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旅行記:アンデス&アマゾン(世界自然旅)

2.高所急登 (2003/10/27:晴後曇時々雨

 軽いウォーミングアップ

 橋を渡り、許可証等のチェックを終えたら歩き始める。少し登ると台地に出て、ウルバンバ川沿いの平坦な道が続く。振り返れば白雪をいただく山も見えて、出だしは順調であった。

 小さな集落を過ぎ、さらに進むとミスカイ(Miskay)に到着。ここで小休止となるが、標高が2650mと低いせいか、とても暑く感じる(その代わり、息苦しさはない)。そしてこの先、沢を渡るとしばしの登りとなったが、上がりきればウィルカラカイ(Huillca Raccay)の遺跡が登場。これ自体は大したことないが、もう少し歩いて崖に近づくと、眼下にはリャクタパタ(Llactapata)遺跡が現れた。これは絶好の休憩場所だ。

Llactapata Ruin
リャクタパタ遺跡

 ここで存分に遺跡を眺めたら、クシチャカ川(Río Cusichaca)へと下っていく。一部急な箇所もあったが、これを無難にこなすとkm 88からのトレイルと合流し、ここからは川に沿って緩やかに登っていく。基本的にガイドに付いて歩いていくが、久々のトレッキングにしては、問題なく歩けるものである。

  橋が見えてきたところで本道から外れて、対岸に渡って昼食となる。先行していたポーターが食事を用意していたので、ここでのんびりと食事を楽しむが、思ったよりも好天に恵まれ、気分も上々であった(ただ、南米では意外に米料理が出るのだが、さすがにアジアのようには美味しくない…)。

Valle Cusichaca
谷筋を歩いてゆく

  昼食後、元の道に戻って上流に翻り、ワツンチャカ(Hatunchaca)の集落を抜けて対岸を歩くようになると、今日のゴールはもう近い。後は少し登って、特に問題なくワイリャバンバ(Huayllabamba)にたどり着くことができた。

  初日は軽いウォーミングアップということで、楽々歩くことができたが、このキャンプ場はたいそう混んでいて驚きだ。しかも、ここは泥棒も良く出るというので、セキュリティにも気を配りながら過ごしたのであった。

 運動不足と酸素不足

 そして2日目、いよいよ本番、というより、最大の試練が待ち受けていた。今日は最高地点、4198mの峠越えで、いきなり1200mもの標高差を登らなければならない。これだけの高所は経験したことがないし、まだ高度順応ができているとは言い難いので、どうなるか不安であった。

 朝食を終えたらさっそくスタートするが、今朝も好天に恵まれ、青空が広がっていて気持ちよい。ただ、朝のラッシュにはまってしまったのか、少し歩くと大勢のトレッカーが列をなし、なかなか自分のペースで歩くことができない。こんなに混んでいるなら、モリェパタ(Mollepata)からサルカンタイ(Salcantay:6264m)の懐を経由するコースを歩いた方が良かったかも…

 つづら折の登りをこなし、1時間ほどでユンカチンパ(Yunkachimpa)まで来ると、多少集団がばらけて、歩きやすくなってきた。その代わり、ここからは本格的な登りとなり、しかも標高が高いから、なかなか苦しい。考えてみれば、ここ1ヵ月あまりはろくに運動していないので、運動不足と酸素不足が重なっているのだ。

  森の中を悪戦苦闘しながら登っていくが、急登が延々続くので、精神的にもよろしくない。気分展開に振り返ると、木々の合間からは美しい谷と山の眺めが得られ、しばし疲れを忘れさせてくれる。しかし、再び歩き始めても、思いのほか足が進まない…我ながら情けない限りである。

from Llulluchupampa
ジュジュチャパンパへの登りで振り返る

 こうなるとさすがにリーダーのペースには付いていけず、後続に合わせてゆっくりと高度を稼いでいく。インカの階段を踏みしめて登り、2時間ほどでジュジュチャパンパ(Llulluchapampa)に到着したが、ここで天候が一気に悪化し、雨交じりになってしまった。ここから峠までは、森林限界を越え、隠れる場所がないというのに。

 高山病にかかる

 少し休んだら、雨具を着込んで、いざ峠を目指す。登るにつれて風雨が強まり、コンディションは最悪だ。しかも、ここまでの登りで結構足にきているし、酸素はさらに薄くなり、息はもう絶え絶え。それでも、ここを越えないわけにはいかないので、ただ気力で登っていった。

 でも、ここは他の人にも辛いと見えて、こんなスローペースでも、じりじりと他の人を追い抜いていた。もはや展望は効かないので、黙々と歩いていると、ガイドはいつの間にか後ろにいて(おそらく、他の人たちの面倒を見ていたのだろう)、前には1人、個人で参加していた男だけである。彼を目標に歩き、1時間あまりでようやく最大の難所、ワルミワヌスカ峠(Abra de warmiwañusca)に登りつめた。

 後続が来るのをしばらく待つが、さすがに4200mの峠に長居するのは宜しくない。心なしか気分も優れなかったので、峠で記念撮影を終えたら、皆とそそくさと下り始めた。

View of Pacamayo
下りの眺め

  しばらく下ったところで休憩場所があり、そこで昼食となった。たっぷりと食事が出されたものの、私を含め、ほとんどの人は食欲がなく、食べ物を受けつけない。しかも、ここに来てお腹の調子が悪くなってしまった。どうも高山病にかかっているようだ。こうなったら、とにかく今日のキャンプ場まで下ろう。

  ここからは小雨の中、眼前のパカマヨ(Pacamayo)に向かって下っていく。かなり急な坂が続くので楽ではないが、道はよく整備されていて歩きやすい。峠から一気に800mも下ると、さすがに酸素が増えているが、それでもまだ標高3600mなので、キャンプ場でも食欲は十分でない。お腹の調子も相変わらずで、他のメンバーも、1人を除くと元気がない。中にはひどい頭痛に悩まされている人もいて、この先が思いやられる展開になってしまった。

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