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旅巧館旅行記オセアニアNZ Walking Journey 2000-2001
ニュージーランドの国旗

旅行記:ニュージーランド (NZ Walking Journey)

13.時間との戦い (2001/1/5:曇後晴

 単調な道

  この日で、2泊3日のルートバーン・トラックもいよいよ最終日となった。しかし3日目は、ルートバーン・フラッツまで1時間ほど下った後は、ひたすら川(ルートバーン)沿いに下り、昼過ぎにはロードエンド(Road End)に着くという。これまでの山岳展望に比べれば大したポイントもなく、どうしても見劣りしてしまう。

  おまけに、最終地点を出るバスは午後2時と決まっているので、あまり早く行っても、天敵・サンドフライの餌食になるだけだ。特に私はそのことを何度も注意されていた(これまで突っ走ってきたから当然か?)ので、この日は時間を気にしながら、できるだけ遅く出発し、遅く歩くよう心がけることにした。

 そこで今回は、ほぼ一番最後にロッジを出て、しばらく目の前のルートバーン滝を眺めた後、満を持して歩き始めた。そしてブナの森を下っていくが、これまでミルフォード・トラックの美しい原生林やケプラー・トラック内でブッシュ・ウォークを体験しているせいか、ちょっと単調な道に思えてしまう。おまけに、あいにくの曇天が一層気分を盛り下げてくれる。

  そのせいか、途中、ゆっくり歩いているにも関わらず、先に歩いていた人たちに追いついてしまい、1時間もかからずにルートバーン・フラッツの平原に降り立った。

Routeburn Flats
ルートバーン・フラッツを横目に下る

 ルートバーン・フラッツではドリンクサービスがあり、大平原の中でしばらく休憩を楽しんだ。そして再び歩き始め、ルートバーンに沿って歩みを進める。川沿いは平坦な道が続くが、よく見ると川の流れは翡翠色をしていて綺麗だ。森も、色彩は深みがあるとは言えないが、背の高いブナが林立していて気持ち良い。天候も徐々に回復してきて、昼食を食べる頃には晴れ間が見られるようになってきた。

 時間を気にしながら

  昼食は、予定通りフォッジ・フラット(Forge Flat)で食べることになった。ここはルートバーンの川原が広がっており、川の流れが深くなっているので、綺麗な翡翠色をしているのが良くわかる。眺めているだけでも心が洗われるようだ。

  ここで、ほとんどの人は川原で食事をしていたが、私は美しい流れを堪能するため、川洲にあった大きな岩の上に上り、そこで魅惑の流れを眺めながら食事をする。快適な陽気に誘われて、ガイド3人を筆頭に何人かが川に飛び込んでいたが、とても気持ち良さそうであった(まだ冷たいはずだが…)。

Forge Flat
フォッジ・フラットにて

 昼食を済ませてからは、時間を気にしながら、残りわずかとなったコースをゆっくり歩いていく。道は広くて歩きやすく、森林浴にはもってこいだからだろうか、反対側からは日帰りハイカーが、軽装で歩いていく姿を見るようになってきた(中にはベビーカーを押してハイキングしている家族連れもあった)。

  その後も、何度か吊り橋を渡ったりしながら、森の中を歩いていく。途中では珍しいイエローヘッド(Yellowhead)を目にする幸運もあったが、やがてほぼ時間どおりに、最終地点のロードエンドに無事到着し、クィーンズタウン行のバスに乗り込んだ。

Yellowhead
偶然姿を見せたイエローヘッド

View at Road End
ロードエンド付近にて

  バスはダート川(Dart River)に沿って下っていくが、この辺りも美しい山脈が見られ、車窓を眺めているだけでも飽きない。この北側にはマウント・アスパイアリング国立公園の氷河峰が林立しており、それを取り囲むようにリーズ&ダート・トラック(Rees & Dart Track)という美しいコースが整備されている。こちらは原則として個人で行くしかないが、遠からずチャレンジしてみたいものである。

 記念撮影であわや…

  バスは途中、ワカティプ湖上方のグレノーキー(Glenorchy)という田舎町でいったん停車し、そこで休憩がてら記念撮影を行うことになっていた。だが、この辺りの景色はまた素晴らしく綺麗で、思わず写真を撮りたくなる。記念撮影については、ガイドのトモコさんから、以前写真を撮りにいって記念撮影に間に合わなかった人の話を聞かされていたが、この欲望に打ち克つことはできない。きっと着いてすぐは撮影しないだろうと勝手に判断し、バスが停まると、私は綺麗な風景をカメラに収めるべく、撮影ポイントを求めて走っていった。

  土地勘がないので少し迷いながらも、10分ぐらいかけてようやくダート川河口に満足のいく場所を見つけ、写真を撮ることができた。そして、これなら余裕で記念撮影に間に合うだろうと、ゆっくり戻っていく…が、休憩場所が見えてきた頃、「写真撮りますよ~!」というトモコさんの大声が聞こえるではないか。私は慌てて走って戻り、どうにかフレームに収まることができた。聞いたところでは、到着してまもなく写真を撮ることになり、程なくして撮り始めたが、1人いないことに気づいたところだったそうだ。まさかそんなすぐに撮ると思っていなかったので、完全に油断していた。私も危なく撮られ損ないの1人になるところだったわけだ。

Diamond Creek
リーズ&ダートの氷河峰をかなたに望む…

View from Glenorchy
グレノーキーでの眺め

Photo at Routeburn Track
ルートバーン・トラックの記念撮影

  無事撮影が終了した後は、しばしパブで休憩し、ワカティプ湖に沿ってクィーンズタウンに向かう。グレノーキー周辺のワカティプ湖は、光の反射の加減か、あるいは氷河の溶水が流れるリーズ川(Rees River)とダート川の河口付近であるためか、氷河湖特有のミルキーブルー色をしており、クィーンズタウンで見るよりもずっと綺麗に見えた。

  こうしてクィーンズタウンに到着すると、予約していたB&BNumber Twelveが、オーナーのミスでダブル・ブッキングとなっていた。そのため、急遽Turner Lodgeに移されるというトラブルに見舞われたものの、その後は「最後の晩餐」まで、多くの人で賑わうワカティプ湖岸で時間を過ごした。

  そして、夕食は超高級ホテルのGardens Parkroyalでメンバーと食事をし、先ほど撮影した集合写真と完歩証の授与が行われた。アメリカから来ていた6人家族が別の場所で夕食を予約していたため、ほとんどが日本人になってしまったが、8時過ぎまでいろいろな話に花を咲かせたのであった。

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