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旅行記:アルプス(世界自然旅)

47.花見遊山 (2004/7/1:曇時々雨

 天気が悪いので

 7月に入って最初の日を迎えたが、昨日の好天はどこへやら、朝からどんよりと曇って、いつ雨が降ってもおかしくない状況であった。予報を見ても、今日は雨が降りやすいとのこと。こんな時は無理をしても仕方がないので、展望コースは諦め、近くのお花畑鑑賞としゃれこむことにした。

 実はもともと、初日はグローセ・シャイデックからフィルストへ歩き、そこからお花畑を愛でながらグリンデルワルトに下るつもりであった。ところがあまりに天気が良かったので計画を変更し、一気にシーニゲ・プラッテまでの展望コースを歩いてしまったが、そのせいでフィルストからボルト(Bort)経由で下る部分を歩かなかった。今日はその分を取り返そうと、悪天にもめげず歩くつもりである。

 朝食を終えて休憩したら、雨が降っていないのを確認して街に下りていく(フィルスト行のテレキャビンは、街のすぐ近くから出ている)。もうピークを過ぎたのか、テレキャビンはそれほど混雑していない。雲がかかって展望こそきかないものの、ボルトを過ぎた辺りからは足元にたくさんの花が咲くようになり、眺めているだけで楽しい。歩いている人も少ないようで、徐々に楽しみになってきた。

 しかし、フィルストから下り始めると、まもなく雨がぱらつき出してしまった。まずは中間駅のシュレックフェルト(Schreckfeld)に向かうが、この辺りは花の種類こそ少ないものの、所々で群落をなして咲いている。雨は降ったり止んだりを繰り返しているが、楽々の道なので、傘をさしながら歩いていき、30分程度でシュレックフェルトに到達。意外なほどあっけない道だが、上から見たら、この先が花の数も種類も多いところだったので、そちらに期待することにしよう。

View at Schreckfeld
シュレックフェルト近くにて

 野草の楽園

 シュレックフェルトからは、ほぼテレキャビンに沿うようにしてボルトへ向かう。歩いてみると思ったより急な道だが、下るにつれて次第に花が多くなり、様々な種類も見られるようになった。この辺りには放牧小屋が点在しているが、それがまた風景とマッチしていて、絵になる光景だ。しかも歩いている人はまばらで、お散歩気分で快適に歩くことができる(アルプスが見えないのは残念だが)。

Flowers at Bort
数多くの花が咲く

 この牧歌的な風景を眺めながら下降するが、開けた斜面には実に多くの花が咲いていて、心癒されるものがある。どちらかと言うと、可憐な高山植物というより、野に咲く草花という感じで、まさに野草の楽園と言えよう。道はテレキャビンの右に左にと、つづら折で続いているが、意外なほど急斜面が続くので、足の弱い人にはきついかもしれない。そんなことを思いながら、淡々と歩いていった。

Flower view at Bort
テレキャビン沿いに歩く

Glacier view from Bort
上グリンデルワルト氷河を望む

  しばらく下ると、正面にボルトの中間駅が見えるようになった。この辺りからは上グリンデルワルト氷河(Oberer Grindelwaldgletscher)も見え、牧草地越しの眺めが美しい。これで他のアルプスの山々も一望できたら、どんなに綺麗なことだろう。

 ところが、天気が良くなりかけたのもつかの間、ボルトを目前に雨が降り出してきた。あわててレストランまで走り、軒下で雨宿り。結構大降りになったので動くに動けず、ここで持参していた携帯食で食事を取って、雨が止むのを待った。

 雨は20分ほど降り続いたが、その後は徐々に弱まり、まもなく止んでくれた。やれやれ、これで一安心だが、またいつ降り出すとも限らないので、先を急ぐことにする。ところが、ボルトを過ぎると花はめっきり少なくなり、ほとんど見られなくなってしまった。ガイドブックには、6月中旬満開、その後1ヵ月程度は綺麗と書かれてあったが…今年は残雪が多いので平年より遅いと思っていたが、そう単純な問題でもないらしい。展望も花もないとなれば下るしかないので、後は粛々と急坂を下り、グリンデルワルトに戻っていった。

 歯が痛い…

 ところで、この日の後半からは、歯が痛くてたまらなくなった。元はと言えば北欧の終盤、王様の散歩道を歩いている最中に感じたものだが、そのうち痛みは引くだろうと思って放置していたのだ。しかし、痛みはなくなるどころか増す一方で、ついに耐え難いほどの痛みとなり、途中からは花を愛でるのも辛くなるほどだ。あと数日ならともかく、まだ1ヵ月もあるので、このまま放置するわけにはいかない。幸か不幸か、明日は今日以上に天気が悪いようなので、治療を行う絶好のチャンスだ。

 と言うことで、グリンデルワルトに着いたらさっそく日本語観光案内所に相談に行く。あいにくグリンデルワルトには歯科医がいないが、インターラーケンには2軒あるとのこと。番号を控えて電話してみると、1軒は「現在使われておりません」とのメッセージ、もう1軒は出たが、ドイツ語しか駄目と言われ、予約を入れることができなかった…

 その後はツーリスト・オフィスに出向き、アルプス最長・最大の氷河、アレッチ氷河(Aletschgletscher)を1泊2日で歩くツアーの申し込みを行う。空きがあるか心配していたが、週明け火曜日からの分は空きがあるどころか、まだ最少催行人員にも達していないとのこと…おそらく期日までには人が集まるだろうと言うので、とりあえず申し込みをしておいて、後日確認を取ることになった。

 そして翌日、雨の中をインターラーケンに向かい、ツーリスト・オフィスで予約を入れてもらってそのまま歯医者に直行する。診てもらうと、原因は1本の虫歯…すぐに応急処置をしてもらったので楽になったが、それだけでこれほどの痛みになっていたのには驚いた(虫歯を甘く見てはいけない…)。その後いったん雨が止んだので、グリンデルワルトの谷向こうになるラウターブルンネン(Lauterbrunnen)に寄り道し、滝見物でもしようかと思ったが、着いたところで大雨になったので断念。すごすごと引き返し、あとは久々にインターネットにPCを繋いだりして過ごしたが、その間に天候は急速に回復し、昼過ぎからは青空が覗くようになってきた。明日が楽しみだ。

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