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旅行記:アラスカ(世界自然旅)

80.温泉への道 (2003/9/7:曇

 オーロラはどこ?

 久々の青空に、期待は早くも最高潮に達した。フェアバンクスに来て5日目、ついにオーロラを見るチャンスが訪れたのだ。せっかく晴れたのだから、今日こそは出てくれ、と本気で祈るばかりである。

 夕食を取ってしばらくすると、ついに陽が暮れて、空が暗くなってきた。今か今かとオーロラを待つが、そう簡単には現れてくれない。見逃したくないので、30分おきに外に出て確認するも、オーロラは見当たらない…どこだ?

 最初は「今日はオーロラが見られるわよ」なんて言っていたご婦人も、11時を過ぎたところで「今日は見られそうもないわ」と言って眠ってしまった。それでも諦めきれず、深夜3時まで待ち続けたが、オーロラは一向に現れてくれないうえ、段々と雲が増えて、まもなく空が隠れてしまった。まったく、なんてことだろう…

  結局、今夜はもう無理だと判断し、諦めて寝ることとした。後2泊あるとはいえ、本当にオーロラが見え、写真に収めることができるのか、徐々に心配になってきた。

  そして明け方、寝不足の眼をこすって起床すると、外はすっかり曇り空になっていた。この調子だといよいよまずいが、ともかく、夜が駄目なら昼間頑張ろうということで、今日も懲りずに日帰りハイクに出かけることにした。

 寒い稜線

 再び車で送ってもらい、チナ温泉方面に走っていく。そして、49マイルポイント近くの駐車場で降ろしてもらい、ここからチナ温泉まで、エンジェル・ロック(Angel Rocks)経由で約14kmを歩く。

 歩き始めは平坦で楽々だが、分岐を右に入り、小さな沢を渡ったところで登りが始まる。しかし、すぐに奇岩が見られるようになり、エンジェル・ロックと呼ばれるエリアに入ってきた。拍子抜けするほどあっけない展開だ。

View of Angel Rocks
エンジェル・ロックが見えてくる

Looking down from Angel Rock
眼下の眺望

 まだ誰もいないので、ここで岩の1つに登ってみる。結構厳しいが、ロック・クライミングの要領で這い上がると、周囲の展望が開けて気持ち良い。ここで小休止として、しばらくはぼーっと過ごしたのであった。

View from the rock
岩の上から見上げる

Angel Rocks
黄葉も美しい

  岩を降りて少し登ると、まもなく分岐が現れる。ここは右に進み、続いて稜線に沿って登っていく。すっかり岩がちの道になったが、景色が開けているので苦ではない。目の前のピークに登頂すると、その先は稜線上のアップダウンとなった。ここは淡々と歩いていくが、さすがに9月のアラスカともなると、風が結構寒い。長居はあまりできなさそうだ。

  3つ目のピークを登ったところで、トレイルは下りとなり、北の斜面に進路を変えていく。ここを一気に下り、森の中に入ると無人小屋が登場。ここも大した施設ではないが、ちょうどお昼時だったので、軽食を取ることにした。

View from ridge
稜線からの眺め

 高額温泉

 再び歩き始めると、しばらくで分岐となり、ここは左折してアッパー・トレイル(Upper Trail)に入っていく。トレイルはいったんベアパウ・ビュート(Bear Paw Butte)の斜面を登り、ほどなくして分岐となった。左に入ればビュートの山頂に登れるらしいので、暇つぶしに寄り道していく。

 道は思ったより幅広だったが、粛々と登っていくと、まもなく山頂に到達した。ところが、頂きは木々に覆われていて、展望はほとんど効かない。これでは何のために登ったのかわからないが、仕方なく、失意のうちに下っていった。

 分岐まで戻ったら、改めて本道を歩く。周囲の景観を楽しみながら緩やかに下っていくと、途中でベリー摘みをしている日本人の夫婦を発見。これまで、何となく怖くて口にしていなかったが、それを見て道端のブルーベリーを試食してみると、なかなか美味しい。ここには無数のベリーがあって、クマでも困るほどだが、そういう楽しみ方も良いだろう。

Fall Color at Chena
チナの黄葉

  トレイルは次第に急になり、森の中を下っていく。そして、意外にあっけなくチナ温泉に到着してしまった。午後3時に迎えをお願いしていたが、まだ1時過ぎだ。そこで、ベンチで少々休憩した後、温泉に入ろうとすると、なんと$30もする! しかも、ここは日本人観光客だらけで、大変な賑わいであった。こんな高額温泉に金を落とす必要はないので、諦めて時間が過ぎるのを待った。

  ところが、まだ1時間も前だというのに、例のご婦人がもう来ているではないか。ちょっとびっくりしたが、これで予定よりずっと早くロッジに戻り、のんびり過ごすことができた。

  しかし、肝心の夜はというと、この日も雲に覆われていて、空は望めない。これで4泊中3泊が過ぎてしまい、いよいよ崖っ淵に立たされてしまった。

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