり、1日早く帰るチェコ人へのサポートも行うことで決着した。これで心置きなく出発できる。

 今回はポーターを1人雇い、食料などは運んでもらえるが、その他テントを含めた荷物は各自が担ぐことになる。準備を整えたら記帳を行うが、最近のデータを見ると、この1ヵ月で日本人が入ったのは1日、それも20人ほどのツアーのようだ。欧米の旅行者と比較すると、明らかに少ない人数である。

 そして、昼前には集落を発って、ロライマ山に向けて歩き始める。しばらくはイスラエル人と一緒に歩くが、彼があまりにのんびり歩くので、ガイドとチェコ人はあっという間に見えなくなってしまった。さすがの私もちょっと焦り、途中で1人先に歩くと、まもなく分岐が現れた。どちらか迷ったが、ここは勘で左に入り、森の中へと下っていく。すると、しばらくで先陣に合流したので一安心。沢の水で顔を冷やし、英気を養った。

  ところが、例のイスラエル人は一向に姿を見せない…ガイドとチェコ人はまた先に行ってしまったが、見捨てるわけにもいかず、しばらく待機。痺れを切らしたところで姿が見えたので、合図だけして先を急いだ。

  少し登って森を抜けると、行く手には草原帯が広がっている。行く手のメンバーを一気に抜き去り、一登りすると視界が開け、ロライマの姿も見えてきた(さすがにまだ遠いが)。ここで小休止となり、イスラエル人も追いついてきたところで昼食となった。

Walking to Roraima
ロライマ山に向けて歩く

 他人の面倒見

 食後はしばらく平坦な道が続き、皆でのんびり歩いていく。途中の沢では、並みの木が1本渡してあるだけで緊張したが、杖を使って無難にクリア。さらに奥へと歩を進めたのであった。

 しかし、例によってイスラエル人の歩くペースが遅く、徐々に差は広がるばかりだ。彼は南米を1年も旅行し、名だたるトレッキング・コースを歩き、6000m級の高峰も制したというのだが…仕方ないので、私は楽なところでは先頭をゆき、難関では最後まで待って歩くことにした。

Roraima Bridge
木の一本橋を渡る

  この先はまた緩やかな道が続くので、ガイドよりも先を歩いていく。だいぶロライマ山が近づいてきたところで、前方に最初のキャンプ場が登場。ここを下り、キャンプ場でガイドとチェコ人を待った。

  彼らはまもなく追いつくが、少し休憩したらすぐに歩き始め、目の前のテク川(Río Tek)を渡っていく。ここには橋がなく、渡渉するしかないようなので、靴を脱いで対岸に渡る(川床が滑りやすいので、靴下は着用)。が、彼らはさっさと先に進んでしまった。イスラエル人はどうするんだ?

  仕方なく、私が彼の面倒をみることになったが、気がつけばもう陽が傾き出しているではないか。しばらくして彼が登場し、渡渉を見届けたところで「早くしないと陽が暮れちゃうよ」と言うが、彼は「大丈夫だよ」とのんきなもの。あまり相手にしても仕方ないので、私も先を急ぐことにした。

Crossing Río Tek
テク川を渡る

 少し登るとちょっとした台地上に出るが、ここで道がわからず、迷子になってしまった。陽はいよいよ沈み出し、地図も持っていない。まもなく彼も現れたので、2人で協議しながら、暗くなりかけた道を歩く羽目になった。

  それらしき踏み跡をたどっていくと、建物跡を過ぎたところで、クケナン川(Río Kukenán)に向かって急斜面を下るようになった。ここを慎重にこなすと、今度は再びの渡渉だ。もう暗くて良く見えなかったが、岩を伝ってどうにか対岸に渡る。そして、無事キャンプ場に出て、初日の歩行を終えることができた。

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