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旅行記:オーストラリア(世界自然旅)

57.神秘的な湖群 (2003/4/3:晴時々曇後雨

 人の多さにウンザリ

  早朝、夜明けとともに起きると、昨日とは一転してとても静かであった。朝食前に数分歩いてマッケンジー湖に行ってみると、とても静かで美しい光景が広がっている。とりわけ湖の青のグラデーションが素晴らしく、引き込まれてしまいそうだ。そこでさっそく水着になって、まだ誰もいない湖で湖水浴を楽しんだ。

  湖畔を散歩したらテント・サイトに戻り、朝食を食べていると、湖に向かう水着姿の人がだんだん多くなってきた。そしてテントを撤収し、9時前に発って湖畔へ行ってみると、朝泳ぎを終えた人たちが帰ったらしく、ごく少数の人しかいない状態であった。それなら泳ぐしかないと、再び湖に入って泳いでみるが、相変わらずとても美しい。

  しばらくのんびり泳いでいると、徐々に人が増え、ついには団体様御一行が現れて湖に入り始めた。ここが潮時とばかりに、私は湖から上がって身支度を整え、10時前にマッケンジー湖を後にして南下を始めた。

Lake McKenzie
マッケンジー湖

  湖を抜けると森の中を歩くようになり、やや急な登りをこなしていく。昨日とは打って変わって、森はとても穏やかな表情であった。

  丘を越えると緩やかな下りとなり、平坦な道も現れる。途中には不思議な景観をした湿地帯などもあるが、森自体はそれほど変化のないところだ。適度にアップダウンをこなしながら歩いていき、突き当りを右折。すると再び賑やかな人の声が聞こえてきた。

  こうして、まもなくベイシン湖(Lake Basin)に到着するが、ちょうどツアー客のラッシュ時間帯に直撃してしまったらしく、大勢の若者が水遊びに興じている(30人ぐらい?)。ここは「最も美しい湖の一つ」などと紹介されており、緑がかった湖のグラデーションとシリカサンドのビーチが印象的だが、これだけ人が多いとウンザリだ。ここは彼らが立ち去るのを待つことにして、しばしビーチで過ごした。

  しばらくすると、彼らも水遊びに飽きたのか、続々と上がってくる。20分ほどすると誰も泳がなくなったので、私は写真撮影を行い、その後水着になって湖に入ってノンビリ浸かった。そして、時間になったのか、彼らは再び続々とこの場を去っていく。どうやら3つのグループが、ほぼ同時刻に鉢合わせしたらしい。その後は誰もいなくなり、見違えるほど静寂に満ちた美しい湖となった。

Lake Basin
ベイシン湖

 亜熱帯雨林歩き

  しばらくこの景観を楽しんだら、再び南下してセントラル・ステーションを目指す。森の中を歩いていくと、段々と鬱蒼とした亜熱帯雨林となり、巨木が目立つようになってきた。

  するとまもなく、昨日歩いたワングールバ・クリークが現れ、それとともに人の数もぐっと増えてきた。ツアー客はガイドの話を聞いているので、木道では渋滞も起きている。ここを上がるとセントラル・ステーションで、ちょうど昼時とあってかなりの人出だ。私もお腹が空いたので、人の少ないところを選んで昼食とした。

  昼食後は、再び南に向けて歩き始める。車道を横切ると森の中を登っていくが、この辺りも巨木が多く見られる地帯だ。時折上を見ながら、ジグザグ道を進んでいく。

  しばらくすると峠にたどり着いたのか、登りがなくなり、やがて下りとなったが、印象的な巨木がいくつもあって面白い。やや急な下りを終えるとM1と名づけられた交差点が現れ、ここを横断していく。

  その後、道は再び登りになるが長続きせず、まもなく平坦な道になった。右手にはビラビーン湖が垣間見られるようになり、徐々に下りながら、湖を回るように歩いていく。すると湖の最奥部に到達し、そこには草木に覆われた、昨日見たのとは全く異なる湖の姿があった。

Big tree at Fraser (2)
砂の上に育ったとは思えない

Big tree at Fraser (1)
フレーザー島の巨木たち

  湖を巻き、ピクニック・エリアを越えるとM2の交差点となり、ここを直進していく。するとまもなく、左手には湿地帯のような景観が広がった。地図で見ると、ここはバルガ湖(Lake Barga)らしいが、水は干上がってしまったようだ。

  少し歩くと、水を湛えたベナルン湖(Lake Benaroon)が登場。ここは湖の色が特段美しいわけではないが、人がおらず、とても絵になる景色が広がっている。休憩には良い場所だ。

Lake Benaroon
ベナルン湖

  少し休んだ後は、湖を眺めながらゆっくり歩いていく。湖岸沿いの道を終えるとM3の交差点となり、ここから再び亜熱帯雨林歩きが始まった。緩やかに登っていくが、この周辺も印象的な木が多く、森を楽しみながら歩いていく。

  それにしても、この島では歩く人の姿が見られない。4WDで走り回り、主だった湖で水遊びをするのが主流なようで、それ以外の場所はいたって静かだ。自然の中を散策した方が楽しめると思うのだが…

Rain forest at Fraser
道中の亜熱帯雨林

 浅い湖には近寄らず?

  1時間ほどかけて森の中を歩いていくと、やがて前方にブーマンジン湖(Lake Boomanjin)が見えてきた。そして湖に向けて緩やかに下り、まもなく湖畔に到着。といっても水量が少なく、湖までかなり距離がある。

  それからは、遠く離れた湖岸に沿って歩くが、砂が柔らかくて歩きにくいうえ、1台の車と1人の足跡だけしか残されていない。湖の方を見ると、湖に浸かったり、周りを歩いている人の姿が見える。また多くの人がキャンプをしているのだろうか。

  こうして30分ほどかけてキャンプ場にたどり着くと、驚いたことに、まだ1張のテントしか張られていなかった。どうやら皆帰ってしまったらしいので、さっそく柵に囲われた場所(おそらくディンゴ対策だろう)にテントを張る。しばらくして、先ほどまで湖に浸かっていた3人組がテントを張ったが、それだけだ。もう5時になり、陽も沈もうとしているので、私も水着に着替えて湖に行ってみることにした。

Lake Boomanjin
ブーマンジン湖

  ものの数分で湖岸に下りると、湖には誰もいなかった。さっそく入ろうかと思ったら、ここはやたらと蚊が多くて苦戦を強いられる。それでも茶色がかった湖に入っていく…が、水深が浅く、行けども行けども膝より上には水が来ない。すぐ後から来た人たちは、諦めてすぐに帰ってしまった。

  しかし、泳ぐことはできずとも、赤茶色をした独特の湖と、湖底の波模様が綺麗に見えて、それはそれで面白い。寝転がって今日の汚れを落とし、湖から上がると、今度は再びツアー客の団体がはしゃいでやって来るが、泳げないと見るや写真だけ撮って帰ってしまった。キャンプ場まで戻ると、今度はまた別のツアー客が現れるが、これもまたすぐに帰ってしまう。なんだかなぁ…

  ところで、この辺りは蚊がとても多く、夕食もままならないほどであった。しかも、どうにか食事を終えて後片付けを始めると、さっきまでは晴れていたのに、突然雨が降り出す始末…仕方ないので荷物を抱えてテントに逃げ込み、雨が止むのを待つが、雨は一向に収まらず、ますます強くなってしまった。しかし、今宵は疲れが溜まっていたようで、いつの間にか夢の世界に誘われていたのであった。

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