検索 Google
五輪館
Back|Next
旅巧館旅行記南米>パンタナール&アルティプラーノ
ボリビアの国旗

旅行記:パンタナール&アルティプラーノ(世界自然旅)

41.空飛ぶ車 (2004/1/4:晴時々曇

 水はどこ?

 ツアーは10時過ぎにスタート。さっそく塩湖に向かいたいところだが、車は逆方向に走り、列車の墓場(Cementerio de Trenes)にやって来た。ここは壊れた蒸気機関車などが放置されたところで、ウユニの数少ない観光スポットであるが、雲も湧き始めているので、個人的には早く塩湖に行きたい…

  ここで見学タイムとなり、各自ぞろぞろと歩いていくが、早く次に行きたいので早々に戻り、他の人の帰りを待つ。ところが、彼らは出かけたきりなかなか戻ってこず、他のグループにどんどん先を越されていく…とりわけドイツ人の男が遅くて、30分近くも停滞する羽目になってしまった。

 気を取り直してウユニに戻り、ここから北上していくが、この辺りはゴミが散乱してひどいものだ。やがてコルチャニ(Colchani)まで来ると、塩湖が蜃気楼のように見えてきて、車はそちらに向かって疾走する。悪路を走ると塩湖に突入し、水のたまった美しい世界が広がる。まもなく塩のピラミッド(Montones de Sal:採取した塩を天日干しにしているらしい)が現れ、ここで小休止となった。

Montones de Sal
塩のピラミッド

 いきなりこんな景色を見せられたら、この後の展開に大いに期待してしまうが、走行を再開すると、すぐに水はなくなって、白一色の世界が広がるようになった。これはこれで良いのだが、これでは乾季と同じで、期待していたものではない。そのまま走り、塩のホテル(汚水のたれ流しによる環境問題で営業停止中)で休憩となったが、見渡す限り水は溜まっていない。こんな調子で大丈夫だろうか…

Uyuni dry
塩の大地が広がっている

 鏡の世界

 不安を覚えつつも車に乗り込み、さらに奥へと走っていく。しばらくは予想通り、一面塩の広がる光景が続いたが、よく見ると、先の方では水が溜まっているように見える。すると、徐々に水が張るようになってきたが、それとともに、窓ガラスに塩が付着し始め、周りがよく見えなくなってきた。私は助手席に座っていたので、横はかろうじて見えるが、正面は塩だらけで視界が効かない。

 そこで車は停車し、ガイドが真水を、フロントガラス一面に吹きかけた。するとどうだ!辺り一面に水が張っていて、空と雲と山が湖面に映り、鏡のようになっている。こんな幻想的な世界は初めてだ。360°が鏡と化し、遠くを走る車は、まるで空を飛んでいるように見える。足を付けたら靴が傷むのはわかっていたが、これは降りずにはいられない。車外に出て、この素晴らしき世界を存分に眺めた。

Uyuni reflection
鏡の世界が広がる!

Uyuni islands
何もかも反射している

 それにしても、これは想像をはるかに越える絶景だ。湖面に反射するだけならどこでも見られるが、ここは辺り一面!しかも、走り出しても変わることなく、まるで空飛ぶ車に乗っているような気分になる。もちろん、塩の大地を走るので振動があり、感覚的には空を飛んでいないが、視覚的にはまさに空飛ぶ車。どこまでも走っていきたい世界である。

Uyuni sky
空を飛んでいるようだ…

  そんな夢心地で走っていくと、やがてペスカ島(Isla de Pesca)が現れた。これは塩湖の中ほどにあり、たくさんのサボテンに覆われている。数多くのランクルが居合わせ、大変な混雑となっていたが、ここからの展望は素晴らしいそうなので、降りて歩くこととなった。

Isla de Pesca
ペスカ島

 一面の塩水

 トレイルに従って登っていくと、次第に展望が開け、周囲の輝き具合が一望のもとになる。サボテンとの奇妙な景観もなかなかのもので、実に素晴らしい景色の連続だ。この塩湖は12,000km2(琵琶湖の約12倍)もの面積を有し、20億tの塩が溜まっているというが、本当に計り知れない大きさである。

View from Isla de Pesca
ペスカ島からの眺め

Salar de Uyuni from Pesca
何とも幻想的な眺めが広がる

 散策を終えると昼食となり、少しのんびりしたら、再び天空の道を滑空することになる。ここからは南に進路を変えるが、まもなく水深が深くなって、スピードはあまり出ないようだ。それでも、この鏡の世界は相変わらずで、周囲の空や山などは綺麗に反射している。4駆車が横を通り抜けたりと、まだまだ見所は続くが、私は助手席という絶好のポジションを活用して、十二分にこの景観を眺めつくさせてもらった。

Uyuni mountain
ここでしか見られない景観が続く

4WD Running
疾走する4駆車

 やがて右手に陸が迫り、正面に砂道が延びてきたところで休憩。他のグループの中には泳いでいる人もいるが、相当な塩分なので、乾くとすぐに塩だらけとなる。そして、ここから陸に向かって走ると、まもなく塩湖は終わり、アトゥルチャ(Atulcha)の集落に入っていった。個人的にはもっといても良かったものの、予想以上に楽しませてもらって満足であった。

Uyuni standup
塩湖に入る人

  到着したHotel de Salは、文字通り塩でできたホテルで、建物はもちろん、ベッドやテーブル、イスに至るまで塩のブロックでできている。かなり硬くて、体をぶつけたら痛いほどだが、期待していなかっただけに嬉しい展開である。おまけに(有料だが)シャワーも浴びることが可能と、至れり尽くせりであった(ただし、夕食後に子供たちが踊りにきて、チップをせがんでいくのは、ヤラセっぽくっていただけなかった)。

Page Top
Copyright © gorinkan.org All Rights Reserved.