検索 Google
五輪館
Back|Next
旅巧館旅行記オセアニア>オーストラリア
オーストラリアの国旗

旅行記:オーストラリア(世界自然旅)

41.広大なる草原台地 (2003/3/11:曇時々晴

 光の奇跡

  朝7時頃、明るくなって目を覚ますと、朝焼けで空が鮮やかに染められていた。とりわけ雲がピンク色に染まって美しい。しかし、これは一瞬の出来事で、あっという間に普通の空へと戻っていった。

Sunrise at Waterfall Valley
ウォーターフォール・バレーの朝焼け

  それから朝食を用意していると、正面のバーン・ブラフに光が差して一瞬神秘的な光景となったり、今度はブラフ直下の森に陽が差して紅葉のような色合いになったりと、光が織り成す奇跡を見ることができた(ただし予期せぬ出来事だったので、撮影はできず…)。プロの写真家はこうした一瞬の光景を逃さないのかと思うと、頭が下がる思いだ。

  ともかく、こうして支度を整えて、8時過ぎには出立した。辺りには既にかなりの雲が立ち込め、陽の光は望めなかったが、雨が降らないだけマシだと思って歩いていった。

View of Barn Bluff
バーン・ブラフ

 草原台地の彼方に

  歩き始めからしばらくは、ウォーターフォール・バレーをなだらかに横切っていく。湿原のような草原状の台地を、バーン・ブラフを横目に見ながら進むが、木道が整備されているので歩きやすい(コース全般に言えることだが)。やがてバーン・ブラフの形が元のモニュメント・バレー似になってくると、前方の視界が開けて、これから向かう先々の山々が見えてきた。が、それにしても遠い…あまりに広々とした空間なのでそう感じるのだろうが、これから本当に彼方の山々を通り過ぎていくのか疑いたくなるほどだ。

  1時間ほど歩いたところで、ウィル湖(Lake Will)への分岐に達した。湖までは往復で2時間ほどだが、今日の行程は8時間と長めなので、分岐にあるホームズ湖(Lake Holmes)の景観で我慢しておく。この辺りは人の気配がまるでないので、静寂に包まれた湖の雰囲気はとても良い。ここから緩い登りをこなすと、ジェームス湖(Lake James)をはじめ、湖沼が点在する広々とした台地が見えてきた。やはり湿原なのだろうか…ともかく開放的で気持ちの良い山歩きだ。

Lake Holmes
ホームズ湖

Barn Bluff and Cradle Mountain
バーン・ブラフ (左) とクレイドル山 (右)

Lake James
ジェームス湖などの湖沼群

  しばらくして下りにかかると、今度は正面にウィンダーミア湖(Lake Windermere)と彼方の山々が見えてきた。やや急な下りをやり過ごすと湖畔に出て、背後にはバーン・ブラフが顔を覗かせている(頂上部は次第に雲に覆われたが)。ここも静寂に包まれた湖で、のんびり休むには良いところなので、小休止とした。

Lake Windermere
ウィンダーミア湖

  湖から少しでウィンダーミア・ハット(Windermere Hut)に到着。ここまで2時間ほどで、まず1時間の貯金ができた。さらに進むといったん樹林帯に入り、緩いアップダウンを繰り返しながら歩いていく。森を抜けると再び草原台地の中を進むようになり、ようやく正面の西ピリオン山(Mt Pelion West:1560m)が近づいてきた。

  この辺りはパイン・フォレスト・ムーア(Pine Forest Moor)と呼ばれる地帯で、広々とした台地が広がっている。そしてハットから1時間ほどで、展望台に到達。この展望自体は大したことないのだが、横のオークリー山(Mt Oakleigh:1386m)が特異な姿を見せている。ちょうど昼時になったので、ここで昼食とした。

Mt Pelion West
西ピリオン山

 次なる岩稜が迫る

  展望台からは、再び森の中のアップダウンをこなしていく。ここを20分ほどで抜けると、いったん草原帯になるが、それからは本格的な森歩きとなった。西ピリオン山を巻きながら歩いていくので、高低差もほとんどなく楽な道だが、景色は見られず、森もそれほど特徴がなく、特に目印になるものもないので、ダラダラと惰性で歩いてしまう。

  1時間半も歩き、いい加減疲れてきたなと思ったら、樹林越しに新たな岩稜が迫ってきた。パディズ・ナット(Paddy's Nut:1382m)とセティス山(Mt Thetis:1482m)だ。まもなくフロッグ・フラッツ(Frog Flats)に到着すると、ここで視界が一気に開けて、先の山々が綺麗に望めるではないか。ここは当然のごとく休憩して、ゆっくりと景色を楽しんだ。

Paddy's Nut and Mt Thetis
パディズ・ナット (左) とセティス山 (右)

  フロッグ・フラッツからは再び森に入り、ジリジリと登っていく。それほど急ではないが、いつ終わるとも知れない登りが続くので、しかも既に相当な距離を歩いているので、結構しんどい。30分ほどで登りを終えると、今度は木道歩きがしばらく続き、やがてピリオン平原(Pelion Plains)にたどり着く。そして、旧ピリオン・ハット(Old Pelion Hut)との分岐を過ぎて10分ほどで新ピリオン・ハット(New Pelion Hut)に到着。結局5時間近くで済んだが、結構疲れる道のりであった。

  この新ピリオン・ハットは、極めて綺麗な山小屋だ。数年前に建て替えられたばかりということで、40人近くが泊まれる。ちょうどトラックの中間点に位置するので利用度も高く、かなりの人で賑わっていた(それでも日本人はおろか、東洋人は私だけだった)。正面には平原越しにオークリー山が見られ、景色も抜群である。この日はあまり天気に恵まれなかったものの、久々に快適な小屋泊まりができて、心地よい疲れと満足感に包まれたのであった。

Mt Oakleigh
夕暮れ時のオークリー山

Page Top
Copyright © gorinkan.org All Rights Reserved.