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旅巧館旅行記オセアニアNZ Walking Journey 2001-2002
ニュージーランドの国旗

旅行記:ニュージーランド (NZ Walking Journey)

2.翡翠街道大移動 (2001/12/24:曇時々晴後雨

 出だしの躓き

 今回の最初の目的地はフォックス氷河だが、明日はクリスマスのため交通機関がストップし、移動手段がない…そのため、今日1日でクライストチャーチから移動しなければならなかった。この辺りは、昔は西海岸で産出された翡翠(グリーンストーン)を運ぶルートであったため、クライストチャーチから西海岸を経由し、クィーンズタウンに至る道は「翡翠街道」と名づけられているが、それを9時間かけて大移動するわけである。

 さて、予定では朝7時に起き、7時半から朝食を取り、8時にはタクシーで駅まで移動してトランツ・アルパイン号(Tranz Alpine Express)に乗車することになっていた。ところが、7時半に食堂に出てきたものの、食事が出てくるのが遅く、8時過ぎにようやく食事を終えることができた。そして、部屋に戻って歯磨きし、荷物を持って下りると、ちょうど日本人女性2人組がチェックアウトを済ませたところであった。私もすぐさま手続きを済まそうとするが、朝食の用意のため待ってくれと言われてしまい、チェックアウトを済ませて外に出た時には、ちょうど先ほどの2人がタクシーに乗って出ていってしまった。

  その2人もトランツ・アルパイン号に乗ってグレイマウス(Greymouth)に行くと言っていた(ように聞こえた)ので、もしやタクシーの運転手が勘違いして、2人だけ乗せて行ってしまったのか…と不安になったが、案の定、5分待っても次のタクシーが現れる気配はなかった。列車は9時発だが、20分前にはチェックインしなければならず、しかも駅は市街から離れているので、もはや時間の猶予はない。仕方なく大聖堂前まで歩いてタクシーを捕まえ(幸いにも1台だけ待っていた)、どうにかチェックインの時間に間に合った。

 NZの車窓から

 トランツ・アルパイン号は、サザン・アルプスを横断してクライストチャーチと西海岸のグレイマウスを結ぶ人気列車であり、風光明媚な景観が見られる列車として世界的にも有名である。列車はほぼ定刻通りに出発し、しばらくはカンタベリー平野をひたすら西へと進む。このあたりはNZらしい、牧歌的な風景が広がるが、雲が厚く、なかなか晴れ間が覗かない。しかし天気予報によれば、アーサーズ・パス(Arthur's Pass)や西海岸のグレイマウス、フォックス氷河周辺などは晴時々曇となっていたので、これからに期待が持てる状況であった。

 列車は平野を抜け、スプリングフィールド(Springfield)を越えた辺りから、徐々に山岳風景に変わり、険しい渓谷が顔を覗かせるようになってくる。気がつけば、水色の水を湛えた川が渓谷と線路に沿って流れている。私は急ぎオープンデッキの展望車に向かい、写真撮影を試みることにした。

View from Tranz Alpine Express
トランツ・アルパイン号からの眺め

  この辺りから晴れ間も覗き始めていたが、既に展望車は人でごった返していて、撮影は困難を極めた。しかも、しばらくして定位置を確保したものの、逆方向の貨物車の遅れとやらで列車がしばらく止まり、しかもアーサーズ・パスに近づくにつれて霧と雨が激しくなり、撮影は事実上不可能になってしまった。アーサーズ・パス手前の区間が列車のハイライトと聞いていたが、天気の悪化もあって、思っていたよりも景色に感動することもなく(もちろん綺麗なところはあったが)、列車の旅はあっけなく終焉を迎えた。

Cloudy Southern Alps
サザン・アルプスは雲の中

 グレイマウスからは満員のバスに乗り換え、一路フォックス氷河へ向かう。グレイマウスやホキティカ(Hokitika)では晴れ間も覗いて暑かったが、やがて雲が立ち込め、次第に雨が強く降り出してきた。西海岸は西風がサザン・アルプスにぶつかる雨の多い地域なので、ある程度は覚悟していた(それゆえに氷河と雨林が同居する稀有な地域となっている)が、天気予報とは正反対の現実に落胆せざるを得なかった。

 神秘の光、再び

 フォックス氷河村に着くと、小雨と霧で観光どころではなかった。そこで予約していたFox Glacier Lodgeに向かったが、見ると私宛に手紙を残しており、休みを取ることにしたので別の宿に行ってくれ、と書かれていた。あまりの自由気ままさに怒る気にもならず、仕方なく指示された新しい宿Te Weheka Innに向かった。

  この宿は今年できたばかりで、実は27日の宿として予約もしていたのだが、予定より早く来ることになってしまったわけだ。さっそく事情を説明してチェックインするが、まだ知名度がないためか、結構立派な造りなのに、私以外に宿泊者はいないようだ。何とももったいない話である。

 チェックイン後は明日に備えて買い出しし、夜になってカフェで食事を済ませた。雨はなおも降り続いていたが、 せっかくなので、すぐ近くのツチボタル生息地に出向いてみる。ツチボタル自体は年始めにテ・アナウで見て感動したが、撮影が許されなかったのが心残りであった。だが、今回のは小規模ゆえ特にお咎めはないようなので(フラッシュは良くないが)、それも楽しみであった。

  夜9時半過ぎ、入口で$2を箱に入れて歩を進めると、1分ぐらいで道が終わっている。まだ明るくて目立たなかったが、影のところを覗いてみると、確かにツチボタルが光を放っていた。15分も経つと急に暗くなり、覗き込まなくてもはっきりと光っているのがわかる。

  そこで、さっそくフラッシュを使わない撮影に挑戦するが、光が弱いだけに、撮影には時間がかかる。ビデオカメラではほとんど認識できないほどだったが、高性能デジカメが威力を発揮し、どうにか撮影に成功。テ・アナウのものと比べると明らかに小規模だが、それだけにじっくり観察でき、再びの神秘の光に感動せずにはいられなかった。

Glowworm at Fox Glacier Village
フォックス氷河村のツチボタル

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