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ペルーの国旗

旅行記:アンデス&アマゾン(世界自然旅)

17.アマゾンの奥へ (2003/11/21:曇時々晴

 足止めで観光

 リマで1泊したら、ペルー・アマゾンの玄関口、イキトスまで飛ぶ。空港へは白タクを捕まえて向かうが、幸い手持ちのS/.20で行ってくれた。回を重ねるごとに安くなり、なんだか得した気分であった。

  1時間半のフライトでイキトスに降り立つと、さすがはアマゾン、かなり蒸し暑い。ゲートの外では、早くも客引きが多数待ち受けているが、もう手持ちのソル(ペルーの通貨)がないので、裏の扉を通してもらって両替所に出向く。ところが、両替所は昼休み中なうえ、すぐに数人の客引きに取り囲まれてしまい、身動きが取れなくなってしまった。

  最初はかわそうとしたが、あまりにしつこいので降伏し、多少信頼できそうな男とともに、モトタクシーで街中に向かう。なに、どうせここは通過するだけで、すぐにアマゾン川(Río Amazonas)を下り始める予定なので、問題ないさ…

  ところが、明日国境に出る定期船はないという。実は、ブラジル側のフェリーが毎週水曜と土曜発なので、その前日の船に乗ろうと、逆算して木曜日に飛んできたのだ。しかし、これでは明後日の船に乗っても、水曜の便まで4日も待たなければならない。これは困った。

 もともとアマゾン観光は、ブラジルのテフェ(Tefé)から船で約1時間半のマミラウア自然保護区(Reserva de Desenvolvimento Sustentável Mamirauá)がロンプラで推奨されていたので、テフェまで一気に下って立ち寄るか、場合によっては(スケジュールが遅れ気味なので)スキップしてギアナ高地に行ってしまおうかと考えていた。だが、こうなると話は違ってくる。国境の街で4日も無駄にするのは癪なので、ここイキトスで3泊4日のジャングル・ツアーに参加するしかない。客引きの思う壺だが、むしろこちらが利用してあげよう。

 甘い誘惑

 そこでまず両替を済まし、Hostal Baltazarにチェックインしたら、ツアー探しに奔走する。最初に案内された旅行会社は立派だったが、かなり高かったので却下。2軒目も、まだ高いうえに近くにしか行けないというので、乗り気にはなれなかった。3つ目になると、だいぶ価格が下がってきて、しかもパカヤ・サミリア国立保護区(Reserva Nacional Pacaya Samiria)の近くまで行くというので興味をそそられたが、依然お高いように感じた。

 私があまりに渋っていると、付き添っていた男はまた別の場所に案内した。そこはシャッターが閉められていたが、この男の経営する旅行会社らしい。中に入ると、先ほどと同じような場所に行くのに、途中まで陸路で行けば安くなる、などと商談を始めてきた。しかも、ここでタイミングよく若い女性が入ってきて、日本人でツアーに参加した人がいるよ、などと写真付きで誘惑してきた。

 が、ここで妙に不安になってきた。どうも話がうま過ぎる気がしたのだ。聞くところに寄れば、安い金で観光客を釣って、アマゾンの奥地に行ったところで身包み剥がされることもあるという。さっきまで店が閉まっていたし、なにか腑に落ちないところがある…そこで、アマゾンへは船で行きたいから、先ほどのオフィスでもう一度話を聞きたい、と言ってその場を脱出した。

  改めて話を聞くと、脈ありと思ったのか、先ほどより値下げしてくれた。それでもまだ高かったので、さらに一押しでディスカウントに成功し、交渉成立。男はさっそくリベートを要求しているが、ここなら別の会社だし、他にもいくつかツアーを出しているようなので、最悪の事態は避けられるだろう。男とも円満に別れることができ、一安心であった。

 アマゾンを遡る

 そして翌朝、アマゾン川を上流に遡ってキャンプを目指す。迎えのモトタクシーに乗って港に赴き、すぐにガイドと合流。荷物を詰め込んだら、さっそくボートで出発した。

  それにしても、この辺りでさえ川幅が2kmもあり、それが大西洋まで約3700kmかけて流れているのだから凄い。アマゾンは世界最大の流域面積を誇る大河で、その面積は約700万km2、実に南米大陸の40%を占めるという。世界有数の熱帯雨林と多種多様な動植物が見られると思うと、ワクワクしてくる。

 しかし、本流沿いは人間の生活が主流のようだ。この時期は雨季の直前にあたり、稲刈りなどをしている姿をよく見るが、人々はこの混濁の川で洗濯し、体を洗い、泳ぎ、釣りをし、ゴミを捨て、トイレも済ましている。近くで見ると汚染がひどく、とても泳ぐ気にはなれないけれど、そこで生きる人たちにとって、アマゾンは生活の全てなのである。

Amazon Village
アマゾン本流沿いの集落

 ボートは何度も蛇行しながら、広大な本流を走り、やがて左に折れて、狭いヤナヤク川(Río Yanayacu)を進むようになった。色も茶色から黒っぽくなり、次第に森も深さを増してくる。所々で集落を見送り、時々地元の人に手を振りながら遡ると、ついに目的のキャンプに到着した。イキトスからは約185km、さすがに人の気配はほぼなくなり、見知らぬ鳥たちがそこかしこで飛び交っている。密林というほどではないが、十分にアマゾンの雰囲気を味わえるところだ。

  建物は想像以上に立派で、水位の上昇に備えて(雨季になると10mぐらい高くなるため)高床式になっており、蚊除けのネットも常備されている。先客の欧米人が数名いるが、混みあってはいないので、特に問題ない。荷物を置き、昼食を食べたら、いよいよ探検開始だ。

View from Camp
キャンプからの眺め

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