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旅行記:アラスカ(世界自然旅)

69.無難な氷河クルーズ (2003/8/19:雨時々曇

 融通効かぬ

 アンカレジ到着翌日も天気が優れず、小雨がぱらついていた。しかし、今日、明日と氷河クルーズを予約済で、バウチャーも既に受け取ってしまったので、もはや行くしかない。シーズン中の氷河クルーズは大変混むので、ヨセミテ滞在時に確保しておいた(この判断自体は正しいと思う)のだが、融通が効かず残念である。

 今日訪れるのは、プリンス・ウィリアム湾(Prince William Sound)の西端、26氷河と呼ばれるエリアだ。これは人気のツアーで、このクルーズで眺められる氷河が26ぐらいあることから名づけられたらしい。果たしてちゃんと氷河は見られるのだろうか。

 まずは宿泊先のHI-Anchorageを出て、怪しげなリムジンバス(?)でウィッティア(Whittier)に向かう。乗客はなぜか日本人がほとんどで、他に若いカップルと老夫婦が同乗していた。どちらも、女性陣は最初から張り切っているのだが、男性陣にはやる気が感じられず、いかにも連れてこられた感じ。なんだか日本人旅行者の典型のようであった。

  相も変わらぬ曇天の中、車はターナゲン入江(Turnagain Arm)に沿って走っていくが、ポーテージ(Portage)の手前から雲行きが怪しくなり、突如として大雨に見舞われてしまった。トンネルを抜けてウィッティアに着いても土砂降りで、辺りは何も見えなかったが、クルーズ船は満員の乗客を乗せて、定刻通りに出発した。

 小粒の氷河

 こんな状態では、船内からはほとんど何も見えない。乗客たちは皆、ひとまず出された昼食を夢中で食べ、歓談のうちに時を過ごすが、どうも不安だ。今のところは岩壁を流れる滝とラッコ(Sea Otter)が見える程度で、低い雲に覆われて視界が効かない。本当に大丈夫だろうか…

  しばらく何もできずにいたが、カレッジ・フィヨルド(College Fjord)に入ると、だいぶ幅が狭まってきたのがわかる。そしてまもなく、左手にバーナード氷河(Barnard Glacier)が現れた。かなり小粒の氷河だが、とりあえず見られてほっとした。

Wellesley Glacier
ウェルスレイ氷河

Vassar Glacier
バッサー氷河

 それからは立て続けに、ウェルスレイ(Wellesley)、バッサー(Vassar)、ブライン・メア(Bryn Mawr)、スミス(Smith)と見えて、最奥のハーバード氷河(Harvard Glacier)にたどり着く。基本的にはどれも大きなものではないが、こう連続して現れるのは珍しい。日本人も含め、乗客は結構興奮気味だ。

Bryn Mawr Glacier
ブライン・メア氷河

Smith Glacier
スミス氷河の末端

 ハーバード氷河の前でしばらく停泊し、皆が記念撮影などに興じていると、突然ドスンと氷塊が崩落した。きっと船の到着により、波が激しくなって崩れたのだろう。貴重なものを見ることができて良かった。

  ひとしきり景観を眺めたところで、船は元来た航路を引き返していく。この頃には雨がほぼ止み、これからのハイライトが楽しみになってきた。

Harvard Glacier
ハーバード氷河

Icewall of Harvard Glacier
ハーバード氷河末端

 氷河集結

 やがて右手のバリー入江(Barry Arm)に入っていくと、まもなく正面に3つの氷河が見えてきた。左からカスケード(Cascade)、バリー(Barry)、コックス(Coxe)と、見事に集結している。すると、ここで撮影タイムとなり、多くの人が変てこなプレートを持って記念撮影に興じている。そんなものには興味がなかったので、私は目の前を流れ落ちるカスケード氷河や、正面に広がるバリー氷河の鑑賞に励んだ。

Cascade Glacier
カスケード氷河

Barry Glacier
バリー氷河

Icewall of Barry Glacier
バリー氷河末端の氷壁

 記念撮影もほぼ終わり、ほとんどの人が船内に戻ったところで、またも氷塊が崩れた。見逃した人が多かったようが、私は粘りを信条にしている(?)ので、これまた目撃することができてラッキーであった。

 船はさらに奥へと入り、サプライズ氷河(Surprise Glacier)に迫っていく。この氷河には結構近づくので、ずっと氷壁を眺めていると、またしても氷塊が崩落。結局3回も海岸に落ちるところを見てしまった。

Surprise Glacier
サプライズ氷河

Ice flow
氷が浮いている

  こうして氷河から去ると、後はそのままウィッティアに帰っていく。クルーズは4時間半で終わったが、これはまずまず。大感動にいたるような雄大な景色ではなかったが、それなりの海岸氷河は手軽に見ることができる。旅行会社の人が「無難」と言っていたのがよくわかる結果であった。

  ウィッティアではまたも大雨に見舞われたが、無事迎えの車に乗って帰途についた。男性陣は、航行中もあまり興味のない態度だったが、帰りは完全に寝てしまっている。何だかもったいないと思うのは私だけだろうか。

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