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旅行記:オーストラリア(世界自然旅)

43.縦断達成 (2003/3/13:曇時々雨後晴

Narcissus forest
途中の森

 とにかく湖まで

  昨夜は嵐のような突風が吹き荒れていたが、朝になるともう止んでいた。その代わり重苦しい雲が立ち込め、今にも雨が降りそうな勢いであった。もう4日目となり、この日で是非とも終了させたかった(食料はありあまっていたが、体が…)ので、ともかくセント・クレア湖まで進むことにした。

  8時過ぎに小屋を出発し、まずは延々と森の中を歩いていく。曇り空で展望は期待できず、しかも高低差の少ない楽な道なので、いやでもペースが早くなっていく。途中から私の前を歩いた中年夫婦がまた早いペースで歩くので、彼らをペースメーカーにして進むと、他の人たちをあっという間に置き去りにしてしまった。

  超ハイペースで歩くこと1時間あまり、パイン・バレー(Pine Valley)への分岐に差しかかったところで、彼らも私も休憩した。すぐ後にはオサ山で会った2人組が追いつき、先のハイペース夫婦ともどもパイン・バレーに向かうらしい。ここは有名なサイド・トリップだが、私はとにかく早く湖に出たかったので、寄り道せずに歩くことにした。

  分岐から20分ほど歩くと、草原(湿原?)に出て木道が多くなってくるが、この頃から雨も降り出してきた。せっかくここまで雨に降られずに済んだのに、最後の最後で降るなんて…ともかく森と草原を行ったりきたりしながら歩いていく。次第に逆方向から、いかにもデイ・ハイクの格好をした人たちと遭遇することが多くなり、トラックの終焉が間近であることを感じざるを得ない。そして分岐から1時間ほど歩き、湖北端のナルシサス・ハット(Narcissus Hut)に到着した。

  ここから湖南端までは、湖岸沿いに歩いて5時間ほどでたどり着く。しかし、湖の北端と南端を結ぶフェリーが1日3便あり、これを使えばもうほとんど歩く必要はないのだ。まだたかだか2時間しか歩いていないので、体力の余裕はあったが、最後ぐらい楽をしようと思い、フェリーを利用することにした。

  フェリーはハットから無線で予約をする仕組みだが、幸運にも隣りにいた人が代行してくれたので、何の問題もなく予約を入れることができた。次の便は1時、2時間あまり暇ができてしまったが、それまではのんびり過ごすことにした。

Lake St Clair
セント・クレア湖 (北端より)

 文明社会への回帰

  時間が経つにつれ、歩き終えた人たちが多くなり、小屋の周りが混雑し始めた。まもなく1時の便は予約で一杯となり、最終便の予約も続々と入っていた。

  天気は相変わらず冴えなかったが、出発が近づくと徐々に雲が取れてきて、オリンパス山(Mt Olympus:1449m)やゴウルド山(Mt Gould:1491m)などの姿も見えるようになってきた。すると、まもなく小型フェリーが到着し、乗客を乗せて湖岸を後にした。

Mt Olympus
オリンパス山

Mt Gould
ゴウルド山

  フェリーは、最初にセント・クレア湖周辺について説明を加えた後、快適に走り始めた。左手には奇峰・アイダ山(Mt Ida:1239m)やトラベラー山系(Traveller Range)が見える。地図で見ると、その先には無数の湖沼が点在しているようだ。あいにく歩けるコースはないようだが、景色を想像するだけでワクワクさせられるところである。

  こうして 20分あまりで湖南端に到着したが、急に観光客らしき人たちの姿が増え、文明社会に戻ってきたのだなと実感する。とにかくクレイドル山からセント・クレア湖まで、タスマニアで最も有名な国立公園を縦断でき、満足であった。

View of Lake St Clair
セント・クレア湖 (南端より)

 船を降りたら、 さっそくバスと宿の手配を行い、ホバートまでの足を確保する。結局東洋人らしき人には全く出会わなかったが、ビジターブックを見ると、今日から入れ違いで歩き始めた日本人がいるようだ。またロンリープラネット社のガイドブックの影響か、7日かけて歩く予定の人が多くて驚く。個人的にはとても堪えられないが…

  ともあれ、バスは4時過ぎに出発し、3時間近くかけて一気にホバートまで疾走する。悦びと疲労で、バスの中では心地よい眠りについてしまったが、ホバートの宿に着くと、すぐさまシャワーを浴びて身を清め、ようやく一般人に舞い戻ることができた(このまま寝床につきたかったが、旅行記を片付けるために、結局朝方まで頑張ってしまった)。

 慌しい休養日

  翌日は休養日に充てたが、実はやるべきことがたくさんあった。

  まずは注文しておいたコンタクトレンズを入手し、検査を経て、ようやく通常通りの視力に回復。それからは今後の計画を詰めるためビジターセンターに赴き、翌日のレンタカーの手配、次なる目的地・フレシネへのバスと宿の手配、本土上陸のためのフェリーの予約などを行った。

  これで島内については問題なく済んだが、メルボルンとデボンポートを結ぶ"Spirit of Tasmania"は、1日2便運行しているにもかかわらず、1週間先まで予約で一杯であった。そこでやむなく滞在を延ばし、結局21日にタスマニアを離れることにして、これでタスマニア内の予定はほぼ全て固まったのであった。

  その後、買い物などを済ませて宿に戻り、最後に旅行記をアップロードして、慌しい時間は終了した。昨夜はほとんど寝ていなかっただけに、この日は早めに床に就き、瞬く間に夢の中へと誘われていった。

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