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旅行記:オーストラリア(世界自然旅)

65.カカドゥらしさとは (2003/4/16:晴時々曇

Motor Car Falls
モーターカー滝

 喧騒の水遊び

  静寂の朝、怪しげな忍び足で目を覚ますと、ガイドが他のメンバーを起こそうと、耳元でディジュリドゥを吹き始めていた。起こされた方は何事かと慌てふためき、外野となった私はそれを笑いながら見ていたが、標的にされないで良かった…

  こうして皆起床し、テント等の撤収&朝食を済ませると、再び東へと未舗装路を進んでいく。そして10kmほど走ったところで車を止め、この先の滝まで歩くという。既に先客のツアー車両が2台あったが、右手に奇岩帯を従えながら歩いていった。

  まだ朝だというのに結構な暑さで、直射日光が容赦なく降り注いでいる。少々バテ気味になりながら数km歩くと、分岐に差しかかり、右折して目の前の岩盤に吸い込まれていく。そして林に入り、岩が転々とする道を進むとまもなく、正面にモーターカー滝(Motor Car Falls)が現れた。ここの天然プールがまた広くて美しく、絶好の遊び場となっている。

  が、この時点で20人あまりの先客に占拠されていたので、かなりの賑わいときている。なんだかなぁ…と気乗りしないでいると、彼らは一通り遊び終えたのか、続々と上がり始めた。これはチャンスとばかりに、私も水着になって滝壺へ! 清涼感があって快適な水温だ。滝の真下の岩盤は滑りやすく、足場もあまりないのだが、必死でそこにしがみつき(最初苦戦していると、メンバーのうら若き女性に抱き抱えられた…なんて逞しい)、皆で集合写真を撮った。

  それからもしばらく時間があり、私はプカプカ浮いたりしていたが、中には岩場を登って飛び降りたりする輩も現れた。そうこうするうちに後続のグループが増えてきたので撤収となったが、早いものでもう昼前だ。帰路の暑さはさらに過酷となり、せっかくの清涼感はどこへやら、すぐさま汗だくになってしまった。

Water near Motor Car Falls
滝壺の水

Rock at Yurmikmik
道中の奇岩

Termite Mounds
巨大アリ塚

 奇岩と湿原の世界

  車は元来た道を引き返し、分岐からはカカドゥ・ハイウェイを北上していく。すると、しばらく走ったところで急停車した。何事かと思ったら、隣りには巨大アリ塚が腰を下ろしているではないか。人間の背丈よりもずっと大きな塚を前にして、しばしその姿を鑑賞する。こうなるまでに、いったいどれだけの年月が流れたのだろう…

  車はさらに北上を続け、ノーランジー・ロック(Nourlangie Rock)への分岐も通過していく。事前の説明では、たしか今日寄るはずだったが…ともあれ、やがて到着したバーデュルバ(Burdulba)キャンプ場で遅い昼食となった。

  そこでさっそく池の写真を撮ろうとすると、ガイドが「アブナイ!」と日本語で注意してきた。なんでもワニが生息しているので、淵に近づいてはいけないらしい。食事を終えるともう午後3時過ぎ、今日はどのみちウビルー(Ubirr)まで行くとのことだが、もう時間がない…いったいどうなるのだろうか。

  再び北上を始めると、しばらくでアーネム・ハイウェイとの交差点に到達。ここでいったん左折し、すぐに右折して北上していく。すると突然水没している箇所が現れ、車は水飛沫を上げながら通過。2箇所を無事突破すると、道は奇岩帯と湿原が織り成す世界へ誘われていった。これだ…私がカカドゥに求めていたのは、滝壺での水遊びではなく、こうした荒野の風景だったのだ。これぞ「カカドゥらしさ」としてイメージしていたものだった。

  狭い車内から辺りをキョロキョロ眺めていたが、気がつけばもう陽は西に傾きかけていた。車は風景には目もくれず疾走していくが、下手をすれば何もせずに夕暮れを迎えてしまいそうだ。それだけは勘弁してくれ…と、暗くなりかけたところでようやくウビルーに到着。すぐさま歩道を歩き始め、有名なロックアートには見向きもせず、高台へと登っていった。

Pond at Burdulba
バーデュルバの池

 遥かなるアーネムランド

  岩場の高台に登りつくと、驚くほど広大な展望が広がっていた。東には先住民・アボリジニが昔ながらの生活を続けるアーネムランド(Arnhem Land)が遠望でき、西にはナーダブ湿原(Nardab Floodplain)越しに沈まんとする夕陽が輝いている。これぞカカドゥ!と叫びたくなるような雄大な景色だ。夕陽の美しさは言うに及ばず、加えて遥かなるアーネムランドの姿がロマンを掻き立ててくれる。私たちは多くの観光客とともに、この景観を堪能したのであった。

Sunset view of Arnhem Land
アーネムランドを望む

Sunset at Nardab Floodplan
ナーダブ湿原に沈む夕陽

  夕陽を見届けると帰途につくが、気がつけば南の空には怪しげな雨雲が近づいていた。そこで急ぎ車に戻るが、まもなくバケツをひっくり返したような雷雨に見舞われ、一気に視界が効かなくなった。ところが、宿となるKakadu Ubirr YHAにたどり着くと、示し合わせたかのように雨は弱くなり、やがて止んでしまった…あっけないものだ。

  その後食事を済まし、シャワーを浴び、テントを設営して今日は終了!と思いきや、これからワニ探しに出かけるという。個人的には休みたかったがそうとも言えず、暗闇の中出かける羽目となった。

  まず向かったのは、アーネムランドとの境にある東アリゲーター川(East Alligator River)。ガイドは懐中電灯を照らし、遠くにワニがいると言うが、私には確認できない…(とりあえずわかったフリだけしておく)

  続いて南に車を走らせ、道が水没している辺りでワニを探す。最初のうちはヘビをやたらと捕まえていたが、しばらくして、前方に何やらうごめくものが見えてきた。ワニのようだ。そこでガイドが意気揚々と捕らえにいったが、まもなく慌てて引き返してきた。どうやら想像以上に大きな獲物だったらしい。

  こうして結局、宿に戻ったのは深夜0時過ぎになってしまった。疲れからすぐに記憶をなくしたのは言うまでもない。

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