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旅行記:オーストラリア(世界自然旅)

71.悪魔の遺物 (2003/4/22-23:晴時々曇

 一路南下

  ツアーも3日目となったが、朝から再びマタランカ・プールに立ち寄り、朝風呂感覚でリラックスする。昨日は暗くて良く見えなかったが、泉の水は透き通るような美しさで、桃源郷のようだ。しばらくすると人が増えてきたのでボチボチ上がるが、2度目でもやはり気持ち良いものであった。

Mataranka Pool
マタランカ・プール

  こうしてマタランカを後にすると、ここからは一気にハイウェイを南下する。街はまばらで、サバンナのような荒涼として景色が延々と続いており、いかにもアウトバックに来た、という実感が湧いてくる。ようやく現れた街、ダーリー・ウォーター(Daly Waters)で休憩し、昔ながらのパブの横で昼食を取った。

  それからもドライブは続く。南下するにつれて潅木の林が徐々に姿を消し、赤土の大地と砂漠植物の姿が見られるようになってきた。とはいえ、思っていたよりも緑があるという印象だ。想像では砂漠のような剥き出しの大地が広がっていると思っていたが、緑もそれなりにあり、不毛の地ではないようだ。道中、エリオット(Elliott)、ルナー・スプリングス(Renner Springs)で休憩を挟みながらひたすら南下し、夕方にはテナント・クリーク(Tennant Creek)までやって来たのであった。

  ところが、そこでの休憩が思いのほか長い。今日の宿泊地はデビルス・マーブル(Devil's Marbles)のキャンプ場だが、パンフレットによると"Sunrise/Suset at the Marbles"と書かれている。しかしもう夕暮れは目前で、このままでは移動途中で陽が暮れてしまいそうだ。

  にもかかわらず、他のメンバーは悠長にビールを飲んでいるし、フランス人のご婦人は行方不明になるわ…で万事休す。予想通り出発後まもなく陽が暮れて、デビルス・マーブルで夕陽を眺めることはできなかった。

 悪魔が遺したもの

  結局、デビルス・マーブルに到着した時は既に闇夜の中で、ぼんやりと奇岩の姿が見えるものの、その全体像はわからなかった。キャンプ場には、同じツアーの逆方向から来た人たちが先に到着しており、大いに盛り上がっていた。

  食事を終えると、日の出が素晴らしいというので、明朝に備えて皆寝袋を持って岩の上に登っていく。そしてそこで横になり、星空を眺めながら眠りについた(風があり、結構冷え込んで寒かったが)。

  そして翌早朝、ガイドに起こされると、辺りはほのかに明るくなり、日の出が間近に迫っていた。見渡せば奇岩がゴロゴロしており、なかなか見応えがある。そして、まもなく赤く色づいた空が白くなり、やがて太陽が顔を覗かせた。

  すると、周囲の奇岩たちが一斉に覚醒し、赤く頬を染め上げていく。なんという景色だろう…奇妙な形をした巨大な岩石が点々としているだけでも地球離れしているのに、これに色彩の妙が加わると、かくも幻想的な光景が広がるとは! 私はカメラと三脚を担いで忙しく動き回り、この悪魔が遺したとしか思えぬ奇景を必死で写真に収めた。

Sunrise at Devil's Marble (1)

Sunrise at Devil's Marble (2)

Sunrise at Devil's Marble (3)
朝焼けのデビルス・マーブル

  陽が昇ると岩の赤らみは失せてしまったが、もうこれだけで満足であった。そして、寝袋を持って岩を下りていくと、妙に気になるものが…ハエだ。昨夜はほとんど気にならなかったが、いつの間にかものすごい数に増えている。前の人を見ると、背中にハエがたかって黒ずんでいるほど。ハエが多いとは聞いていたが、まさかこれほどとは…これこそ悪魔が遺していったものに違いないと確信した。

  撤収作業を済ませると、2つのツアー合同で、奇景を楽しむショート・コースを歩くことになった。辺りにはオブジェのように奇岩が配されており、違う惑星に来たかのようだ。しかし、それ以上に気になるのがハエ…その数たるや、本当に半端ではない。昨日まではハエ除けネットをしている人を笑っていたが、これではたまらない、絶対に買うと心に決めたのであった。

Rocks at Devil's Marble (1)

Rocks at Devil's Marble (2)

Rocks at Devil's Marble (3)
デビルス・マーブルの奇岩群

 世界の中心で

  こうして有名な撮影スポットを過ぎるとウォーキングは終了し、それぞれのバスに分乗。昨日までのガイドとはここでお別れして、一路アリスに向かった。

  その後、ティーツリー(Ti Tree)で少々休憩し、南回帰線を越えて、昼にはアリスに到着。他のメンバーは揃ってガイドが斡旋したホステルに泊まるようだが、私だけは事前にYHAを予約していたので、ここでお別れとなった。

  チェックインとシャワーを済ませると、午後は街でのショッピングに充てた。写真を現像に出し、ビジターセンターで残りの手配を終えたら、お土産探しもあって店で物色開始。大陸中央の中心都市だけあって店は多く、特にアボリジニ関係の品(ディジュリドゥなど)は種類も豊富である。ただ、食事処はあまり多くないようだ。

  そうこうするうちに夕方になってしまい、どこぞに出かけることもなく宿に戻った。そして、明日からの残り3日間に備えて準備を整えたのであった。

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