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旅行記:アラスカ(世界自然旅)

74.大感動の対面 (2003/8/27:晴時々曇

 デナリ現る!

 今日は予約していたシャトルバスに乗って、アイルソン(Eielson)に向かう。昨夜の予兆そのままに、見事に予報を裏切る晴天だ。全く期待していなかっただけに、出発前から早くも興奮状態であった。

 8時発のバスに乗り込み、デナリ目指して西に走っていく。タイガの森を抜けるとツンドラの大地に出て、視界も急速に広がってくる。思ったよりも紅葉していて、陽が当たると鮮やかだ。そしてまもなく、遠目ではあるが、デナリの姿が早くも見えてきた。雲はかかっておらず、綺麗に全容が見えている。これは願ってもない状況だ。

First view of Denali
デナリを遠望する

Tundra in Fall
ツンドラの紅葉

 サベージ川(Savage River)を渡るとチェックポイントが登場するが、このチェックは形式的なもので、レンジャーも妙に親しげに説明などしてくれる。ここからは未舗装路になり、快適な道ではなくなるが、いよいよ動物に遭遇するチャンスも高くなるというもの。皆、周囲を見る目がさらに厳しくなった。

  砂ぼこりを上げながら進むと、景色は雄大になり、紅葉は一層鮮やかさを増す。サンクチュアリー川(Sanctuary River)を過ぎ、テクラニカ川(Teklanika River)沿いを走るようになると、まもなく最初の休憩ポイントに到着。ツアーバスも含めて結構混んでいて驚いたが、この辺りはあまり視界がきかず残念だ。

Teklanika River
テクラニカ川を望む

  川を渡ってしばらくすると、ドライバーが「右手の山にドールシープの群れがいます」と説明。しかし、あまりに遠すぎて、肉眼では点にしか見えない…がっかりしていると、いつの間にか視界が開けてきて、セーブル・パス(Sable Pass)への登りで再びデナリが見えた。先ほどよりはだいぶ大きくなり、感動も増してくる。峠を越えるとすぐに隠れてしまったのが、この様子から考えて、今日は確実に間近で見られるだろう。

View from Polychrome
ポリクロームからの眺め

 興奮も最高潮に

 トクラット川(Toklat River)を渡ると、崖に沿った登りが始まるが、左手には雄大な景観を見下ろすようになり、アラスカに来ていることを実感する。眺めの良いポリクローム・パス(Polychrome Pass)で2回目の休憩を済ましたら、いったんトクラットに下り、再び登ってハイウェイ・パス(Highway Pass)を越える。ここでまた下ると、そこから急な登りでストーニー・ヒル(Stony Hill)へ。この丘から、ついに、ついにデナリを正面に望めると思うと、自然と鼓動が高まり、興奮も最高潮に達した。

  久々に心の底からドキドキする中、バスは喘ぎながら登り、やがてデナリの雄姿が、頭からゆっくりと現れた。うおぅ!想像していた以上に大きい!!

Denali
でかいぞデナリ!

  隣のおじさんは、私の様子を見てニヤリとし、"Awesome Mountain!"と一言。いや、実に素晴らしい山だ。麓からの標高差が5500mに及ぶ、世界最大級の山塊だけあって、その迫力は筆舌に尽くし難い。ちょうどここでフォト・ストップとなったので、バスを降りて夢中で写真を撮った。

Denali from Stony Hill
ストーニー・ヒルからのデナリ

 再び走り始めると、ここからは左にデナリが見えて、さらに大きくなっていく。アイルソンまで来るとさらに巨大化し、「偉大なるもの」という意味を実感する。ここで下車となったので、まずはより良い場所を目指そうと、ビジターセンターから続くミニ・トレイルを歩いて、デナリを満喫した。

Denali from Eielson
アイルソンからの眺め

 それにしても、ここまで良い天気だと、さらに奥、最高のビューポイントと言われるワンダー・レイク(Wonder Lake)に行きたくなってきた(明日行くにしても、晴れる保証は全くない!)。そこで、ワンダー・レイク行に空きがないか確認してみたが、こんな日だもの、後続は全て満員だ。ならば仕方ないので、これ以上の前進は諦めるが、せめてここでは思いっきり楽しみたい。ここで道の反対側を見上げると、トレイル上を歩く人の姿が見えた。きっと上からの眺めは最高だろうから、さっそく登り始めることにした。

 展望後の心残り

 トレイルは稜線に向けて急登となっているが、早く上から眺めたいので、やや飛ばし気味に登っていく。何人も追い抜きながら、ジグザグに高度を稼いでいくと、あろうことか、この間に雲が湧き始めているではないか。変わりやすい天候とは聞いていたが、もうちょっと待ってくれ…そう念じて登り進んだ。

 稜線に登りつき、さらに眺めの良いところまで歩いていくと、デナリをムルドロウ氷河(Muldrow Glacier)越しに望むことができ、素晴らしい限り。アイルソンのビジターセンターは怖いほど直下に見えていて、周囲の眺望も抜群だ。ここで大休止とし、昼食を食べながらのんびりしたのは言うまでもない。

Denali and Muldrow Glacier
ムルドロウ氷河越しに見るデナリ

View of Eielson
ビジターセンターを見下ろす

Arctic Ground Squirrel
ホッキョクジリス

 しばらくすると、デナリがだんだんと雲まみれになってきたので、ホッキョクジリス(Arctic Ground Squirrel)と別れて下山する。そして、同じバスで帰らなかったので、これからは空席待ちをしないといけない。リストに登録して待っていると、1本目は空席が出なかったが、2本目でめでたく乗車を許され、帰途につくことになった。

  こうして大感動でデナリを見送ったが、心残りだったのが、往路で不思議なほど動物が見られなかったこと。結構簡単に見られると思っていただけに、これには納得いかなかった。

  そこで注意して見ていると、まもなく右手にグリズリーが登場。しかし、遠すぎて良く見えない…さらに進むも、紅葉の美しさとは裏腹に、なかなか目撃できないではないか。そして、諦めかけたその時、左手にカリブー(Caribou)が現れた。大きな角が美しく、しかもかなりの至近距離だ。息を潜めて撮影に興じたが、これで溜飲の下がる思いであった。

Caribou
カリブー

Colorful Tundra
8月でも既に秋

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