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旅行記:アラスカ(世界自然旅)

84.氷河に沿って (2003/9/12:曇時々晴

 アイゼンを借して

 翌日は、青空が覗いているものの、雲の多い天気であった。それでも、アラスカの天気は変わりやすいので、出られる時に出歩いた方が良いと判断。朝食を終えたら、再びケニコットまで歩いて向かった。

 今日は、可能ならルート氷河を横断してドノホ滝(Donoho Falls)まで行きたいと思っていたが、アイゼンがないので、どうにかして借りないといけない。そこで、ケニコットに着いたらツアー会社に立ち寄り交渉。しかし、2軒とも個人には貸せないという。粘ってあれこれ糸口を探るも、貸せないの一点張りなので、これはもう断念するしかなかった(今さらながら、日本に置いてきたのを後悔してしまう)。

 ところで、この交渉中に妙に賑やかな一団が到着し、日本語であれこれ話しているようだ。もしや昨日の集団だろうか…彼らは私の欲しいアイゼンを手にとって、出かける準備をしている。しかも、そのうちの1人に妙に見覚えが…きっと某社のツアーで来ているのだろうが、リーダーとして忙しそうだったので、ここは声をかけずに先に進むことにした。

Kennicott Mill Buildings
ケニコットの銅精錬所跡

  傷心のなか、ケニコットの銅精錬所を通過し、ルート氷河沿いのモレーンに沿って歩いていく。ジャンボ・クリーク(Jumbo Creek)を渡ってまもなく、トレイルはモレーン上に出て、ここから氷河に降りる道が続いている。アイゼンがないとはいえ、ここはせっかくなので寄り道することにした。

 行ける所まで歩こう

 なんなく氷河に下り立つと、しばらくは土砂交じりなので問題なく歩けるが、さすがに氷の上は滑りやすく、簡単には歩けない。アイゼンがあれば何てことない斜面でも、普通の靴ではどうにもならないのだ。これでは、当然氷河を横断することなどできない。よちよち歩きで少し斜面を登ったところで断念し、正面のドノホ・ピーク(Donoho Peak)を恨めしく眺めながら、引き返さざるを得なかった。

Donoho Peak
氷河上から仰ぎ見るドノホ・ピーク

 元のトレイルに戻ったら、ここからは氷河上流に向けて歩いていく。左手に広大なルート氷河、右手にボナンザ・リッジ(Bonanza Ridge)を眺めながらの歩きとなるが、トレイルは基本的にモレーンの下を迂回するように作られているため、眺望は必ずしも良くない。キャンプ場を過ぎると、いよいよ氷河の上流部が一望のもとになるが、それに続くリーガル・マウンテンが雲に隠れているのは残念である。

Root Glacier
ルート氷河を望む

Upper Root Glacier
上流は雲の中

 トレイルはやがてモレーン上を歩くようになり、道もあやふやになってきた。左手は氷河に向けて切れ落ちているので、慎重に進むが、この辺りのどこかから、頭上のエイル鉱跡に直登する道があるというから驚きだ。もっとも、頑張って探してみたものの、そんなものは発見できなかったが。

  とりあえず行ける所まで歩いてみたが、トレイルは前方の岩盤を前に消失してしまったので、ここが行き止まりと判断して休憩する。2時間足らずで着いてしまい、やや拍子抜けの感はあったが、しばらくはここでのんびりと過ごした。

 賑やかな集団

 昼食を取ったら、元の道を引き返していく。時間はたっぷりあるので、帰りは氷河を眺めながらのんびりと歩いていくが、キャンプ場を過ぎ、モレーン近くに戻ってきたところで、ずいぶんと賑々しくなってきた。この時間にもなれば氷河上を歩くツアーが開催中なので、多くの人の姿が豆粒のように見えるが、なかでもひときわ賑やかな集団が、日本語まじりで話しているではないか。いったい何をしているのだろう。

 さらに歩き、その集団の横につけると、彼らは氷河の壁を登っているようだった。端から見ると大した氷壁ではない(5mぐらいか?)が、随分と興奮しているようで、盛り上がり方が尋常ではない。しばらくはボーッと見ていたが、見ているだけでは面白くないのでとっとと帰る。そして、改めてケニコットの精錬所跡をじっくり見て回り、ちょっとした観光気分を味わった。

 こうしてマッカーシーまで難なく戻ったが、まだまだ余裕があるので、散歩がてらケニコット川(Kennicott River)やマッカーシー・クリーク(McCarthy Creek)まで足を延ばす。ここには車の通れる橋がないので、チットナから悪路を走ってきた場合も、橋の手前で車を置いて、歩いて渡らなければならない。もちろん、渡った後はシャトルバスなどがあるのだが、マッカーシーもケニコットも、一般車は通行不可能なのである(以前、ここに大きな橋を造り、途中の道も舗装する計画があったようだが、観光化を懸念する地元民が反対し、現在のような形になっているらしい)。

McCarthy Bridge
車はここまで

  そして翌日は、昨日以上に天気が悪くなったので、部屋でおとなしく過ごした。もう明日にはここを去らなければならないので、これで事実上観光は終わりとなってしまった。

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