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旅行記:オーストラリア(世界自然旅)

50.岩壁展望 (2003/3/24:晴時々曇

 切り立つ岩壁から

  この日も昨日同様、朝起きると雲一つない天気で、冷え込みも厳しかった。グランピアンズは今日で最後なので、早々に朝食を済ませ、野鳥たちに見送られながらホールズギャップを後にし、まずはボロカ展望台(Boroka Lookout)に向かった。

  くねった山道を走り、展望台に到着すると、意外にもまだ誰もおらずラッキー!と思ったら、すぐにバイクに乗った集団が現れ、目論見が外れてしまった。それでも、ここからのホールズギャップ方面の展望は素晴らしい。山々に囲まれた街の姿が一望でき、遠くにはこれから向かうローシア山(Mt Rosea:1009m)の岩壁も見える。真下は切れ落ちていて、高所恐怖症なら立っていられないかもしれない。しばし見惚れていると、他の客人がどんどん増えてきたので、切り返して南に進むことにした。

View from Boroka Lookout
ボロカ展望台より

  しばし走ってローシア・キャンプ場に到着。ここからのコースはロンリープラネットのガイドブックに紹介されていたもので、素晴らしい展望が得られるという。しかし、意外にもテントが1張あるだけで、極めて静かだ。これはラッキーかもしれないと思いつつ、さっそく支度を整えて、山頂に向けて歩き始めた。

  まずはユーカリの森の中を、巻くようにして緩やかに登っていく。20分ほど進むと岩場が多くなり、周囲の展望も開けてきた。奇岩帯の中のアップダウンをこなしながら登ると、狭い岩の間を通ったりするようになり、結構面白い。やがて岩壁の淵にたどり着くと、何百mも切れ落ちていて、恐ろしいほどの迫力だ。

Rocks at Rosea
途中の奇岩帯

  ここから、さらに奇岩連なる道を進むと、柵の設けられた山頂に到達した。歩き始めから1時間あまりなので、意外にあっけない…

  それでも、ここからの展望は見応えがある。真下は数百mも切れ落ち、その先にはワンダーランド・レンジやベルフィールド湖の姿が見える。南東にはウィリアム・レンジ(Mt William Range)も見渡せ、さすがは公園内第2の高峰である。しかも誰もおらず、人の気配すらない。この切り立つ岩壁からの絶景を、ほとんどの人は見ないで帰るなんてもったいないなと同情しつつ、しばらく酔いしれたのであった。

View of Wandarland Range
ワンダーランド・レンジ方面の景観

Cliffs at Rosea
ローシア山の断崖

 岩壁通り

  30分以上の滞在の後、ようやっと下山に取り掛かることにした。同じ道を引き返しても良かったが、せっかくなので、ここは逆側に下ってみる。

  しばらく岩場を進むと急な道が現れ、少々苦労させられる。こちらのコースは急な下りと平坦な道が交互に現れ、想像以上に手強い感じだ。1時間近く歩いたところで旧4WD用の道にぶつかったので左折し、元のキャンプ場方面へと下っていった。

  広い道を淡々と下ると、突如前方で物音がした。何かと思ったら、カンガルーの子供だ。まさかこんなところに人が現れるとは思っていなかったのか、こちらを警戒している。しばしの睨み合いの後、向こうが山に逃げ込んで事なきを得たが、少々驚かされた。

  やがて、樹林越しにローシア山の大岩壁を見上げながら進むようになり、車の音も聞こえるようになってきた。ここからが意外と長く感じたが、しばらくで道路に合流。ここからは少し下って、再び森の中を登っていく。この辺りはシダなどが生い茂ってオーストラリアらしくない感じだが、ほどなくしてキャンプ場に帰還した。多少車の数は増えていたが、結局誰とも会うことないまま戻ってきたのであった。

  キャンプ場を後にしたら、今度はベルフィールド湖方面に下っていく。しばらく行くとシルバーバンド滝(Silverband Falls)の看板があったので寄ってみるが、チロチロと水が垂れているだけで、滝の呈をなしていない(どうもこの辺の滝はダメらしい)…昼食後、気を取り直してさらに下り、突き当たりを右折して、いよいよ本格的に南下を始めた。

Kangaroo
カンガルー

  この南北を貫く道路は、ウィリアム・レンジとセラ・レンジ(Sera Range)に挟まれた地帯を行くので、両側に奇岩壁を眺めながらのドライブとなる。岩壁に次ぐ岩壁で、まさに「岩壁通り」といったところだ。景色を楽しむには良いところで、途中停車などをしつつ、ここを時速100km以上で快適に走り抜けていった。

Sera Range
セラ・レンジの奇岩峰

  しばらく走ると、左手にウィリアム・レンジの姿はなくなり、右手と正面に大きな岩壁が迫るようになった。すると、ほどなくして標識があり、右手がシグナル・ピーク(Signal Peak)、正面がアブラプト山(Mt Abrupt)となっている。ここを越えるともう公園の南端になるが、パンフレットを見る限り、この登山コースも展望が優れているようなので、最後にここを歩いてグランピアンズとお別れすることにした。

 最後の展望

  登山口となる駐車場には、他に車が1台停まっているだけであった。歩き始めは平坦で他愛もないが、徐々に登り始め、それとともにいったん北のシグナル・ピーク方面に進んでいく。ジグザグの登りを終えると南に進路を変え、いつの間にか岩壁の上まで登ってきていた。見渡せば東には広大な平原が広がり、北にはシグナル・ピークや先々の山が連なっている。真下は当然のごとく切れ落ちており、迫力ある景観となっている。

Signal Peak
シグナル・ピーク

  帰路の人たちとすれ違い、やがて小ピークを横切っていく(最初はここが頂上かと思ったが違った)と、先にはポールの立った頂上が見える。近そうで遠いんだろうな…と思いながら地道に登っていくと、意外に近くて、頂上はもう目の前になっていた。

  結局、1時間あまりでアブラプト山頂に到達。風とハエが結構すごいが、展望は一級品だ。切り立った山頂からは南や東側の大平原が見渡せ、北や西にはグランピアンズの奇岩壁が軒を連ねている。最後にふさわしい壮大な展望であった。

View from Mt Abrupt
北のセラ・レンジを望む

  展望を満喫したら慌てることなく下り、駐車場からはさらに南下していく。グランピアンズを後にし、程近いダンケルド(Dunkeld)で休憩したら南へひた走り、海岸まで走り抜けていった。

  こうして1時間半ほどで、グレートオーシャンロードの起点となるウォーナンブール(Warrnambool)に到着。さっそくWarrnambool Beach Backpackersにチェックインする(ツアー客が多くてとても賑やかだ)が、まだ日の入り前だったので、荷物だけ置いて海岸線まで出かけてみる(数分)。そして海に沈む夕焼けを観賞するが、明日からはいよいよグレートオーシャンロード巡り、期待に胸を膨らませずにはいられなかった。

Sunset at Warrnambool
ウォーナンブールの夕焼け

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