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旅行記:パンタナール&アルティプラーノ(世界自然旅)

47.迫力の南壁 (2004/1/14:晴後曇一時雨

 絶好の機会

 アコンカグア南壁は、是が非でも晴天時に眺めたいと思っていたので、そのためなら何日でも待ち続ける覚悟であった(もちろん、7日間が最大だが)。この辺りはさすがに天候が安定しないらしく、昨日も夕方になって雨に降られたのだ。いつになったら晴れてくれるのか、不安は大きかった。

 しかし、朝起きてみると快晴で、ちょうど向かいの山は朝焼けに輝いていた。アコンカグア方面を見ても、すっきりと晴れ渡っているようなので、これなら今日は大丈夫だろう。この絶好の機会は逃したくないので、手早く食事を取ったら、さっそく歩き始めた。

Cerro Mirador
ミラドール山 (奥にアコンカグアが隠れている)

 まだ誰もいない中、南壁に向けて歩行開始。左手に下オルコネス川(Río Horcones Inferior)を見ながら着々と高度を稼いでいく。しばらくはミラドール山(Cerro Mirador:6069m)などが邪魔して、アコンカグアの様子は窺えないが、ここは辛抱の時だ。

  コンフルエンシアで既に標高3300mあるので、のっけから楽な道ではないが、この先、今日目指すプラザ・フランシア(Plaza Francia)は4200m。まだまだ先は長い。振り返っても、当分後続は現れそうにないので、のんびりと歩いていった。

  すると、急な登りをこなしたところで、下オルコネス氷河(Glaciar Horcones Inferior)の末端が見えてきた。だいぶ土砂で汚れているが、激しいセラック(氷塔)やクレバスが剥き出しになっている。そして、これを左に見ながら進むと、少しずつアコンカグアが顔を覗かせてきた。

Glaciar Horcones Inferior
下オルコネス氷河の先にアコンカグア

 南壁に迫る

 ここからは緩やかな道になったので、主峰の雄姿を見ながら軽快に歩いていく。歩く度に南壁が見えてくるから、足取りは極めて軽い。ワクワクしながら先を急いだ。

  そして30分も歩くと、ミラドール山の稜線が左に去り、アコンカグア南壁の全貌が露わになった。目の前の氷河ともども大迫力だが、本当にすぱっと切れ落ちているように見える。こんな景色を独り占めしてしまうなんて、何という贅沢だろう。ここはどっかと腰を下ろし、存分に堪能した。

South face of Aconcagua
迫力の南壁が見えてきた

 この先はさらに緩やかに道が続いている。風景が雄大すぎるので、まるで平坦な道を歩いているような錯覚を覚えるが、これでも着実に登っているのだ。その証拠に、足取りは決して軽くはなくなってきた…

  それにしても、歩いても歩いても展望は広がるばかりで、素晴らしい限りである。南壁に近づくにつれて迫力は増し、さらにスケールアップしていく。その圧倒的なまでの迫力を眺めながら歩いていった。

Cerro Aconcagua
高差2800mの大氷壁!

 しかし、あまりに近づき過ぎたのか、南壁が徐々に斜めに見えてきた。やがてテントが点在するようになったので、どうやらプラザ・フランシアに着いたらしい。ここから少し歩いてみるが、道は当分続いているようだ(南壁の登頂ルートが延びている)し、もう近過ぎて傾いてきたので、ここで打ち止めにすることにした。

Plaza Francia
プラザ・フランシアより

 帰路にて

 昼食を取ってゆっくりしたら、もうお腹一杯なのでキャンプ場に戻るとする。先ほどの展望地まで戻ると、ようやくポツポツと人と会うようになったが、雲も湧いてきたので、もはや条件は悪くなるばかりだ。それでも、やはりこの南壁は見応えがあるので、何度も振り返ってはその雄姿を見つめてしまった。

 氷河の末端まで帰った頃には雲に覆われるようになってしまい、午前中の快晴が嘘のような展開だ。急斜面を下るとキャンプ場が見えてきたので、もう心配ないが、それにしてもこの急変ぶりには驚かされる。現に、キャンプ場に戻ってしばらくすると、突然雨に見舞われてしまったのだ。

 雨は数時間降り続き、夕方前になってようやく止んでくれたが、本当に早立ちしておいて良かった。もちろん、濡れながら戻ってきた人も多くて、気の毒だったが。

  キャンプ場は相変わらずだが、ここはツアーかグループか知らないが、とにかく大人数のパーティばかりで、一人身は肩身が狭い。水はかけ流し状態で問題ないが、人数の多さと賑やかさは大いに問題で、その騒々しさには悩まされてしまう。もう少し静かにしてくれれば良いのだが…

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