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旅行記:オーストラリア(世界自然旅)

68.奥深き大地 (2003/4/19:晴時々曇

 野鳥とワニと湿原の世界

  今日でカカドゥも最終日となったが、まずは有名なイエローウォーター・リバークルーズ(Yellow Water River Cruise)の朝一便に乗るため、またしても早起きして準備を進める。クルーズは朝の6時45分スタートだが、私は1台目の送迎バスの最後に飛び乗り、桟橋には見事トップで到着。首尾よくボートの最前列に陣取ったのであった。

  まもなく、ボートは2艘で出航。ここで示し合わせたように日の出を迎えて、湿原越しに太陽が昇り始めた。眩し過ぎるほど鮮やかな光だ。

  クルーズは緩やかな南アリゲーター川を下ってゆく(もう1艘は別のルートを取った模様で、すぐに見えなくなる)が、早朝だけあってジャビルー、ペリカン、ガンなどの様々な野鳥の姿を目にすることができる(この辺りでは280種近くの鳥が観察されるというので当然だが)。川岸、枝の上など様々な場所で見られ、飽きることはない。

Sunrise at Yellow Water
朝陽に輝く木

Jabiru at Yellow Water
ジャビルー

  しばらくすると下りは終了し、元来た道を翻っていく。まだ30分程度しか経っていないので、これで終わるはずはない!と思っていると、まもなく水面に浮かぶワニの姿が見えてきた。一部だけ見えるその姿は不気味だが、客は大喜びで、皆シャッターを押して興奮を隠しきれない。その後も何匹も姿を見せ、ワニを見るだけでも満足できたと言えるだろう。

Crocodile at Yellow Water
不気味に浮かぶワニ

Quiet Yellow Water
静寂のイエローウォーター

  しかし、私の心を最も捕らえたのは、湿原の幻想的な風景であった。上流に戻ってまもなく、別の支流に入り、蛇行する流れを掻き分けて進むと、湿原に木々が浮かんだような光景が見えてくる。まるで半分水没した大地の中を縫うようにして進んでいくが、この美しさたるや格別だ。湿原の川と木々が織り成す至極の世界、これほど湿原が美しいものだとは思っていなかった。素晴らしい!

Flood at Yellow Water (1)

Flood at Yellow Water (2)

Flood at Yellow Water (3)

Flood at Yellow Water (4)

Flood at Yellow Water (5)
湿原と木々が織り成す世界

 ツアーに合流?

  こうして、大満足のうちに2時間のクルーズは終了したが、レンタカー返却の時間がもう迫っていたので、余韻に浸る間もなくジャビルーに戻る。そして道中、美しい景色を適宜鑑賞しながら無事帰還・返却し、ウビルーに向かうバスに乗ることができた。

  バスはツアーのごとく、カカドゥの自然を説明しながら進んでいく。というのも、この区間はカカドゥ2日間ツアーと定期バスが兼用になっているのだ(でも、40~50人乗りのバスに4~5人程度しか乗車していない…)。

  ウビルーに到着すると、私は一目散に展望地(3日前に夕暮れを見たところ)に向かった。ここはカカドゥの中でもお気に入りの場所だったので、昼間の展望を目に焼き付けたかったのだ。ちょうど昼時ということもあって、ツアー客を中心にかなりの賑わいであったが、改めて見ても、その展望はやはり雄大にして美しいものである。ここで昼食を食べながら、じっくりと景色を堪能し、写真に収めたのであった。

Nardeb Floodplain
昼間のナーダブ湿原

Nardab rocks
南側の奇岩帯

  一通り展望を満喫したところで戻ると、バスで一緒だったツアーの人たちがロックアートを鑑賞しているところであった。展望地にはこの後行くのだという。その素晴らしさを伝えるだけ伝えて、私はバスに戻っていった。

  しかし、考えてみれば、彼らが戻ってこない限りバスは発車しない…発車時刻に合わせて戻ったつもりだったが、そんなものはお構いなしで、一向に戻ってくる気配はないのだ。結局、30分遅れでツアーの皆さんが駐車場に戻り、バスはさらに遅れての出発となった。

  すると、バスはすぐ近くのボーダーストア前で停車し、ここで休憩となった。そう、ツアーの人たちはこれから昼食なのだ。仕方ないので私も軽食を口にするが、今さらツアーに合流するのも変な感じで、どうも居心地が悪い。気を遣わせるのも申し訳ないので、私は店の土産品などを物色して時間を潰した。

  食事を終えると、今度は歩いて東アリゲーター川岸まで行き、それからマンガレー・ウォーク(Manngarre Walk) に入っていく(ドライバー主導で、私も連れていかされる)。ここは熱帯雨林が美しいコースだが、ツアーの目的はワニ探し(このコース脇の川沿いにワニが現れるスポットがあるらしい)。そこで注意深く探してみるが、川の流れが早いせいか、一向にその姿は見えない…しばらく粘ったが駄目で、結局徒労に終わってしまった。

  こうしてバスは帰路につき、 ビジターセンターを見学した後、ジャビルー経由でダーウィンへと帰っていったのであった(途中、アリ塚を見るため一時停止あり)。

 5日でようやく…

  結局、カカドゥには5日間を費やしたが、5日あってようやく(最低限)満足のいくものになったと言えるだろう。3日間のツアーだけではもちろん、2日間の自由行動だけでも、おそらく不満に感じたと思う。それだけここは奥深いところであり、逆に言えば時間をかけるほど味が出てくるのである。

  それでも、今回は乾季に入り始めたばかりで、入れる場所は限定されており、まだまだ見所は多い。有名どころではジムジム/ツインの両滝には近づくことすらできなかったし、アーネムランドにも魅力を感じる。また、同じ場所でも時期が違えばまた違った印象を持つに違いない。とにかく、その懐の深さを感じることができただけでも良かったと思う。

  しかし、あまり余韻に浸っている場合でもない。明日からはいよいよアリススプリングス(Alice Springs)に向けて、トップエンド(Top End)からレッドセンター(Red Centre)へ、3泊4日でスチュアート・ハイウェイ(Stuart Highway)を南下する旅が始まる。残り1週間、フィナーレに向けて過酷な日程が待っているのだ。

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