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旅行記:アラスカ(世界自然旅)

70.再びの氷原 (2003/8/20-21:曇時々晴

 クルーズ中断

 今日はキナイ・フィヨルド国立公園(Kenai Fjords National Park)のクルーズに出かける。こちらは、氷河のみならず野生動物も多く見られるという。起点となるスワード(Seward)の近くにはイグジット氷河(Exit Glacier)もあるので、1泊して訪れるつもりだ。

 まずは7時半発のミニバスに乗って、スワードを目指す。ポーテージから南下し、3時間弱で到着。思っていたよりもずっと風が強くて驚いたが、船はちゃんと出発するようである。

 クルーズは案の定とても混雑していて、11時半発の便は2つ、しかも満員だ。ただ、ここにきて青空が覗き始めたのは良い兆候。このまま天候が良くなって、輝く氷河が見られることを祈ろう。

  クルーズは軽快なアナウンスとともにスタート。いきなり港にラッコが現れ、その後もハクトウワシ、愛嬌あるツノメドリ(Horned Puffin)などが見られるが、距離があるので小さい。もっと近くで見られれば良いのだが…

Sea Otter
ラッコ

  それにしても、最初からリザレクション湾(Resurrection Bay)で時間をかけ過ぎのような気がする。いくら動物が見られるとは言え、氷河までは格好距離があるので、このペースで大丈夫だろうか。

Resurrection Bay
リザレクション湾にて

  すると、船はようやくフォックス島(Fox Island)にたどり着くが、そこから外洋に出ようとすると、船の揺れが相当なものとなり、まるでジェットコースターのようになった。今日は風が強く、湾内でもかなり揺れていたので心配だったが、これほどとは!

  不安を抱きつつも、椅子にしがみついて耐えていると、まもなく船は引き返していく。これは撤退か?と思っていると、「これ以上は進めないので戻ります」とのアナウンスがあった。せっかく氷河を楽しみに来たというのに…

  こうして、結局リザレクション湾の外に出ることなく、クルーズは中断となってしまった。現金が一部返還されたとはいえ、個人的にはとても納得いかない。でも、後日改めて訪れるほどの余裕はないので、今回は諦めて、宿のMoby Dick Hostelに向かった。

 張り出す末端

 そして翌日は、予定通りイグジット氷河を目指す。街から氷河までは20kmほどで、バスもないので、今回はやむを得ずタクシーを利用した。

  朝早めに出たせいか、終点の駐車場にはほとんど人がいない。さっそく氷河の末端へ歩いてみるが、この氷河も後退著しいようで、道中に過去の末端の位置が示されている。温暖化の影響は極地ほど甚大らしいが、カナダもアラスカも、氷河は後退しているものばかりだ。

  やがて末端が見えてくると、ちょうど晴れ間も覗くようになり、氷河が眩しい。ここは珍しく真ん中が出っ張っているので、意外に見応えがある。まだ誰もいなかったので、ここでしばらく観察させてもらった。

The end of Exit Glacier
イグジット氷河の末端

 後続が現れ出したところで、今度はそこから延びる周回コースを歩いてみる。小高い岩の上に立つと氷河の眺めは良くなるが、これではとても納得できないので、元の道に戻ったら、その先の分岐を左に入って氷河上部へ登ることにした。

  あまり知られていないようだが、ここにはイグジット氷河の脇を登るトレイルがある。上部までゆけば、氷河の源流とハーディング氷原(Harding Icefield)を望むことができる。ロブソン以来の氷原なので、これは面白そうだ。

 氷原を望む

 トレイルは最初だけ平坦だが、すぐに登り続きとなる。しばらく谷に沿ってジグザグに高度を稼いでいくと、稜線に進むようになり、やがて氷河が一望のもととなった。険しいクレバスがくっきりと見え、なかなかの眺めだ。道はさらに登っていくが、次第に風が強くなり、寒くもなってきた。

Exit Glacier
イグジット氷河を望む

 天候は、時々晴れ間が出るものの、基本的には曇りで優れない。登るにつれ、だんだんと氷原が見えるようになるが、奥の方は雲に覆われているのが残念である。

  ケルンを頼りに歩いていくと、だいぶ登ってきたところで、前方に小さな小屋が見えてきた。しかし、この辺りから残雪が見られるようになり、道もガレた岩場が多くなってくる。寒さに耐えて小屋に登りつめるが、ここは避難小屋らしく、トレイルはまだ先に続いている。そして、そこから少し登ると岩の上に出て、今度は氷河に向けて道が下っていた。

  良い眺めを得るため、ここを少し下ってみるが、氷河まで降りると帰りが大変なので、少々のところで腰を下ろす。眼前には氷河と氷原が広がり、贅沢な眺めだ。が、かなり曇ってきたし、じっとしていると体が冷えてくるので、ほどほどのところで退却することにした。

Harding Icefield
ハーディング氷原

 小屋まで戻ると、道中で追い抜いた人たちが休憩中で、結構混雑していた。本当は休みたかったが通過し、さらに下った見晴らしの良い場所で大休止。昼食を取り、のんびりと氷河と氷原を眺めた。

  再開後は淡々と下って、昼下がりには駐車場に帰着。しかし、タクシーは午後5時に呼んでいるので、まだまだ時間がある。そこで仕方なくネイチャーセンターなどで時間を潰し、迎えを待った。そして、スワードに戻ったら6時半のバスでアンカレジへ。到着はすっかり遅くなってしまったが、ひとまず最低限の観光は済ますことができた。

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