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旅行記:アンデス&アマゾン(世界自然旅)

10.太陽の島周遊 (2003/11/7-8:晴

 真の島の姿

 昨日と同じ時間の船に乗り、再び太陽の島を目指す。今日は昨日より風がないので、快適そのもののクルーズ(?)を楽しみ、1時間ほどでユマニ到着。もう時間も時間なので、客引きや物売りは全て無視して、さっそく歩き始めた。

 階段を登り、昨日同様右折して道なりに進んでいく。しばらくは人が多かったが、登り終えて集落から離れると、とたんに静寂の世界となり、美しい湖の眺望とともに、快適な歩行となった。同じ島とは思えない変わりようだ。

Pachina
美しい景色が続く

 しばらく淡々と歩いていると、立ち話をしていた女の人が、なぜか恥ずかしそうに「日本人?」と(スペイン語で)尋ね、手を振ってきた。よほど歩いている人が珍しいのだろうか…それから、サッカー場を右手に見ながら下ると、下り立ったところで再び登りとなり、小尾根を越えていく。この辺りも湖が素晴らしく、飽きることなく歩くことができる。

Bahía Kea
ケア湾の眺め

  その後も北西に向かってゆくと、再びの下りでケア湾(Bahía Kea)の畔にあるチャリャ(Cha'lla)にやってくる。ここでも子供たちに、気軽に、あるいは恥ずかしそうに「オラ~」と声をかけられるが、これが実に可愛らしい。これまではあまり人に興味を持たなかったが、徐々に面白いと思えるようになってきた。

  ここを抜けると再び登りとなり、崖に沿った道を歩くようになるが、ここの景色は抜群だ。徐々に陽が傾いてきたが、ここは居心地が良いので、しばらくのんびりと過ごすことにした。

Bahía Cha'lla
チャリャ湾を望む

  満喫したところで、チャリャ湾(Bahía Cha'lla)を眺めながら先に進み、やがて前方のチャリャパンパ(Cha'llapampa)の集落に下っていく。今日はここに泊まろうと宿を探すが、看板のあるところは人気がなく、泊まれそうもない。すると、途中で女主人が声をかけてきて、ここで泊まれるよ、と言ってきた。中を見ると普通の安宿で、料金は200円ほど。それならOKなので、こちらにお世話になることにした。

  そして夕食を食べようとすると、少し先に食堂があるというので、明かりを頼りに歩いていく。場所は至極わかりにくかったが、ここには欧米人の観光客が数名いて、結構賑やかだ。しかも、食事は3コースで200円程度と格安。島の真の姿にも触れることができ、再訪問しただけの甲斐はあった。

 降臨の地

 そして翌日は、まだ人気のないうちに出立し、さらに北を目指す。外に出ると、ちょうど日の出となって美しいが、浜辺にはなぜかテントが…昨夜の人たちが眠っているのだろうか?

  集落を抜けるとビーチに出て、そこから緩やかに登っていく。しばらくは家が点在しているが、登りきると集落はなくなり、眼前の視界が開ける中、サバセラ湾(Bahía Sabacera)に沿うように伸びやかな道が続いている。そこを淡々と歩いていくと、インカの初代皇帝とその妹が降臨した跡(Pisades del Sol)が登場。さらに進むと聖なる石(Roca Sagrada)も現れるが、どちらも事前に知らなければ気づかないような遺跡だ。でも、ここに確かに降臨した…らしい。

Bahía Sabacera
サバセラ湾

Titicaca Rock
聖なる石

 ここからさらに、奥のチンカナ(Chinkana)遺跡に向かおうとすると、近くで畑仕事をしていた男が近づいてきて、見学にはお金が必要だ、と言ってきた。確かに有料だと書いてあった気はするが、ちょっと高いような…でも、変にゴネても仕方ないので、言われた通り支払って、中を見物することにした。

 この遺跡自体は普通だが、誰もいないし、周囲の眺めも良いので、じっくりと眺めることにする。今日も絶好の天気で、眼下に広がる湖面は実に美しい。つくづく、1時間の滞在で帰らないで良かった。

Entrance of Chincana
チンカナ遺跡入口

Chincana Ruin
遺跡を見上げる

  こうして元の道を戻ったら、分岐を右に入り、今度は一転して南東方面に歩いていく。この辺りの道は非常によく整備されていて、とても歩きやすい(おそらく、日帰りツアー客が歩くのだろう)。緩やかに登っていくと、所々で視界が開けるが、稜線が邪魔して綺麗には見えずもどかしい。そこで稜線に上がると、湖越しに美しいレアル山群(Cordillera Real)が現れた。イリャンプー山(Nevado Illampu:6362m)やアンコウマ山(Jankhouma:6427m)をはじめとした高峰が実に素晴らしい。こんな景色を見せられたら、もっと近くに行きたくなるではないか。

Cordillera Real
湖越しのレアル山群

 素朴な生活

 この先は稜線の下をトラバースするように道が続き、右手に突き出た半島を見ながら歩いていく。海のようなチチカカ湖を眼下に見ながら歩くのは爽快で、本当に気持ち良い。やがて道が平坦になるとお店があるが、誰もいない…せっかく飲み物を飲みたい気分だったが、ここは我慢しよう。

 さらに進むとコナ湾(Bahía Kona)が望めるようになり、段々畑で働く人の姿も見えてくる。もうユマニの集落は近いが、山の反対側では随分と素朴な生活を垣間見ることができるのである。その先にはやや大きな集落が見えるので、そこで昼食を取ろうと、のんびりと歩いていった。

Bahía Kona
コナ湾と段々畑

kakayoqueña
奥は半島

  集落は思っていたより大きく、宿や食堂もいくつかあるので、ここがきっとユマニの本町だろう。お腹が空いたので、まずは腹ごしらえを済ますが、ここも当然のように安くいただけた。そして少し歩くと、眼下には目指す港が見えた。もう終わったも同然だが、まだまだ歩けるし、時間もたっぷりあったので、途中から段々畑をトラバースして、島の端まで歩いてみることにした。

  この辺りも一般観光客は少なく、港周辺の喧騒とは違って人の気配がない。淡々と歩き、ピルコ・カイナ(Pilko Kaina)遺跡が見えるようになると、その先では子供がリャマの群れを追っているのが見える。それを追い越すと、今度は洗い物をする女性の姿があった。ここには普通の観光客の知らない、素朴な生活があるのだ。

Pilko Kaina Ruin
ピルコ・カイナ遺跡

  結局、島の端まで歩いたら引き返し、無事港に戻ることができた。コパカバーナに帰ったのは夕方だが、今日は土曜日ということで、前のホテルは満室だという。これでは仕方ないので、荷物だけ受け取ったら、150円の宿があると聞いていたので、情報をもとに、Alojamiento Kotha Kahuañaに立ち寄ってみる。すると、ちょうど1人部屋が1つだけ空いているというので、すんなり泊まることにした。

  部屋は2畳ほどと狭いものの、料金を考えれば問題ない。ただ、驚いたのはシャワーだ。チェックインの時に、シャワーの時間は1時間しかないというので変だなと思ったら、いざシャワーを浴びようとすると、なんと宿主が外からシャワーを出すという(蛇口が外にあるため)。着替えを終え、「どうぞ」と言うとシャワーが出てきて、外から「湯加減はどうだ?」なんて聞いてくる。シャワーを浴び終えて「どうも」と言うと、シャワーが止まる… なんとも原始的だが、なかなか面白い体験であった。

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