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ペルーの国旗 ブラジルの国旗

旅行記:アンデス&アマゾン(世界自然旅)

20.川下りスタート (2003/11/25-26:曇時々晴

 3国国境は秘境?

 アマゾン・ツアーを終えて、満を持してアマゾン川下りをスタートする。ブラジル側の定期船ではハンモックが必要と聞き、昨日のうちに購入しておいた(正確には、モトタクシーの運転手に買ってきてもらった)ので、後は船に乗るだけだ。

 まずは国境のレティシア(Leticia)に向かう。通常の船では3日もかかるが、今回利用する高速船では12時間で行けるらしい(ただしUS$50もする)。早朝6時の出発なので、5時には起床して宿を出ると、こんな時間でもモトタクシーがたむろしていて、たちまち囲まれてしまった。おまけに早朝だからと、値段を高くふっかけてきた。

  ちょっと困っていると、まもなく、空港からずっと一緒だったモトタクシーの運転手がやって来た。例の男の指令で、わざわざ迎えに来てくれたらしい。結構良い人だったのかもと思い直して、その男の車で港に向かった。

Amazon Sunrise
アマゾンの朝焼け

  高速船は、乗客をいっぱいに積んで、定刻よりやや遅れて出発。いきなりもの凄いスピードで走り、かなりの水飛沫を上げている。中では座っていないといけないので、景色も何もあったものではなく、ただただ無為に過ごした。

 10時間ほど走ったところで、国境の街、サンタ・ロサ(Santa Rosa)にやって来た。ここはペルー、コロンビア(Colombia)、ブラジルの3国国境地帯。1997年、早稲田大学探検部の学生は、いかだ下りの冒険旅行中、この辺りでペルーの陸軍兵士に襲われ殺害されたのだ。さぞや密林の秘境なのだろうと思っていたが、意外に開けたところである。

Santa Rosa
サンタ・ロサより

 出国できない?

  ここで出国審査を受けるというので、パスポートを預けて審査を待つ。乗客全員の分をまとめて行うので時間がかかるが、当然出国は問題ないと思っていた。ところが、中国人のグループはスタンプを押してもらえず、また明日来いと言われたらしい。そして、肝心の私のパスポートがない…

  担当者に質問すると、事務所に行くよう指示された。恐る恐る訪ねると、パスポートは出てきたが、身分証明書を見せないと渡せないという。そんな…運転免許証など、盗難が心配で全て置いてきたため、身分を証明できるものはパスポートしかないのだ。どうしたら良いのだ?

  そのことを審査官に告げても、なければ渡せないの一点張りで、相手にしてくれない。入国審査ならともかく、まさか出国でこんな目に遭うとは思ってもいなかった。

  そうは言っても、他に何もないので困り果ててしまった。どうしよう…すると、同じく交渉していた中国人が筆談で手を差し伸べてくれ、こちらの事情を話してくれる。相手の対応は変わらなかったが、その男の機転で、サインでどうかという話になった。審査官は考えた挙句、それで良いとなったので、名前を書いてパスポートと確認。めでたく出国スタンプを押してもらって、ペルーを去ることができた。

 そして、元の船に乗り込んで、対岸のレティシアに渡る。ここはコロンビア領だが、目指すブラジルのタバチンガ(Tabatinga)は隣町なので、タクシーを捕まえて早々に後にした。コロンビアは危険だと聞いていたので、滞在したくなかったのだ。

 いよいよ出発

 街中を抜けると、まもなくタクシーが停まり、ここで入国審査を受けるよう指示してくれた。それにしても、ここはほとんど国境だという感覚がないほど街がつながっている。中に入ると、担当官が英語を話せたので一安心(ポルトガル語は全くと言って良いほど勉強していなかった)。この後すぐベネズエラに抜ける予定なので、ひとまず10日間の滞在許可を得たのであった。

 タクシーはそのまま船に直行し、その手前で降ろしてもらう。てっきり安宿に泊まらないといけないと思っていたが、どうも場所取りを兼ねて、船内に泊まっても良いらしい。さっそく中に入り、デッキに上がると、既にいくつかのハンモックがぶら下がっていた。居合わせたブラジル人に手伝ってもらって、私のハンモックも吊ってもらい、これで一件落着だ。

 しばらくすると、ブラジル代表のユニホームを着た、アジア風の男がやって来た。てっきり日本人かと思ったが、ブラジル人が聞いたところ、韓国人であるという。でも、隣国どうしということで、出発まで仲良く過ごすこととし、翌日には一緒に昼食を食べに行ったりした。

  この人、南米を巡ったらアフリカに行くらしいが、ブラジルに来て、女性が綺麗になったと浮かれていた。確かにアンデスの高地と比べると、この辺りはメスチーソ(Mestizo)と呼ばれる混血の人が多くて、美しい人も多いと思う。でも、個人的には興味がなかったので、「だったらここにもっと滞在したら?」とからかってみるが、「いや、下流に行けばもっと良くなる」と言って譲らない。夢多き人のようだ。

  船は夕方前の出発だったが、時間が経つにつれて混み出し、出発間際になるともうハンモックだらけで、大変な賑わいとなった。そして、暗くなり始めたところで船は出航。いよいよアマゾンの拠点・マナウス(Manaus)まで、3~4日の船旅が始まった。

Amazon Hammock
船内はハンモックだらけ

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