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旅巧館旅行記オセアニアNZ Walking Journey 2000-2001
ニュージーランドの国旗

旅行記:ニュージーランド (NZ Walking Journey)

4.油断禁物 (2000/12/27:曇後雨

 初っ端の失態

  今日からはいよいよ、第1のハイライトと言うべきミルフォード・トラックを歩き始める。このトラックは、テ・アナウ湖の北端からフィヨルドのU字谷をたどって峠を越え、ミルフォード・サウンドへと抜ける全長54kmのコースで、1889年、クィントン・マッキンノンらが政府の援助を受けて整備したことに始まる。そして現在では、自然保護の見地から入山数が制限されており、1日の入山数はガイド・ウォーク(ガイド付きツアー)、フリー・ウィークとも48人までとなっている。

  このコースは、一般に「世界一美しい散歩道」("The Finest Walk in the World":19世紀末に活躍した作家ブランシュボーンが表現したのが始まりらしい)と言われており、世界中のトレッカーのあこがれの地として、毎年多くの人々が集まってくる。それゆえ人気は非常に高く、3ヵ月前には予約をしなければ参加できないほどだ(実際、この時点で3月まで空きはなかった)。

Quintin Mackinnon
マッキンノン像 (クリスマス・バージョン)

 さて、私はガイド・ウォークを予約していたが、その説明会(日本語)が、当日の朝8時半から行われることになっていた。ところが、ふと気がつくと、明るくなった窓の向こうからノックが聞こえるではないか! あわてて起きて時間を確認すると、もう既に8時半を回ってる…

  実は、この日はたいして歩かないからと、ついつい朝方までホームページの作成作業に励んでしまい、1時間だけ仮眠するつもりが、目覚し時計の音に気づかないほど寝込んでしまったのだ。そこで急いで身支度をし、コロミコ・トレックの方々の協力を得てすぐに現場に向かった。

  やっとのこと会場にたどり着くと、同席の日本人は6名で、1人は前日コロミコのツアーで一緒だった伊藤さん、他の5人は同じ会社のツアーで参加している中高年の方々であった。どうにか最低限のガイダンスは受けられたものの、説明会終了後は帽子や短パン、水筒など必要な備品を購入し、宿に戻ったら遅い朝食と出発の準備など、寝坊の影響で、暇になるはずだった午前中は慌しいものになった。

 雨の出だし

  お昼になると、クィーンズタウンを出発した本隊がテ・アナウに到着し、ランチタイムに合流した(ここで、さらに日本人の中高年夫婦1組が加わる)。そして、ホテル前で記念撮影を済ませたら、いよいよバスで出発だ。

Milford Track Tour photo
ミルフォード・トラックの記念写真

Ship at Glade Wharf
ミルフォード・トラック行の船

  まずはテ・アナウ・ダウンズ(Te Anau Downs)という北の港に向かい、そこから船で2時間かけて湖を北上する。この日は曇りがちで、徐々に雨が強くなっていたが、テ・アナウ湖の北端のグレイド・ワーフ(Glade Wharf)に着く頃にはかなりの大雨となった(それゆえ桟橋も水浸しで、途中1人が足を踏み外して、危うく湖に落ちるところだった)。

  ここがミルフォード・トラックのスタート地点で、さっそく総勢約50名で出発する。とは言え、初日は1.6km先の山小屋までなので、距離としては他愛もない。しかし、道の脇にはブナやシダの原生林が現れ、早くも幻想的な雰囲気を醸し出していた。

Forest near Glade Wharf
グレイド・ワーフ周辺の原生林

  初日の宿であるグレイド・ハウス(Glade House)に到着すると、割り当てられた部屋を指示され、案内に従うまま部屋にたどり着いた。この部屋は若輩男の独り者が寄り集まったようで、昨日来行動を共にする伊藤さんと、オーストラリア人のスチュアートの3人だ。さっそく挨拶を交わし、適当に会話をしながら荷物の整理などを行った。

  落ち着いてからは、少し先の道を歩くオプショナルツアーがあったので、せっかくなので参加してみることにした。ここ数日の雨の影響で、近くを流れるクリントン川(Clinton River)は溢れそうなほどの水量になっており、道も所々水溜りができて、「世界一美しい散歩道」にしてはひどい状態だ。それでも参加者の大多数は、雨の中1.6km先、かつてマッキンノンが建てた歴史的な小屋の跡まで歩いて引き返した。その途中も、緑豊かで美しい原生林を見ることができ、ミルフォード・トラックの美しさをまず実感することができた。

Clinton River from Glade House
グレイド・ハウスから見たクリントン川

 恐るべしサンドフライ

 ところで、ミルフォード・トラックというと、その美しさと雨の多さとともに、ニュージーランドに生息する蚋・サンドフライ(Sandfly)が多いところとしても知られている。サンドフライ対策は必須だが、私は、この日はたいして歩かず、しかも雨なので刺される心配はないだろうと、高をくくって何もしていなかった。が、宿に戻るといつの間にか餌食になっており、露出していた手の周辺だけで10箇所近く刺されてしまい、痒くて痒くて仕方なくなってしまった。恐るべし、サンドフライ!(ちなみに、これに刺されると1週間ぐらいは痒みが引かない…)

 シャワーを浴び、山小屋とは思えない豪勢なディナー(ワイン付)を食した後は、参加者の自己紹介が国別に行われた。日本人は9名と、地元ニュージーランド人に次ぎ、オーストラリア人やイギリス人とほぼ同じ人数であった。私は自己紹介時に、緊張のあまり(?)一度噛んでしまったものの、どうにか無事英語で簡単に抱負等を話すことができた。続く国別の一芸では、9人皆で「サクラ~ サクラ~♪」と歌い(個人的には歌詞を覚えていなかったので、一部歌ったふりをして)どうにかやり過ごすことができた。

  その後はゲームが始まり、キーウィ(ニュージーランド人)対オージー(オーストラリア人)でピンポン球を口からの空気で吹いて相手の陣営に入れ込むゲームを行い、途中からはルール無用の戦いとなって、大いに盛り上がった。そして、翌日に備えて、消灯時間の夜10時前には就寝したのであった。

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