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旅行記:アンデス&アマゾン(世界自然旅)

15.世界一の渓谷か? (2003/11/18:晴

 コンドルを見るために

 明けて18日、いよいよコルカ渓谷に向かうため、朝の6時に起床し、7時に出発となる。ガタガタ道を走り、ヤンケ(Yanque)を抜け、アチョマ(Achoma)に着いたところで車は止まった。何事かと思ったら、ここで地元の踊りを見せるという。

  すると、まもなく子供たちが現れ、踊りを始めた。こんな早くから子供たちが踊るなんて、いかにも奇妙な光景だが、これも観光客向けのプログラムに入っているらしい。すかさず、別の子供がチップをしつこく請求してくるが、正直、こんな稚拙な演出はして欲しくない。昨夜の悪夢が再び甦ったようであった。

Achoma
アチョマにて

View of Colca
下流に向かう

 落胆して先に進むと、今度はマカ(Maca)に寄り道し、ワシを手なずける人の前でだらだら過ごす。そんな小芝居はもういいから、早くコルカ渓谷に行ってくれ!と思っても、団体行動ではどうすることもできない。見せ掛けの催しにはもうウンザリだ。

  その後、車は渓谷沿いをノロノロ走り、やがてクルス・デル・コンドル(Cruz del Condor)という、コンドルの展望地に到着した。ここでコンドルを見るためだけに、朝早くから大勢の観光客で賑わっていて驚きである。

  さっそく見晴らしの良い場所に立ち、コンドルを探すが、まだその姿はない。そこで、少し下って渓谷を見下ろす場所に立つと、岩壁を渡って飛ぶコンドルの姿が見えた。なかなか近くで見えずヤキモキしたが、終盤にはやや近くを飛んでくれた(サービス精神旺盛な)コンドルもいて、ひとまずは良かったと言えよう。

Cañon del Colca
コルカ渓谷

Condor
コンドルは飛んでいく

 それにしても、ここは「世界で最も深い渓谷」などと書かれていた(深さは約3200mらしい)ので期待したが、どうも山頂から谷底までの深さを表しているようで、渓谷自体の雄大さは、アメリカのグランドキャニオンよりも明らかに劣る。コンドルをどうしても見たいならともかく、そうでないとちょっとガッカリするかもしれない。

 渓谷の下へ

 コンドル鑑賞は10時までで、それからほぼ一斉にアレキパに戻っていくが、私はやって来たバスに乗り、さらに下流に進んでトレッキングを行う。ガイドとは乗車前に会い、さらにアレキパからのバスで2名がやってきたので、計4名で歩くことになった。

 少し走ってミラドール・デル・タパイ(Mirador del Tapay)で下車。ここで少々の買い出しを済ませて、トレッキングが始まった。同行するのはブラジル人とニュージーランド人だが、このブラジル人は妙に陽気で、やたらと話をしてくる。これは疲れそうな予感…

  道はしばらく緩やかだったが、まもなく谷底に向けての急下降となる。先ほどまでとは打って変わって人気がなくなり、ブラジル人のトークさえなければ静寂の世界だろう。まったく、アレキパを夜明け前に出発してきて、こんなに元気なのは不思議だ。

Cañon View
渓谷へ下る

Look down at the Cañon
谷底を見下ろす

Cañon walk
狭い道を下っていく

 眼下にコルカ川(Ráo Colca)を見ながら、足元に気をつけつつ下っていくと、いつの間にか谷底が近づき、日陰で涼しさも増してきた。そして、ついに橋を渡って対岸の集落、サンジュアン・デ・チュチャ(San Juan de Chuccha)に到達。人はほとんどおらず、実に静かで眺めの良いところだ。

  ここでちょうどお昼時になったので、食事を取ることにする。素朴な料理だったが、思ったより美味しいし、何よりここの雰囲気が良い。本当にコンドルだけ見て帰ったりせず、谷底まで歩いてきて良かった。

 ビルカバンバへの思い

 もし2泊3日のツアーなら、ここでタパイ(Tapay)まで歩くところだが、今回は1泊2日なので、そのまま下流方面に歩いていく。と言っても下りばかりではなく、いったんコスニールア(Cosñirhua)まで緩やかに登り、さらにマラタ(Malata)を経由して谷底に戻っていく。この辺り、ガイドがいないと歩きにくい箇所もあるが、出会う人々は素朴な生活をしていて、他のペルーの観光地とは随分違った印象である。

 適度なアップダウンを繰り返しながら歩を進めると、マラタの先を登ったところで一気に展望が開け、ここから谷底に向けての急下降と相成った。今日のキャンプ場はこの下にあるらしいので、気を引き締めて最後の下りを進む。そして、橋を渡って少し登り返すと、本日の宿泊場所が現れた。

Cañon Malata
マラタの先から振り返る

Ráo Colca
コルカ川

 ここも雰囲気の良い場所だが、先客がいて、思いのほか賑やかである(欧米人は、この種のトレッキングが結構好きなのだ)。まもなく、昨日から歩いているというアメリカ人の女性も現れ、我々のグループと合流(同じ旅行会社のツアーのため)。夕食をともにすることになった。

  彼女は先日、インカ最後の都、ビルカバンバ(Vilcabamba)とされる遺跡、エスピリトゥ・パンパ(Espíritu Pampa)まで行ってきたそうだ。スペイン語も通じず、道も険しくて大変だったが、行くだけの価値はあるとのこと。ここはまだ、日本のガイドブックでは紹介されていないが、海外の本では掲載されるようになっており、これから足を運ぶ人も増えてこよう。インカの浪漫あふれる場所だけに、私もいつの日か訪れたいと思った次第である。

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