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旅行記:アルプス(世界自然旅)

59.モンブラン・パノラマ (2004/7/21:晴時々曇

 絶景のモンブラン山群

 雨の2日間をやり過ごし、久々の晴天になったので、満を持してお出かけとなる。今日から事実上ツール・デュ・モンブラン(TMB)を歩き始めるのだが、縦走は明後日から。今日と明日はシャモニから日帰りできる、赤い針峰群のエリアを歩くとする。

 そこで、まずは始発バスでシャモニに向かい、さらに東に進路を取ってモンテ峠(Col des Montets)を目指す。本来、TMBのコースは、その下のトゥレ・ル・シャン(Tré le Champ)から歩くのだが、こちらは前半が樹林帯で展望が効かないうえ、途中梯子や丸太の階段が続く難所があるので、その上の展望の良いコースを歩くことにしたのだ(こちらはGrand Balcon Sudという名で知られている)。

 モンテ峠に着いたら、さっそく歩行開始。いきなりジグザグの急登になるが、ここを勢いに任せて登っていくと、たちまち後方の集団は見えなくなった。さらにペースを落とさずグングン高度を上げると、やがてつづら折の道は終わり、見晴らしの良い台地上に出る。左にはシャルドネ(Aiguille du Chardonnet:3824m)とヴェルト針峰(Aiguille Verte:4122m)が迫り、右には赤い針峰群が頭上にある。さらに先に進むと、前方にはモン・ブランが針峰群を従えて全貌を現し、貫禄の姿を見せている。これぞモンブラン山群!という眺めだ。

Aiguille Verte
ヴェルト針峰を望む

Aiguilles Rouges
右手は赤い針峰群

Massif du Mont Blanc
モンブラン山群のパノラマ

 この雄大なパノラマを眺めつつ歩くと、しばらくして下からTMBの難コースが上がってきた。が、その手前で右折し、一路ラック・ブラン(Lac Blanc)に向かう。こちらは有名な山上湖で、TMBのサイド・トリップにもなっているのだが、湖面に映る山容が美しいとのことなので、若干の寄り道をしようというわけである。

 逆さモン・ブラン

 分岐から登り始めるとまもなく、右前方にシェズリー湖(Lacs des Chéserys:正確には周囲の湖の総称)が見えてきた。何気ない湖だが、ふと思い立って反対側に周り込んでみると、湖面にはモンブラン山群が映し出されているではないか。風があるので完璧な反射ではないものの、実に美しい景観だ。この風景はロンプラの"Walking in the Alps"の表紙を飾っていて、てっきりラック・ブランからと思っていたが…思わぬ収穫に心踊り、ここでしばらく休んで目に焼き付けた。

Mont Blanc from Lacs des Chéserys
逆さモン・ブラン (シェズリー湖より)

 ここから再び急登となるが、眼前に目指す小屋が見えているので苦にならない。これをこなすと湖は目前…なのだが、ここでヘリコプターが登場。私のすぐ横にヘリポートがあったものだから、ものすごい風で吹き飛ばされそうだ。何とかこの不運を乗り切って湖畔に立つと、そこは幻想の世界、ではなくて喧騒の世界…予想を見事に裏切って、多くのハイカーや家族連れでごった返している。少し周り込んで対岸に行ってみるが、どこも賑やかなうえ、モン・ブランは湖面に現れてはいない(右手に隠れている)。正直ガッカリだったが、ここで軽い昼食を取り、喧騒の渦から逃れた。

Lac Blanc
ラック・ブラン

View of Aiguille du Chardonnet
シャルドネ方面の景観

 この先はモン・ブランを見ながらの下りに入るが、下からは続々とハイカーが登ってくるのが見える。あれでもまだマシだったのだと再認識しつつ進むが、この辺りもモンブラン山群が一望のもとになり、素晴らしい展望が広がっている。だんだんと雲が増えてきたのは残念だが…

 急な下りをこなしていくと、やがて眼下にはフレジェール(La Flégère)の駅が見えてきた。道が平坦になってくれば駅はもうすぐ。急がずあせらず、のんびりと歩いて、無事にフレジェールにたどり着いた(駅の手前、安易にショートカットしようとしたら不安定なガレ場で、びっくりしたけれど)。

 展望は続く

 さて、時はまだ昼過ぎ。時間的には十分に余裕があるので、ここからさらにプランプラ(Planpraz)まで足を延ばすことにする。このコースは全体的になだらかなうえ展望も良いとのことなので、お気楽に楽しもうという魂胆だ(ちなみにここもTMBのコース)。

 駅の下を通り過ぎると、まもなく急な階段が現れたが、ここを過ぎればほぼ平坦な道が続き、お気楽モードに入れた。振り返ればヴェルト針峰とドリュが迫り、谷底にはシャモニの街が広がっている。少し登って小尾根を過ぎると、前方にはシャルラノン(Charlanon)の草原が見え、多くの人がここで寛いでいる。花も多く、休むには良さそうなところだが、ちょっと人が多過ぎるので通過し、先に進むことにした。

Aiguille Verte and les Drus
ヴェルト針峰とドリュ

 ここからは登りが多くなり、不安定な岩場を抜けると森の中をゆくようになる。朝から歩きっ放しで少々疲れてきたので、この辺りは意外にきつい。その先も我慢の登りになるが、あの丘を越えればプランプラが見えるはず、と信じて歩いていった。

  そして、ジグザグの登りをこなし、幅広の道に出るとまもなく、前方の視界が開けてきた。ここを下っていくと、最後はあっけなくプランプラ着。シャモニからのテレキャビンが延びているだけあって、たくさんの人で賑わっているが、今日はこれで歩き止めにしよう。

 プランプラからの展望も素晴らしく、モン・ブランからドリュまで、広大なモンブラン山群のパノラマが広がっている。この景色を十分に眺め尽くしたら帰途につくが、ちょうどテレキャビンを利用しようという段になって、故障でストップしてしまった。まったくツキがない…30分ほど待つと、ようやく復旧。結構な混雑の中でなんとか乗り込み(家族連れと一緒)、わずか数分でシャモニへ舞い戻った。

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