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旅行記:アラスカ(世界自然旅)

81.土壇場のオーロラ (2003/9/8:曇後晴

 ついに最終日

 オーロラ鑑賞計画も、ついに最終日を迎えてしまった。最初は余裕だと思っていたが、この1週間は天候に恵まれず、オーロラは見られずじまい。いちおう、明日はフェアバンクス市街に泊まるので、さらにもう1日の猶予はあるが、それにしてももう、ここに泊まるのは最後だ。何としても見たい…

  そう言えば、デナリで会った写真家が、フェアバンクスですごいオーロラを見たと言っていたが、それもわずかに1日で、他は毎日曇りか雨だったという。9月になれば天候が安定してくると聞いていたが、それも今年に限っては甘いのだろうか。

 この日はもう出かけるつもりはないので、ロッジでひたすらのんびり過ごす。昨日までに比べれば良い天気で、青空もだいぶ覗いているので期待できそうだ。オーロラ自体は1年の2/3は出現しているので、確率的には、今度晴れれば見られる可能性は高い。次第に回復しているようなので、幸運を祈ってじっくりと待った。

Chandalar Ranch
チャンダラー牧場

 夕方になって、宿に別の客人が現れた。彼は狩猟が趣味のようで、アラスカでの解禁を心待ちにしていたらしい。私はハンティングに興味はないし、むしろひどいことだと思うが、これもアラスカの現実の一端なのだろう。悲しいことだ。

  夕食を終えたところで、宿のご婦人が「オーロラが出ているわよ」と言ってきた。慌てて2人して外を眺めると、ぼんやりとした光が東の空にかかっていた。確かにオーロラかもしれないが、こんなしょぼいの、オーロラとは認められない。そして、この微弱な光さえすぐに消えてしまい、またもお預けとなってしまった。

 なぜ現れぬ…

 それでも、この調子だと観測できる可能性が高いので、時々外に出ては様子をチェックする。ところが、その後は全くオーロラ現象が見られなくなり、まもなく2人とも眠ってしまった。もう夜の12時を回り、残された時間は少ない。なぜ現れてくれぬのか…

  ここまで必死で粘ってきたが、もう駄目なのか、と諦めかけたその時、東の空にオーロラが見えた。慌ててカメラをセットすると、そこからオーロラが成長し始め、カーテン状になって広がり出した。先日の「伝説」には及ばないものの、ひとまず見られたことに安堵し、一生懸命撮影に興じた。

 しかし、ここに来て再び雲が広がり出した。まだ覆うほどではないけれど、どんどん西から流れてくる。こうなると、雲の隙間とオーロラの出現が重なる必要がある。条件的にはますます厳しくなってきた。

Aurora (1)
オーロラ現る!

Aurora (2)
雲も広がってくる…

 オーロラは帯状に広がり、次第に北の空へと流れていく。時に渦を巻いたり、広がったりと、様々に変化するのが面白い。ただ、撮影には30秒ぐらいシャッターを開けていないといけないので、動きが激しいほどイメージ通りに撮れず、残念だ。

  北に流れたオーロラは、やがて消え失せ、見当たらなくなってしまった。30分ほどのショーだったが、もうこれで終わりなのか?もっと見たいのに…

 空から降ってきた

 するとしばらくして、再び東の空に弱い光が見え始め、それが北西へと移動していく。そして、今度は西の空から、さらに成長したオーロラの帯が伸び、真上から降るようになった。周囲はかなり雲に覆われてきたが、ちょうど真上は雲ひとつない天候だったので、これはラッキーだ。カメラを頭上に向け、降り注ぐ光のシャワーを写真に収めた。

 光の帯は西から次々と供給され、様々な形に変わりながら降ってきた。1本の筋から2本、それも間が開いたり狭まったりと、見る者を飽きさせない演出である。土壇場まで現れずヤキモキしたが、ここまで粘って本当に良かった。

Aurora (3)
オーロラが頭上から降ってきた

Aurora (4)
様々な形に変化する

Aurora (5)
いつまで見ていても飽きない

 このショーは30分あまり続いたが、やがて見えなくなり、その後はすっかり消え失せてしまった。それほど凄まじいものではなかったけれど、この目で再びオーロラを眺めることができ、撮影することもできたので、ホッと一安心であった。

  こうして翌日にはロッジを出立し、フェアバンクスの街中にあるBoyle's Hostelまで送ってもらう。こちらの宿はなぜか妙に薄暗く、雰囲気もあまり良くなかったが、後の祭りなので仕方がない。しかも、この時期のフェアバンクスは、すっかり観光客がいなくなり、街中は寂しい限りだ。

  天気の方はというと、またしても雲に覆われた状態で、オーロラの鑑賞などまず無理。もう昨夜で十分と考えて、後はゆっくりと休んだのであった(何だかんだで、このところ寝不足気味なのだ)。

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