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旅行記:オーストラリア(世界自然旅)

53.断崖散策 (2003/3/28:晴後曇一時雨

 郊外への行き方

  夜行バスでシドニーに到着すると、ちょうど通勤ラッシュ華やかなりし時で、街は活気に満ちていた。ここで、私はなぜかマクドナルドの朝食を無性に食べたくなり(普段は食べないのだが…)、重い荷物を背負って店を探してさ迷う。チャイナタウン周辺では東洋系の人がとても多く、ここが異国であることを忘れてしまいそうだ。そして、タウンホール(Town Hall)の手前で店がようやく見つかり、すぐさま食にありついた。

  一段落したら、近くのオーストラリア・ノーザンテリトリー&アウトバック・センター(Australia's Northern Territory & Outback Centre)に立ち寄ろうと思っていたが、まだオープン前だったし、目的地であるブルーマウンテンズ(Blue Mountains)への移動を考えると、早いうちに移動を開始すべきとの結論に達した。

  ブルーマウンテンズへは、ツアーで参加するほか、シティレール(City Rail)で向かう方法がある。私はもちろん後者を選んだが、路線図によると、その列車はタウンホールからも行けるようになっている。そこで駅の改札に降りるが、案内表示では途中の駅までしか行かない列車ばかりで、直通列車が見当たらない。窓口の人に問い合わせると「次は10時に出るから」というので、少々待つことにした。

  しかし、不安だったので少し早く改札に入り、構内の時刻表をチェックすると、出発するのは1つ先のセントラル駅で、タウンホールではないのだ。慌てて途中までの列車に乗り込み、9時50分頃セントラル駅に到着。乗換えが面倒だったので、もっと先の駅で乗り換えることにして、しばらくはこのまま乗り続けることにした。

  列車は西に向かって着実に走っていくが、思いのほかスピードが遅い。日本の電車が速過ぎるのかもしれないが、ずいぶんノンビリと進んでいる。郊外のパラマッタ(Paramatta)辺りまで来ると一層遅くなり、少々不安が募るが、この先のブラックタウン(Blacktown)で乗り換えれば良いし、これまで抜かれた形跡もないので大丈夫だ、と自分に言い聞かせた。

  するとまもなく、列車が横を通過していった。まさか…と思いながらもブラックタウンに到着すると、案の定ブルーマウンテンズ方面の列車は行ってしまったばかりで、次は1時間後だという。日本なら乗り継ぎ案内をしてくれるのに…と悔いても仕方ないので、次の列車が現れるのを待った。

 まずは名所へ

  1時間ほどでようやく来た列車に乗り込み、今度こそブルーマウンテンズに向かう。こちらもやはりゆっくり進んでいくが、景色は明らかに変わってきた。奇妙な岩が露出した台地が多くなり、これまで雲一つなかった天気も、徐々に雲が増えてくる。やがて起点となる街、カトゥーンバ(Katoomba)に到着。既に午後1時を回ったところだったが、中心通りには観光客が多く、活気溢れる状況であった。

  さっそく手配しておいたKatoomba Mountain Lodgeに赴くと、なぜか予約が入っていないという…しかし、幸運にも部屋は空いていたので寝床を確保し、昼食を食べてお出かけとなった。

  カトゥーンバの街から有名な奇岩、スリー・シスターズ(The Three Sisters)へは2kmあまりあり、バスも出ているが、大した距離ではないので歩いていくことにする。住宅街を抜けてしばらく行くと、やがて前方に広大なジャミソン・バレー(Jamison Valley)の眺めが広がった。この辺りは岩壁とユーカリ林からなる峡谷であり、展望が良い。この手のお手軽な観光地は満足度が低いものだが、この景観はまずまずだ。

  さらに進むと、スリー・シスターズを望む展望地、エコー・ポイント(Echo Point)に到着。さすがにここまで来ると観光客が多いが、ちょうど団体様御一行が帰るところだったので、思ったよりは静かだ。さっそく景色を眺めると…この奇岩自体は大したことない。名所とは名ばかりで、こんなものか、という程度である。ただ、周りの景観が勇壮なので、それに救われているというべきだろう。

The Three Sisters
スリー・シスターズ

Katoomba Falls
カトゥーンバ滝

 断崖を下りて

  少々落胆しつつも、まだ時間があるので、谷底まで降りてみることにした。スリー・シスターズに向けて下っていくと、この奇岩に直接触れるところが現れる。この先をさらに急下降すると、人はめっきり少なくなり、先ほどまでの喧騒が嘘のように静かになった。

  ジャイアント・ステアウェイ(The Giant Stairway)と呼ばれる急な階段をテンポ良く下っていくと、やがて足にきて相当苦戦している人たちが現れた。特に登っている人は相当きつそうだ。15分ほどであっけなく下まで降りると、今度はフェデラル・パス(Federal Pass)に入り、谷底の森の中を歩いていく。アップダウンが少なくて楽な道だが、あまり展望が効かないのが残念だ。

  30分ほど淡々と歩くと、まもなくカトゥーンバ滝(Katoomba Falls)を見上げるようになった。水量が少なくて迫力に欠けるが、この辺りから再び観光客の数が増えてくる。それもそのはず、この付近までは、シーニック・ワールド(Scenic World)からトロッコ列車やゴンドラで手軽に降りてこられるのである。

  私も、この標高差650mの登りは楽をさせてもらおうと、ゴンドラに乗って上がっていく。途中では展望が開けて、思いのほか景色が素晴らしい(道中では一部しか見られなかった)。たまにはこういうのも良いものだ。

Forest under cliffs
谷底から見上げる

View from Scenic World
上昇途中の展望

  シーニック・ワールドに上がると、今度は崖の上に沿ってプリンスヘンリー・クリフウォーク(Prince Henry Cliff Walk)を歩く。もう夕方間近ということもあって人は極めて少なく、それでいて峡谷の展望が欲しいままに見られるので、ここは気持ちの良い散歩道だ。断崖の展望台からは真下に切れ落ちた景色を堪能できるが、グランピアンズを体感してまもないだけに、イマイチ物足りないのもまた事実である。

Prince Henry Cliff Walk

View from Prince Henry Cliff
プリンスヘンリー・クリフより

  ところが、しばらくすると雲が濃くなって、まもなく雨が降り出してしまった。エコー・ポイントまでもうすぐだ、と思って進むと、途中からは工事中のためコースが閉鎖されている…仕方ないので道路に上がり、後はカトゥーンバの街に黙々と戻っていった。

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