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旅行記:アラスカ(世界自然旅)

78.北極圏へ (2003/9/3-4:曇一時晴

 フェアバンクス行

 デナリ観光の次は、アラスカ第2の都市、フェアバンクス(Fairbanks)へと北上する。その最大の目的は、ずばりオーロラ。思いがけず、既にオーロラを見てしまったが、まだ自分で撮影に成功していないし、これは何度見ても飽きるものではないのである。

 朝、宿をチェックアウトしたら、送迎の車でデナリの街中に戻る。が、まだフェアバンクス行の列車までかなり時間があったので、Northern Lights Theatreに出向き、オーロラの映像を見て予習。その後バスでビジターセンターに戻ろうとすると、ちょうどアンカレジ行の時間だったせいか、車内は日本人観光客だらけで閉口…後は、ビジターセンターで時間まで過ごし、列車の到着を待った。

 今日も相変わらず雨模様で、午後4時発の列車に乗っても、車窓からの風景を楽しむことはできない。仕方ないので、宿で一緒だった日本人と適当な話をして過ごし、4時間あまりで目的地にたどり着いた。

  今夜は郊外のBillie's Backpackers Hostelを予約していたが、この時間になるともうバスはないので、節約のため歩いて向かう。たかだか数キロと思っていたが、これが思いのほか遠く、しかも全荷物を背負っているので、容易ではない。徐々に暗くなり始め、次第に焦りが募ってきた。

  まだかまだかと歩いていると、途中で、怪しげな男が「車に乗っていかないか?」と声をかけてきた。不審に思いつつも、これ以上の苦役には耐えられなかったので、お言葉に甘えて乗せてもらう。乗車中は警戒していたが、すんなりと宿に送ってもらい、逆に恐縮。しかし宿は満員で、別棟の古めかしいベッドに寝ざるを得なかった。

 北極圏に一足飛び

 翌3日からは、1泊2日で北極圏の町、ベツルス(Bettles)に赴く。これは、ここまで来たら北極圏まで行っておきたいという思いからであったが、それとともに、ここが北極圏の扉国立公園(Gates of the Arctic National Park & Preserve)や、北米最北のブルックス山脈(Brooks Range)への基地にあたり、その情報収集に適していたので、訪れることにしたのである。しかも、ここはオーロラ・バンドの真下にあるので、天候に恵まれればオーロラも観察できるのだ。

 ベツルスには道が通じていないので、軽飛行機で向かう。雨模様の中、10時過ぎに離陸すると、まもなく眼下に広大なアラスカの大地が広がった。驚くほど蛇行する川、点在する湖沼群、見渡す限りのツンドラの世界…黄葉が進んでいることもあって、実に見応えのあるフライトだ。雄大なユーコン川(Yukon River)を越え、さらに北上していくと、1時間ほどでベツルスに降り立った。早いもので、もう北極圏に入ってしまった。

Yukon River
ユーコン川

Arctic Lakes
湖沼が点在する

 滑走路の横にあるBettles Lodgeが本日の宿で、さっそく迎えの人が現れる。ロッジに入り、昼食を食べると、「後は夕食までゆっくりしてくれ」とのこと。そんなこと言われても、何もすることがないのだが…仕方なく雑誌を眺めたり、ビデオを見たりして時間を潰した。

  午後3時を過ぎたところで、昨日から来ていたという2人が戻ってきた。どうやら、この後3人で遊覧飛行に出かけるらしい(当初、近くの川を船で下ると聞いていたが、水量が多くてキャンセルになった模様)。やっと面白くなってきた。

Bettles Lodge
ロッジの様子

 短し遊覧飛行

 そして、午後5時頃になってようやく出番となり、軽飛行機に乗り込む。飛び立つとまもなく、黄葉した大地が眼下に現れた。雲がかかっているが、北にぼんやり見えているのが、きっとブルックス山脈だろう。この飛行ではそこまで行けないが、いったん北上し、手前の山々や蛇行した川などを見る。

Bettles Flight (1)
黄葉フライト開始

  眼下にはムースも現れ、撮影用に何度も接近してくれるが、なぜか私と反対側(そちらには女性2人が乗っている)ばかり見やすいように飛ぶので、私は撮影などできない…あからさまな男女区別だが、パイロットが若い男性なので仕方ない(?)。

  やがて高度を下げ、ベツルスの集落に着陸。まずまずの眺めであったが、核心部まで行かなかったのと、時間が20分程度と短かったのがやや不満であった。

Bettles Flight (2)
山も黄葉している

Bettles Flight (3)
川の流れと黄葉が見事

  その後、犬ぞり用の犬を見学したら、ロッジに戻って夕食となった。ここにはロッジ以外に人の集まるところがないようで(何せ人口は50人程度)、夕方を過ぎるとだんだんと人が集まり出し、皆ここで飲食をともにしている。結構な賑わいとなったが、私はこういうところは苦手なので、ほどほどのところで部屋に入ってしまった。しかも、この夜は完全に雲がかかっていて、オーロラは全く見えそうもない。せっかくここまで来たのに残念である。

 そして翌日は特にすることがないので、ビジターセンターに行ってブルックス山脈などの情報収集に励む。レンジャーは昨夜ロッジに来ていたので、親しみを持って説明してくれた。今回はもう無理だが、ここはいつの日か訪れ、星野道夫のようにアリゲッチ針峰群(Arrigetch Peaks:2192m)を自分の目で見たいと思っているので、参考になった(ちなみに、彼の旅の模様は『アラスカ 光と風』に収録されている)。

  こうしてひとまず必要な用事は済んだので、午後の便でフェアバンクスに戻る。ところが、悪天候のため飛行機が飛んでくれない…これはもう1泊せざるを得ないかと思ったが、夕暮れ間際になって軽飛行機が飛んできて、なんとか帰途につくことができた。フェアバンクスに着いた時にはもう真っ暗で、途中のフライトでも何も見えなかったが、ともかく無事に帰り、先日の宿に戻っていった。

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