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旅巧館旅行記オセアニアNZ Walking Journey 2001-2002
ニュージーランドの国旗

旅行記:ニュージーランド (NZ Walking Journey)

11.ピンチを脱して (2002/1/2:晴時々曇後雨

 試練は続く

 ちょうどこの頃からマツキツキ渓谷の天候が急速に回復し、晴れ間が覗くようになってきた。もはやバスの時間には間に合わないが、今度は暑さに体力を奪われ、水もなく、渡渉で負った足の怪我も手伝って、思うように先へ進めない…先ほどの夫婦とはみるみる差がつくが、もうどうすることもできなかった。

  やがて終点のラズベリー・クリーク(Raspberry Creek)が見えてくると、ここで力尽き、体が動かなくなってしまった。仕方なく、わずかな食料をむさぼり食い、しばらく休んで体力の回復を図る。もう心身ともに限界だが、今後の日程を考えると、今日中にどうしてもワナカまで進まねばならないのだ。

View from Raspberry Creek
トラックの最終地点より

  こうして、最後は気力を振り絞って終点にたどり着くと、10台程度の車が止まっており、これでヒッチハイクすればワナカに出られるだろうと(安易に)考えた。ところが、2時間待っても誰も来ないので、痺れを切らしてとりあえず歩いてみる。しかし、先には牧場があるばかりで、人影も電話も何もない。たまに車が通っても、なぜか逆方向ばかりだ。もうどうすることもできない…

Cameron Flat
牧歌的な風景が広がる

  途方に暮れていると、先ほど通過した車が戻ってきたので、ワナカまで送ってもらうようお願い。すると、1台目は途中までしか行かないという理由でNGだったが、そのすぐ後に来た車が快く乗せてくれ、ついに助かった。

 こうして9時過ぎ、遅れてワナカのB&B Stonehouseに到着すると、まずは夕食と考えて近くの店に行ってみるが、ちょうど閉店したとのこと。そのため、結局痛い足を引きずりながら30分かけて街の中心部まで歩き、そこで見つけた日本食レストランで食にありついた(体が異常に水分を欲していて、飲みすぎるほど飲んだ)。そして、深夜に宿に戻り、久々の風呂でリフレッシュできたのであった。

 骨休めでのんびり

 翌2日は、午後テカポまでバスで移動するだけなので、午前中はフリーだ。本来なら、まだ見ぬアスパイアリング山の遊覧飛行に参加したり、近くのアイアン山(Mt Iron:549m)の散策ぐらいしたいところだが、昨日が昨日だっただけに、正直何もする気が起きなかった。それに、足も負傷していて楽に歩ける状態ではない。そこで、午前中はワナカでのんびり過ごすことにした。

 チェックアウトぎりぎりに宿を出て、ご主人に市街まで送ってもらったら、しばらくは眼前の湖をボーッと眺めて過ごす。年明け早々とあって多くの観光客が押し寄せており、街中は賑やかだったが、湖の方はヨットが多く出ているぐらいで、人の声より波の音の方が耳に響いた。

  湖の奥にはマウント・アスパイアリング国立公園を形成する山群の氷河が見える。この辺りはミルフォードやマウント・クックよりもはるかに日本人になじみのないところだけれど、素晴らしい景観を見せてくれた。それとともに、最後には手痛い洗礼も浴びせてくれた。はたして、ここが注目を集める日は来るのだろうか…

Lake Wanaka
ワナカ湖

 その後、傷めた足の治療をするため近くのスーパーに出向き、バンソウコウで応急処置をした。思いのほか各所を傷めていたのに改めて驚くが、これで後数日対処しなければならない。再び湖畔に戻って風に吹かれた後は、昼食を近くのカフェで取り、バスの到着を待った。

 嵐の気配

 バスはワナカを2時に出発。やや小型ながら定員一杯で、少々窮屈な印象だ。1時間ほど走るとクロムウェル(Cromwell)に到着し、ここでクィーンズタウン発クライストチャーチ行のバスに乗り換える。ここからは昨年も通っているので、知った道だ。バスは晴れ間が覗く荒野をひた走るが、遠くに山並みが見える以外何もないところで、過労&寝不足気味の私はつい転寝してしまった。

  途中のオマラマ(Omarama)で休憩を取った後は、再び荒野をひた走る。やがてトワイゼル(Twizel)を過ぎると美しいミルキーブルー色をした氷河湖が姿を現すようになり、広大なプカキ湖からはマウント・クックの姿が見られる。天気は良いようで、明日以降が楽しみだ。そして、テカポには6時過ぎに到着し、湖近くのLake Tekapo Scenic Resortにチェックインした。

 ホテルに着いてからは、まず洗濯を行い、必要な買い物をこなし、夕食を取った。明日からまた山小屋暮らしなので、少々リッチなディナーを食べずにはいられない。テカポでは、余力があれば天体観測でも行おうかと考えていたが、少々曇りがちだったので、それも断念して明日に備えることにした。

 ところが、夕食を取ってしばらく後、たまったWeb旅行記を書き進めていると、突如として風が強くなり、大雨が降り出した。外を見ると、何やら嵐でも起こりそうな気配だ(晴天率80%を誇るテカポにしては珍しい)。すぐに止むだろうと安易に考えていたが、一向に止みそうにない…

  実は明日から、3日かけてボールパス・クロッシングに挑む予定なのだが、ツアーがちゃんと行われるのか、急に不安になってきた。半年以上前にギリギリ予約できた代物なので、今さらキャンセルなんてことはあって欲しくない…とにかく、天候が回復することを祈って就寝した。

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